Deckard's Movie Diary index|past|will
前作の出来が良く、ヒットしたからと言って“パッチギ!”の名前は使わなくても良かったんじゃないでしょうか?はっきり言って「やっちゃいました!」作品です。まぁ、予想は出来ましたが、1作目とは比べ様もありません。前作は大人達が作った暗黙の了解事項や、仕方無いよ的ルールを“青春”という誰もが一度は迎える季節を背景に“一途な想い”という武器で突破するところに魅力があり、多くの人々の涙腺を刺激したとワケです(子供の無邪気さや、若者の真っ直ぐな気持ちが大人の世界を凌駕するのは文学や映画の世界では度々描かれ、それは人々の共感を得る定番だったりします)。1作目は1968年という時代背景もストーリーの中に巧みに組み入れられていたので、自然と当時の状況を感じることが出来ました。
アンソニー・ミンゲラ最新作。世間的にはダメダメな評価を受けている前作『コールド・マウンテン』でさえ、けっこう好感触のオイラですが、ジュード・ロウの現代劇での普通の男性役ってのに、どうにも観る気が起きなくて敬遠していました。でも、映画好きの友人二人が揃って好感触なので騙されたと思って(d( ̄  ̄) ヾ(^o^;オイオイ・・・)観てきました。いやぁ、良い映画でしたぁ。やっぱり、ミンゲラとは相性がいいなぁ(苦笑)。この人は本当に一言では言い表せない心模様を描くのが上手いですね。人があるコトに直面した時に起こす行動は、その時の心理状態に大きく左右され、同一人物でも毎回同じではないですし、さらに!自分が望んでいるのとは正反対の行動をとる事もままあります。まことに人間と言うのは一筋縄では行きません。そんな複雑で自分勝手な(っつーか、自分でコントロール出来ない自分)人間同士が理解するのは大変難しいことです。“届かぬ心”・・・最近、何処かで聞いた言葉ですが、この作品の方が相応しいんじゃないでしょうか。映画を観終わって思うことは・・・“勇気を持って、許す心”かな。決して上から物を言っているとかじゃなくて、他人を受け入れるというコトはそういうことなのかなぁ・・・と。それだけ、人間ってのは不完全なんでしょう。原題は『Breaking and Entering』。壊した後にそこへ入っていくこと・・・それはさらなる奥深い世界に入っていくコトであり、新たな世界を作るコトでもあるワケです。その為には過去を引きずっていては前に進みません。ドアを一発蹴って許しましょう。ラスト30分のエンディングがサクサクと行き過ぎるという批判もありますが、オイラはアレで十分だと思いました。進むべき道を見つけた人にとって、時間はサクサクと過ぎるというコトです。ジュード・ロウの現代劇での平凡な男役、捨てたモンじゃないですね(/・_・\)アチャ-・・
こちらの“ラヴソング”は“ブ”が“ヴ”になっているだけ文学的です(笑)。っつーか、この映画って南部を舞台にしたアメリカ文学の香りがプンプンするんですね。だけんどもしかし!その手の名作をホンの一瞬彷彿させるようなシーンもあったりするのですが、はっきり言って上っ面です。決して悪い映画ではありませんが、人物描写が薄っぺらくて、一癖二癖あるキャラクターが総動員しているのに生かしきれていません。2時間を費やしているのに登場人物の交通整理が上手く出来てないんですね。今は亡き人になっているママのことをやたらと引っ張り出すワリには存在感が希薄なのも、なんだかなぁ?です。ママの記憶の無いヨハンセンの話が泣かせるだけに残念です。やっぱり、こういうストーリーはマイルドセブンより、ショートピースっつー感じでズシン!と描いて欲しいですね。それにしてもヨハンセンは魅力的だなぁ・・・時折、不細工の見えるからいいんだろうな・・・・・・・・( ̄。 ̄ )ボソ…
80年代にミリオンヒットを連発し、一世を風靡したツインボーカルバンド“POP”のボーカルだったアレックス。忘れ去られた80年代のポップスターだった彼は過去の財産に縋って生きていた。それでいいと思っていた。そんな彼に、今を時めくカリスマ歌姫・コーラから新曲コンペティションの話が舞い込む。自宅の植木鉢の世話係ソフィーに、思わぬ作詞家の才能を見つけたアレックスは彼女を無理やり引き込んで、ひと悶着ありながらも素敵な新曲を完成!締め切りギリギリにコーラに聴かせるが古臭い!と一蹴されアレックスは意気消沈。そんなアレックスを献身的に励ますソフィー。紆余曲折ありながらも、二人のデュエットで曲をインディーズからリリース!コーラの新曲を尻目にチャート1位を獲得!そして、年間最優秀楽曲を決める音楽祭で、コーラと一騎打ちになるアレックス&ソフィー!運命の女神はどちらに微笑むのか?
まだです・・・
聾唖者を演じた菊池凛子がアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたことから、俄然注目を浴びている『バベル』です。う〜ん・・・やっぱりね!オイラはこの人達と間違いなく相性悪いです。この人達とは、監督のアレッハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(『アモーレス・ペロス』『21g』)と脚本家のギジェルモ・アリエガ(上記2本に『メルキアデス・エストラーダ』)の二人です。ワザとらしいと言うか、嘘くさいと言うか、とにかく、登場人物の多くが小生が理解出来ないような行動ばかりとるので、ちっとも話に入っていけません。言葉が分かっていても、血が繋がっていても、相手の心を理解出来ない現代人・・・っつーことなんでしょうけど・・・1発の銃弾から〜という発想にはとても興味をそそられたのですが、ディス・コミュニケーションから産まれる悲劇や出来事はあまりにも短絡的です。イニャリトゥの演出も、アリエガの脚本も丁寧なので見応えは十分にありますが、個人的には例によって「なんだかなぁ〜」という印象が残りました。ブラッド・ピットは何故にあんなにキレているのでしょうか?ガエル・ガルシア・ベルナルは何故に足に力を入れてしまうのでしょうか?モロッコの警察はこんな描き方をされて抗議はしないんでしょうか?菊池凛子の役が聾唖者だったのは、どういう狙いがあったのでしょうか?誰か教えて下さい。ファレリー兄弟だったら分かるかなd( ̄  ̄) ヾ(^o^;オイオイ・・・で、話しは変わりますが、映画が終わった後、40代のカップルが「全ては繋がっているというコトよね?」「うん」というような会話をしていたのですが、思わず「それだけかーい!」とツッコミを入れてしまいそうでした。
アカデミー外国映画賞受賞・・・
ここのところ、貧乏暇無し状態のオイラですが、どういうワケか憲法記念日(憲法改正ハンターイ!)の3日が世間並みに休みになり、映画でも行こうかなぁ・・・・と思ったのですが、いつもの免罪符(知る人ぞ知る例の会員権)は祭日なので使えませんし、頼みの“エセ・夫婦50割引”に付き合ってくれる女性も居ませんし、どないしよ・・・と、つらつらと検索していたら!ビンゴー!渋谷シネセゾンで上映中の『13 ザメッティ』が<“13”の数字入りTシャツ着用で¥1000>と、書いてあるではあ〜りませんか!!!よっしゃー!あのさ、『13 ザメッティ』ってさ、13人のロシアン・ルーレットの奴じゃん!予告編で気になってたんだよなぁ〜ウキウキ、上行くアップ♪と大発見に心躍らせたのですが、ここで困った!さぁ、困った!普段からTシャツで都心に出かけることなんて無いんですよ。都心にTシャツだけで出かけたのって・・・ひょっとして、学生時代以来?っつーくらい着ません!今のオイラにとっては、Tシャツ(以下“T”)ってアンダーウェア以外のナニモノでもないんです。でも、そんなコトは言ってられないんで、Tばかりを入れてある箪笥を開けて・・・AKIRAの限定版Tは派手だし、プリテンダーズのTはちょいワル親父みたいで嫌だし、パフィーのスタッフT(って、誰だよ!)はギョーカイっぽいしと、ブツブツ言いながらヨレヨレ状態ばかりのTシャツを漁っていたら、友人からNY帰りの土産でもらったアルマーニエクスチェンジのTシャツがあるじゃないですかぁ!やったー!これなら威張って着ていけるぞー!(っつーか、この発想自体間違ってる?まぁ、いいや(自爆))。でもって、早速、襟首のところにマジックで“13”と書いて渋谷に胸を張って出かけましたぁ!シネセゾンの窓口で後ろ向きになって「ほら、ここに13って書いてあるでしょ!」と誇らしげに見せたら、チケット売っているオネエチャンが「わぉ、ホントに来たよ!」って反応で妙に嬉しかったですね!という、オイラの今年の憲法記念日(憲法改正ハンターイ!)でした。え、映画ですかぁ?っつーか、今まで予告編で惹かれたシネセゾンの映画で、面白いのってありましたっけ?(´―`)┌ ヤレヤレ…マジでこんな映画をハリウッドでリメイクするんですかね?まぁ、ブラピだしな。♪どーでもいいですよ(古いよ)
デッカード
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