Comes Tomorrow
ナウシカ



 厚生労働省と医師会と看護協会

あれから色々と人に聞いたり調べたりしてみましたが、看護協会としては准看護師制度を廃止したいと思っていて、今の看護教育3年(全日制)を4年にしたいという要望を出しています。

医師会はというと、准看護師制度は廃止せず、それよりも積極的に養成していきたいとし、資金援助をしてほしいと国に要望を出しているとか。

それで、厚生労働省としてはどうかというと、看護協会と同じく准看護師制度は廃止したいと思っているが、医師会の強い反対のためできないとのことでした。

私も知らなかったのですが、日本看護協会は現在、准看護師の人のための救済策として、2年過程通信制の看護学校も次々に開講しているみたいですね。
もう何年も前から、この制度を通そうと看護協会として頑張ってきたのは聞いています。
やっとという感じです。

2年過程通信制(日本看護協会)

医療機関の経営者が多い医師会は、いつもいつも大反対をし、こういった制度の改正を邪魔してきました。
本当に悔しいですね。

先ほどもニュースで、助産師の仕事を看護師がしていたとして、その医療機関の人たちが書類送検されていましたね。
でも刑事責任は問われないということです。
どこもかしこも人手不足。
やむにやまれずといった感じで、ここだけではないだろうということです。
国の政策では、何の対処もしていないという現実があり、現場はアップアップという感じです。
ほんとに参った。


2007年02月03日(土)



 時代は逆行してます

日医NEWS(日本医師会)

以下抜粋
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青木重孝常任理事が語る
「准看護師養成制度は維持・存続させる」

 昨今,新卒看護職の大幅な減少が見られ,地域医療への影響が懸念されている.そこで,今号では,医療関係職種担当の青木重孝常任理事に,「准看護師養成制度」「外国人看護師受け入れ問題」を中心に,看護職養成に対する日医の方針を説明してもらった.

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准看護師をなくしていこうとした動きがある一方で、経営難を強いられている医療機関は低賃金で雇用できる准看護師を増やしていきたいという動きもあるようです。

看護学校のカリキュラムを見ると、看護師のカリキュラムは3000時間、准看護師はこないだまで1500(数年前に1800時間ほどに改正)でした。
ですが、同じ仕事をしているのに正看護師と准看護師で賃金の差をつけるのは不公平という話も現場では出ていて、パートに関してはあまり差をつけてない医療機関もあります。

…ということもあり、現場では看護師不足が解消されず、その上に過剰労働であるのに支払われる賃金は低位置で固定されてしまうという悪循環が生まれてしまってます。
国のする政策は、看護師不足を解消どころか、戦後の看護制度を復活させるような動きを助長させています。

それに介護制度の方も改正され、簡単にいうと利用者の受けるサービスが減りました。
その上に負担増で訪問診療を中止する利用者も増えています。
入院や施設利用で、在宅医療・看護を減らしているケースもありますが、制度の改正で診療報酬が減り、利用者の方は負担増…よって在宅離れが進んでいる感じがします。
何のための介護保険法だったのでしょうか?
看護師の在宅看護(訪問看護)職離れも言われていますね(どこかの新聞に書かれていました)
…そういう私も、ちょっと打撃を受けています。
ハローワークに行かなあかんかなぁ〜


2007年02月02日(金)
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