Comes Tomorrow
ナウシカ



 三位一体改革

先週の木曜に1ヶ月ぶりのカウンセリングを終え、何とかかんとか、心も体も地道に動き出した今日この頃…

今日は仕事が終わってから、ある繁華街をぷらぷらしてきました。
こないだ、調子が悪くなって、家族にも告げず、いきなりプチ家出状態で彷徨っていて、いいお店を見つけたりして、すっかりお気に入りになった繁華街です。
この時は、あてもなく歩いたり、車で走ったり、(何時までうろつくねん!)と自分にツッコミも入れつつ、ボ〜っと過ごしていて、(これからどうしようかな…)と思っている時に、最近知り合った人から初メールが入り…
(ああ…私、何やってるんやろ…)と思い、(さっ帰ろう〜!)と家路に着きました。
まるで中・高校生のようや、私…

今日、本屋に入って、子供の絵本を買ってあげようと思っていたのに、もひとつ気に入った本がなく(アクティブな仕掛け絵本が欲しかった)、結局買った本は『訪問看護と介護』〜医学書院〜という雑誌。
そこに今月の話題として、三位一体改革のことが載っていました。

以下抜粋

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この秋、郵政改革を掲げた第2次小泉内閣がスタートした。
しかし郵政改革よりインパクトの大きな改革が静かに進行している。
三位一体改革だ。

この改革の場合、「税源の委譲」「国庫補助負担金の廃止・縮減」「地方交付税の見直し」の3つを同時に行うことを意味する。
その結果、地方の独自の財源が充実し、独自性を生かした政策が展開できるようになるという。
つまり、地方分権の推進と、地方主権の確立のための改革だ。

この改革の規模は大きい。
8月19日に地方6団体会長会議がまとめた提案では、国から地方へ3兆円の税源を移譲するために、国が現在行っている3.2兆円の補助金の廃止等を実施するという。

この提案が仮にそのまま実現するなら、特に補助金が多い厚生労働省分では総額約9444億円分の削減が行われることになる。
また、8月に提案された2005年度の看護職員確保対策関係予算の概算要求額は131億円であったが、地方6団体の提案がそのまま通ると、うち104億円がカットされる。
一気に約80%のカットだから、洒落にならない。

看護職員確保対策関係予算の廃止提案分を具体的にみると、

看護師等養成所運営費(58億9129万円)

院内保育所経費(16億8447万円)

看護師等修学資金貸与費(11億591万円)

訪問看護推進協議会等推進事業(7億5037万円)

訪問看護ステーションの多機能化に向けたモデル事業(3億7846万円)

看護職員臨床技能向上推進事業(1億7253万円)

看護職員確保対策特別事業費(1億7000万円)

看護教員等養成事業(1億1556万円)

看護師養成所2年課程(通信制)導入促進事業(5797万円)

看護職員就労確保総合支援事業(2966万円)

資質向上推進支援事業(2681万円)

へき地医療拠点病院群(916万円)があげられている。

国から地方に財源と事業が移るという改革だから、現在国が行っている事業が、より住民に身近な地方で、さらに充実して行われることが確約されるなら歓迎だ。
しかし、おそらくそうはいかない。
財政の悪化が激しい都道府県では、極力事業を縮小する方針だから、看護関係のこれらの事業がなくなる可能性が大きいのではないか。

日本看護協会は「看護師等養成所の運営費は、国家資格としての質を保証するための教育内容・教育水準の向上や都道府県の取組みによって教育レベルや確保対策に格差が生じないようにするための基本的な施策」と述べ、このまま改革が進むことに懸念を持っている。

地方分権は大切なことだと思う。
しかしそれを進める際には、単なる数字合わせではなく、国が進めてきた施策に対する評価を行い、国と地方の役割分担を整理し、方針を決めた上で行うべきだ。
まだ時間はある。
この改革の行方を注視したい。

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ちなみに私の通っていた2年課程の看護学校(正看護師養成所)は、大阪府の財政難もあり、既に廃校となりました。
上にある看護師等修学資金貸与、私はこれの恩恵で看護学校に通えたんです。
これが無くなると、困る学生も出てくるのでは?

院内保育所経費だって、保育所の待機児童が多いじゃないですか!
院内保育で助かってる看護師も多くいます。
私はちなみに、看護師として働くという理由だけではなく、うつ病・喘息持ちということで、特別に公立保育所に入れてもらえた(働けるんなら病気は関係ないだろうと思う人もいるかもしれませんが、保育所入所には優先順位というものがあるんです、母子家庭や経済苦、病気などの理由etc)

看護師養成所2年課程(通信制)導入も随分前から待たれてる施策です。
現在、准看護師で正看護師を目指してる、学校に通えない人などは待ち焦がれてます。
医師会が反対してて遅れたという理由もありますが(准看護師を雇う方が賃金が安くて済む…仕事内容は同じなのに)
准看護師から正看護師になる人が増えると、看護の質も上がると思うんですがね。
私も、うつ病で看護学校を卒業まじかで中退したんで、2年課程の通信制ができるんなら、是非行きたいと思ってるのに〜

へき地医療拠点病院群、これも削られると困るんでないの〜!?
Drコトーはいなくなる!

こないだ、ある大きな公園に子供連れて遊びに行った時も、障害者の方や家族の方が、三位一体改革の反対集会・デモをやっていました。
結局、そういう人たちにしわ寄せが行くんですね。

保育所も、どんどん民間に委託されてきてるし、老人・子供・障害者…一番助けを必要としてる人たちが困ったことになる。
痛みを伴う改革って…議員年金廃止法案はどうなったの!
痛いのは国民だけちゃうの!って言いたくなります。


2004年11月16日(火)
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