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■ 先生らしくない先生
相変わらず、毎日、訪問看護記録、サマリー(看護計画書)に追われている私です。 書いても書いても終わらないのが記録…
今日は、うちの院長について… 私は普段、一人で訪問看護に回っているので、院長とあまり会ったりすることがないんですが、何か報告することがある時や、指示をもらう時、クリニックに物品を取りに行く時とかは、たまに会います。
この院長がほんと不思議な人で、患者さんの間でも、『先生らしくない先生』として評判です。 私も、この業界?に16年ほどいるけど、こんな医師は見たことないですね。
まだ40代前半の(まぁまぁ若手のうちに入るんでしょうか?)医師ですが、これがなかなかのやり手! 外来専門の医院と、訪問診療専門の医院を持ち、その他に、介護事業所と老健施設も持っています。 周りの病院の医師たちの間では、『フットワークの軽い先生』と言われています。 コレだけなら、まぁどこにでもいる普通?の医師なんでしょうが、この先生の持っている雰囲気が、ちょっとそこいらの先生とは違います。
医師っていうと、どことなく独特の雰囲気を持っています。 威厳っていうんでしょうか?権威っていうんでしょうか? 優しい先生でも、どこか近寄りがたい、畏敬の念を持たれるような、そんな先生が多いです。 若くても、たいがい祖父母や両親なども医師だったりして、医師一家の生まれで、なってる人が多いので、どうしても染み付いた雰囲気があったりします(ナースの私たちなんかは、患者さんよりも親しみやすい感じではいますが)
それが、この先生には全く、そういうところを感じないんですよね〜 最初に、私が面接された時だって、院長だってわからずに、事務長か何かかな〜と思ったぐらいです。 患者さんも皆、口々に言います。 『あのN先生は、本当に気さくで親しみやすく、いつも丁寧に何でも話を聞いてくれて話してくれる、あんないい先生はいない、あんな先生に会ったのは初めてや、先生らしくない先生や』と。
私もいつも接していて思うのは、(まるで営業マンとしゃべってるみたい)ってことです。 別に金儲けにガツガツしてるという訳じゃなくて、雰囲気が… とても腰が低くて、どんな患者さんに対しても深々と頭を下げられます。
残念ながら医師の中には、生活保護を受けておられる患者さんや、家族のいない老人に対しては横柄な態度になったり、そこまでいかなくても、言葉づかいや態度が変わったりする医師がいたりします。 そういう人を、私は何人も見てきて、(ナースでも、そんな人はいますが)、いやらしいものを感じていたんですが、この院長には全く、そんな感じもなく、ただ優しいというだけではなく、等身大の人間として対等に、患者さんと接していて、それがスタッフ(ナース・事務員)に対しても同じで、ほんと親しみが持てるし、尊敬できます。
本当は、こんなことは当たり前のことで、医師とはいえ、特権階級でもないし、当然普通のことであるはずなんでしょうが、そう言えないところが、悲しい現実なんですね〜 勘違いも甚だしいというか… だから、こういう先生っていうのは、患者さんから見ても珍しい、まぁ〜いない先生なんでしょうね〜
それで最近になって、院長のプロフィールとやらを知ったんですが、何年か前に雑誌のインタビューを受けたことがあるらしく、それがクリニックの廊下に貼られているのを見つけて読んだんですが… 元々は普通の会社に勤める会社員だったそうです(やっぱり!) それが何を思ったか、医学部に入り直して、人より8年遅れで医師になったと書かれていました。 地域に密着して、人や社会に貢献していける医療を目指してるというようなことも書かれていました。
う〜ん、なるほど…そういうことか!
2005年01月29日(土)
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