―No,―

2005年05月31日(火) 明日の心中は、今日の心中。

飛散する断片の残骸
ぼやけたおぼろ月夜のような顔

砂嵐生じる視界には砂や埃で薄汚れてても誰もいない
鳥の鳴き声 バイクのエンジン音 足早に流れる刻

何処か滑稽に思える僕は
きっと狂ったように笑い出す

あの言葉は現実に近づくばかりで
もう君は平然としていればいい 僕は決めたから

すぐ 急ぐ必要(こと)もないのに急いでる
無意味なことなんだろう すべては

このアルコールを一気に飲み干して
眠りにつこう 今度は電話も鳴ることがない

シガレットケースと携帯電話と、
明日 誰かが来るまでに電源も切れてるだろう



2005年05月30日(月) 錆びた銀製品

泣けもせず また忘れようとしてる
覚めない夢と同じ 幾度となく繰り返す

解っていても認めたくなかっただけ
他の何でもない ただそれだけ

否定が苦しめる結果に
有無が私に取って大切だったようで

それも今は過去形
聞き入れたくないこと

また偽って 嘘をついて
もう重ねれない嘘を重ねてしまおう

あの詞(うた)と同じ
でも棘すら無い

遠くに見た日
それはいつの日だろう

戻れはしない季節に
貴方はいたのだろうか

判断力の低下
定かではない幻想

魅せた夢
行き違いなかった夢

『幸せでしたか?』
問う相手はもう―…。



2005年05月28日(土) 底無し

川沿いを歩く私が川に飛び込むまで時間は要らない
目的がそうだったから 「溺れたい」願望

本当は溺れてる自分を観ていたかった
でもそれは出来ないから溺れに行っただけ

歩いた道も繋がってた影も嘘と云う錯覚
すべて否定されたような感覚に押しつぶされる

解りきってた嘘 貴方の幸せは其処にあったのだろうか
増えるばかりの嘘には許容出来ない私が居た

決して溺死したいわけじゃない だけど溺れてたかった
単に依存してたかった 未完の言葉と共に



2005年05月27日(金) 蝶々と蜘蛛

羽根にまとわりついた糸
拘束されている蝶々(私)は食べられるの待つばかり
蜘蛛(貴方)が食べてくれないのなら只朽ち果てていく

思い立った 飛んでみよう、と


それなら一層のこと飛んでみよう、と
飛べるのかすら解らない
確証なんてすべてのことで確立されてない

だけど 飛んでみよう、と


綺麗な羽根もまとわりついた花粉も色褪せていく
空回りする気持ち 其れでもきっともう絶えてしまう
すべて忘れてくれればいい そう願ってた蝶々

さようなら、と


そう蝶々は告げ、蜘蛛はずっと黙視してた
見えない糸が存在するかのように蜘蛛は動かない
残ったのは鮮やかな蝶々の羽根と蜘蛛の死骸


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まじゅ

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