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■ 世界最弱のヒーロー
『かあちゃん、アンパンマンの歌、歌って〜♪』と4歳の娘にせがまれ、『ええ〜?かあちゃん、アンパンマンの歌、知らんねん』と困ってしまったことがありました。 保育所でアンパンマンの歌を歌いながら踊るそうで、それで私に歌えと言われたのでした。
これは、子供を持つ親としては、アンパンマンの歌ぐらい歌えんとあかんな〜と思い、ドラえもんやら、いろいろ子供の歌が入っているテープを買ってきました。 そして、訪問看護に回る車中で、テープをかけながら必死に歌詞を覚えました。 それで、アンパンマンの歌に、心を鷲掴みにされてしまいました。
あちこちで話題になってましたが、本当にいい歌ですよね。 これは〜子供の歌だからといって、バカにできないぞ〜 ものすごく深い意味のある歌だな〜と思いました。 大人こそ聞いてほしい歌かも…
以下、歌詞を紹介します。
『アンパンマン』の歌
作詞:やなせたかし 作曲:三木たかし 編曲:大谷和夫 歌:ドリーミング
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そうだ うれしいんだ 生きる よろこび たとえ 胸の傷がいたんでも
なんのために 生まれて なにをして 生きるのか こたえられないなんて そんなのは いやだ!
今を生きる ことで 熱い こころ 燃える だから 君は いくんだ ほほえんで
そうだ うれしいんだ 生きる よろこび たとえ 胸の傷がいたんでも
ああ アンパンマン やさしい 君は いけ! みんなの夢 まもるため
なにが君の しあわせ なにをして よろこぶ わからないまま おわる そんなのは いやだ!
忘れないで 夢を こぼさないで 涙 だから 君は とぶんだ どこまでも
そうだ おそれないで みんなのために 愛と 勇気だけが ともだちさ
ああ アンパンマン やさしい 君は いけ! みんなの夢 まもるため
時は はやく すぎる 光る星は 消える だから 君は いくんだ ほほえんで
そうだ うれしいんだ 生きる よろこび たとえ どんな敵が あいてでも
ああ アンパンマン やさしい 君は いけ! みんなの夢 まもるため
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ある情報によると、アンパンマンの作者のやなせたかしさんは、親しい人に裏切られ続けながらも、はい上がってきたということを、テレビの番組で言っていたそうです。
もうひとつのアンパンマンの歌です♪
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もし自信をなくして くじけそうになったら いいことだけ いいことだけ 思い出せ
そうさ空と海を越えて 風のように走れ 夢と愛をつれて 地球をひとっとび
アンパンマンは君さ 元気を出して アンパンマンは君さ 力のかぎり ほら きらめくよ 君はやさしいヒーローさ
大事なものわすれて ベソかきそになったら 好きな人と 好きな人と 手をつなご
そうさぼくと君をつなぐ 虹の橋を渡れ 雨と雲がにげて 太陽ひとまわり
アンパンマンは君さ 勇気を出して アンパンマンは君さ 信じることさ ほら 輝くよ 君はやさしいヒーローさ
楽しいこといっぱい でもさびしくなったら 愛すること 愛すること 捨てないで
そうさ鳥も花もあそぶ みんな君が好きさ 涙なんかひいて 太陽ひとまわり
アンパンマンは君さ いつでも君さ アンパンマンは君さ かわいい君さ ほらきらめくよ 君はやさしいヒーローさ
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『潮』という雑誌の11月号に、アンパンマンの作者のやなせたかしさんのことが載っていました。 マルチタレントのような活躍をしていても、漫画家としては無名で、アンパンマンが大ヒットしたのは60歳を過ぎてからだそうです。
★やなせさんの言葉★ 『ボクはいつも不思議に思ってたんだけど、この世にヒーローはたくさんいるけれど、相手をとことん叩きのめして森や街を破壊して、何が正しいのかよくわからないんです。 戦争も同じで、立場によって正義は逆転する。 だったら変わらない本当の正義って、自分の身を犠牲にしても、ひもじい人に食べ物をあげられることじゃないのか? そんな思いがありました。 飢えるってことはつらい。 どんな理由があっても、戦争はしちゃいけない』
★潮本文★ 初期の絵本には、砂漠で飢えた旅人や、道に迷った子供に少しずつ顔を食べさせて、ついには頭がまったくなくなってしまうアンパンマンの姿が描かれている。
『子供に一番受けるのは今も同じ場面ですよ。 しかしこれは大人には一番攻撃された部分でねぇ。 顔を食べるなんて残酷だ、もう二度とあんな本を描かないでくださいと、出版社にも言われたよ』
それでも描いておきたかった。 正義とは、自分が傷つくことを覚悟すること、決して格好いいものじゃない。 だからアンパンマンもパンゆえに、水に濡れるとパワーがなくなるほど弱い。
(バイキンマンの誕生について)バイ菌は食品の敵だけれど、アンパンを作るパンだって、イースト菌という菌がなければ作れない。 敵だけれど味方、味方だけれど敵。 善と悪とはいつだって、闘いながら共存している。
『この世は善と悪、光と影。 対立するものは、それだけでは存在できないから一方があるんです。 絵を描く場合もそうです。 光を描こうとすれば、それは影をしっかり描くということ。 バイキンマンを丁寧に描けば、アンパンマンは自然に出てくる。 影があるからこそ光がわかる』
(やなせさんのことで)「世界最弱のヒーロー」という点も、どこかアンパンマンに似ているのかもしれない。 白内障に膵臓炎、結石や糖尿病を患い、手術多数。 病院通いは欠かせない。
『ボクは思うんだけど、この世におもしろくないものは何もない。 だって生きてるから病気にもなるわけで、病院へも行けるわけ。 それを楽しんでしまえば、入院体験からだって物語は産まれるんです。 私は老後が不安でとか何とか言う人がいるけど、不安なのが当たり前。 病気も失恋も何もなかったら、死んでるのと同じでバカみたい。 生きてる以上はいろいろな苦しみがあって、そのなかでどう生きるか、つまりそれが生きるってことですよ』
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私も何が正しくて、何ができるのかわからないけど、日々、悩み葛藤しながらも、自分の人生を生きていきたいですね。
2004年10月14日(木)
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