1993年12月12日(日) |
トヨタカップ サンパウロFC−ACミラン (国立) |
この年、初めてトヨタカップを生観戦。 チケットは普通にぴあに電話予約して購入。当時はまだチケットゲッターなどと言う人種も存在せず、古きよき時代(?)だった。
メンバー: <サンパウロFC> GKゼッチ DFカフー、ロナウド、バウベル、アンドレ MFトニーニョ・セレ−ゾ、ジーニョ、ドリーバ、レオナルド FWパリーニャ(64分ジュニーニョ)、ミューレル
<ACミラン> GKロッシ DFパヌッチ、バレージ、コスタクルタ、マルディーニ MFデサイー、アルベルティーニ(79分A・オルランド)、ドナドニ、マッサーロ FWパパン、ラドチョウ(79分タソッティ)
いやー、凄いメンバー。 まず、サンパウロの方から言うと、カフーは後にローマで中田英ともプレーしたブラジル代表の右サイド。 ロナウドはこの後清水に入団。ブラジルが優勝したアメリカW杯では「ロナウダン」として登録されていた。 トニーニョ・セレ−ゾは言うまでも無く、現・鹿島アントラーズ監督。当時38歳だったがこの試合ではMVPを獲得。 レオナルドは鹿島で活躍したあのレオ様である。現在ACミランでプレー(しかも一度引退して現役復帰)というのも何かの因縁か。 ミューレルは95年にはJリーグに昇格したての柏でプレーした(この時点では現)ブラジル代表。 途中出場のジュニーニョは、日韓ワールドカップの優勝メンバーのジュニーニョ・パウリスタ。当時20歳だったが、すでにその才能の片鱗は見せていたのを記憶している。 それから、ジーニョは横浜フリューゲルスで活躍した人とは別人。
ACミランの方は、うわっ、まだバレージが現役だよ。マルディニやデサイーもまだ若かった。コスタクルタやアルベルティーニもいる。 マッサーロはこの後清水に来た。あんまし活躍しなかったけど。 パパンもこの頃はフランス代表だったんだよな。
ちなみにこの時の監督は、サンパウロがテレ・サンターナ、ACミランがファビオ・カペロだった。
この試合、前半は1-0でサンパウロがリードして折り返した(らしい)んだけど、後半は点の取り合い。結局3-2でサンパウロの勝ちだったけれど、ころらど的に印象が強かったのは、 ・ミランの二点目、マッサーロがバックヘッドで流したボールをパパンが決めた。 マッサーロのアシストがあまりにも素晴らしかった。 ・サンパウロの決勝点、ミューレルがボールにライダーキック(!!)の様な態勢で飛び蹴りに行ったら、たまたま踵に当たってゴールインしてしまった。その時のバレージの唖然とした表情が何とも言えなかった。 ・後にブラジル代表となるジュニーニョの才能溢れるプレー。セレソンに選ばれた時は嬉しかった。
といったところ。 日曜日の昼間に行われたトヨタカップはこの年が最後となってしまった。翌年からは12月第一週の火曜日に行われるようになったのだが、12月のナイトゲームはホント寒い。昼間に戻してくれないかなと思うんだけど。
1993年12月01日(水) |
Jリーグ2nd第16節 V川崎−清水 (国立) |
93年セカンドステージの天王山は平日のナイトゲーム。12月となり、肌寒い中行われた。 1週間前のナビスコ杯決勝も同じ顔合わせで行われ、ヴェルディが2-1で勝利したばかり。 このころから清水はV川崎に対しては非常に相性が悪く、92年シーズンでは2戦2敗(ともに0-1)、93年シーズンもここまで4戦して1PK勝、1PK負け、2敗。つまり昨年から6戦して一度も90分はおろか延長でも勝ったことがないのだ。 事実サポーターである我々の間でも、ヴェルディに対する苦手意識は生まれていた。もっとも、この頃のヴェルディはいやらしい位に強かったのは確かなのだが。
大学のクラスメートS君(富士市出身)と共に国立に向かう。余談だが、この数年後に彼はころらどの演出により、人生の伴侶となる女性と出会うことになる。
国立霞ヶ丘競技場、曇り、観客 51,825人、主審 菊池光悦 メンバー: <V川崎> GK菊池新吉 DF石川 康、ペレイラ、ロッサム、中村 忠 MF柱谷哲二、ビスマルク、北澤 豪、ラモス瑠偉 FW武田修宏(→永井秀樹)、三浦知良 SUB河本充弘、藤吉信次、永井秀樹、阿部良則、藤川孝幸
<清水> GKシジマール DF加藤 久、内藤直樹、堀池 巧、平岡宏章 MF三浦泰年、太田貴光(→岩下 潤)、澤登正朗 FWエドゥー、長谷川健太、マルコーン(→杉本雅央) SUB大榎克己、山田泰寛、岩下 潤、杉本雅央、真田雅則
V川崎のメンバーを見るとまさに黄金時代。GKはシンキチ(笑)。サブには阿部先生の名前が。ヴェルディは先週のナビスコ杯決勝のメンバーと違うのは河本に代わって石川康が先発していることくらい。石川の方がレギュラーと思われるので、ナビスコの時は出場停止だったのか。
清水は先週のナビスコ決勝では通常の4−3−3に代えて4−4−2のシステムを採用。守備重視の布陣で望んだが敗退。この試合は通常の4−3−3に戻してきた。 そして無謀にも「秘密兵器」FWマルコーンを来日以来、初めて起用。がっぷり四つの勝負を挑む。
試合は終始ヴェルディのペース。ペレイラを中心とした守備は強く、ラモスを中心とした中盤がゲームを作る。 前半26分にカズのシュートのこぼれ球を武田が彼らしいごっつあんゴールで先制。 その後もエスパルスはヴェルディの牙城を崩せず、両チーム合わせてイエローカード10枚が飛び交った乱戦を制し、セカンドステージ優勝にぐっと近づいた。
エスパルスの地元静岡地区ではこの試合のTV中継視聴率は50%を超え(!!)、大きな注目を浴びていたのだが、地元の期待に応えることも出来ず、「秘密兵器」マルコーンは結局「秘密兵器」のままで終わってしまったのだった。
V川崎 0-1 清水
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