Deckard's Movie Diary index|past|will
観ようか観まいか迷っていたら『キャットウーマン』・・・終わってました(⌒o⌒;A で、もう一本、気になっていた『パニッシャー』です。始まってから制裁に走るあたりまでは良かったんだけどなぁ・・・もちろん、セオリー通りの展開ですけどね。その後がなぁ・・・いやぁ、実に中途半端な映画でした(苦笑)。ヘンテコな殺し屋サン達が出てきて「お、そういう妙竹林テイストなのねん」と思っていたら、チマチマせこい仕掛けして仲間割れさせたりするし、ウッソ〜!と言いたくなるような我慢強い隣人が出てくるし、小型爆弾をガンガン使ってド派手なシーンは作るし、演出の方向性がバッラバラ!ワケわかんねぇ〜!どうせB級なら、ヘンテコなまま突っ走って欲しかったです。ところでドルフ・ラングレン版は未見なんですけど、面白いんすか?
『TUBE』・・・<ネタバレ気味です・・・> 友人に「拾い物ですぜい!」と言われたのでスルーのつもりだったんですが、観に行ってきました。う〜ん・・・オイラはダメでした。簡単に言ってしまえば韓国版『スピード』で犯人が『シルミド』の生き残り見たいな(苦笑)。全編に渡って力技のみ!ファーストシーン、いきなり金浦空港での銃撃戦には度肝を抜かれましたが、こんな場所でこんな撮影、よく撮影許可が出たなぁ・・・という意味です。決して内容ではありません!そこんとこ誤解されると困ります!とにかく、撮影や演出はブルドーザーで高速道路をぶっ飛ばしている印象です。でも、そんな映画はハリウッドでは腐るほどありますよ。日本ではほとんどありませんが(苦笑)。しかし、幾らなんでも脚本まで「気合じゃー!」っつーのは、無理でしょ!韓国映画にありがちな、イマイチ分かり辛い人物関係や背景は置いといたとしても、たった3人で完全武装の機動隊30人以上を相手に真っ向勝負で銃撃戦を挑み、かすり傷ひとつなく(1名は主人公のたった1発の銃弾で死亡(笑))逃げ果せたりするのを置いといたとしても、たった2人で待ち伏せしている完全武装の機動隊30人以上と互角に銃撃戦を交わし、かすり傷ひとつなく(1名は主人公のたった1発の銃弾で死亡(笑))逃げ果せたりするのを置いといたとしても、脚本に穴が有り過ぎです。一気に解決かぁ〜!と思ったら、そこからまたダラダラと続いた挙句、ラストは「え、ええ〜!!!!なんじゃ、そりゃ〜!そ、そ、そんな終わりかい〜!」ってなるし、やたらと挿入される甘ったるいシーンは別の映画になってるし、何でこんな穴だらけの脚本でOK牧場なのか理解に苦しみます。っつーか、誰も言わなかったんすかねぇ?「これ、オカシイんじゃないですかぁ?」とか。ただ、安っぽいメロドラマも演じる主演カップルを除いた脇役陣はそれぞれキャラクターが揃っているので、こんな脚本じゃなかったら十分面白い映画になっていたような気もします。悪役のパク・サンミンは予告編から目立っていましたが、本編でもさすがの存在感です!逆に『ほえる犬は噛まない』『子猫をお願い』のペ・ドゥナはこの役は向いてないような気がしました。え、主人公ですかぁ?まさか“劇団ひとり”が韓国映画で主演しているとは思いませんでした。冗談ですよぉ〜(笑)。キム・ソックンですね・・・そんなの、どーでもイイじゃないですか(苦笑)。
前売りが480円まで落ちていました。邦画応援団としては、それは買っちゃうでしょ(苦笑)。というワケで『透光の樹』です。この手の大人の恋愛モノというのは苦手なジャンルなんですが、自分の年齢と同じような世代の話なので、描こうとしている世界は分からなくも無いです。監督は前作『絆』で久々に本格的な手腕を見せた根岸吉太郎。今となっては、数少ない昔ながらの映画作家だと思うのですが、個人的には、いつも後一歩足りない印象です。今回もまた、もうひとつ食い足りません。頭で考えられるだけのモノしか出て来ない・・・そんな感じです。基本的に、お利口さんなんですよ・・・もっと狂気の部分が無いと、中年男女の濃密な純愛なんて描けないと思うんですけどねぇ。25年前の二人のなれそめや、ラストのエピソードの描き方もかなり弱いですし、二人の逢引きシーンも、何処かギクシャクしています。似たような設定の『失楽園(森田芳光監督)』もキレイ過ぎて物足りなかったし(っつーか、こちらは話そのものがなぁ・・・(苦笑))。往年の神代辰巳、田中登を受け継ぐのは『ヴァイブレータ』の廣木隆一なのかなぁ・・・。また、当初の萩原健一(降板劇がグチャグチャな様相になっているようですが・・・)に代わって登場した永嶋敏行・・・これがどうもねぇ、最初から判っていたとはいえ、全く色気がありません。当然、狂おしいまでに惹かれあう二人の関係が、薄い印象しか残せなかったのは仕方が無いコトなのでしょう。そのせいか、秋吉久美子の演技もスムーズさに欠けていますし、結局は、萩原の降板から、全てがチグハグなまま終わった作品といえるでしょう。
磯村一路・・・『がんばっていきまっしょい』で見せた才気は何処へ行ってしまったんでしょうか?その後の作品『船を降りたら彼女の島』『群青の夜の羽毛布』『解夏』等、どれもこれもが甘ったるく底の浅い作品ばかりです。そして『雨鱒の川』ですが、情け無いくらい魅力がありませんでした。はっきり言ってしまえば“陳腐”のひと言。北海道の大自然は美しく清々しい印象ですが(その辺りの演出は上手いんだよなぁ)、そこで演じられるストーリーに観るべきものは何もありません。手垢がついたようなエピソードばかりで説得力もありませんし、全てがバラバラでひとつの大きなストーリーとして昇華されていません。テンポもバランスも悪く、上映中に何度も外に出たくなりました。執拗に語られる子供時代もあまりにリアリティに欠けていて退屈そのもの!磯村一路・・・もう、ダメなんでしょうか?(´―`)┌ ヤレヤレ… そう言えば、星ゆり子・・・いい感じで老けてましたねぇ。また、今回初めて行った新規開店劇場“アミューズCQN”ですが、姉妹館の“シネ・アミューズ”とは比べ物にならないほど、美しく豪華です。でも、分かり辛いビルなんだよなぁ・・・何処からエレベーターに乗るのかさえ分かりません!どうして、こんなに分かり辛いのか理解に苦しみます。いくらカッコ良くたって、機能的じゃなければクソですよ!バッカみたい!
ヴァージン・シネマズ六本木に『ブック・オブ・ウォー』を観にいった時に、予告編をしつこく2回もやっていた『SAW』。アリャリャナ〜イ!『オールド・ボーイ』も“アリャリャナ〜イ!内容でしたが、こちらもさらに!アリャリャナ〜イ!作品です(笑)。それでも、間の取り方が上手いので最後まで飽きずに観ることが出来ますし、観て損も無いと思います。ただねぇ・・・穴があり過ぎなんですよ。何処まで行っても“何故?”“どうして?”“弱いよ!”ばっかり残っちゃいますが、個人的には、まぁ、いいかなと(苦笑)。とにかく惜しいんですよ。もう少し脚本を煮詰めれば良かったのになぁ・・・と、多くの人は思うんじゃないでしょうか?つまり、箸にも棒にもかからなければ、そんなコトも言わないと思うんですよね。友人は「キセルみたいな映画ですよね。最初と最後が出来てて、それから真ん中を作ったんでしょ!だから、無理があるんですよ!」なるほどねぇ・・・そういうコトなんすかねぇ?まぁ、そうだとしても、良く考えたとは思いますが・・・ボソ。原案は主演の一人を演じるリー・ワネルと監督のジェームズ・ワン。二人ともまだ27歳らしいですから、次に期待しましょう!また、ダニー・グローヴァーとか、モニカ・ポッターとか、あらまぁ!みたいな役者が脇を固めています。
『世界の中心で、愛を叫ぶ』に続き、二匹目のドジョウ狙いがバレバレの東宝+TBSの『いま、会いにゆきます』。美しい自然、お花畑、こぢんまりとした温もりのある木の家、郷愁を誘うおもちゃ箱のような工場跡地、どれもこれもが小奇麗なアイテムばかりで、こそばゆくなります。とにかく全ての設定がTVドラマのような雰囲気で、個人的には、もっとリアルに作った方が良いと思うんですけど、この映画がターゲットにしている人々には、この方が受けるんでしょう(苦笑)。例えば、雨の中、道路に放り出された真っ白い日記帳が、どうしていつまでも真っ白いままなんでしょう?(って、これってセカチューでもツッコミ入れてたなぁ(自爆))。と、まぁ、全部がそんな感じです。ストーリーは漫画化(漫画はもっとリアルな設定でしたが、原作はどっちなんでしょう?)されたモノを読んでいたので、オチは知っていました。昔だったら、大林宣彦が撮っていた話ですね(笑)。まぁ、ストーリーも竹内結子も好きだから、観に行ったようなモンですよ。もう、こんな無菌室のような映画じゃ満足出来ないなぁ・・・。
『砂と霧の家』で2004年アカデミー賞の主演男優賞候補になったベン・キングズレー、助演女優賞候補になったショーレ・アグダシュルー、なるほど!納得の熱演です。またこの作品が初監督作のヴァディム・パールマンは次回作が楽しみになるような魅力的な演出を見せてくれました。映画は悪い人間が一人も出て来ない悲劇で、“起承転結”の“起承転”までは、素晴らしい緊張感に溢れているのですが、“結”でいかにもハリウッド的な安直さに流れてしまいました(>_<)アチャ!惜しい作品です。“求めていたのは、家ではなく家庭だった・・・”と語られている内容を土俵際まで追い詰めたんですけどねぇ・・・(苦笑)最後の最後にハリウッド的エンターテインメントにうっちゃられた感じです。原作もあのようなオチなんですかねぇ・・・ちょっと、理解に苦しむなぁ・・・。ただ、考えてみれば、ヤンキー君の行動なんてあんなモンなのかもしれません・・・勝手に勘違いするし、直ぐ撃っちゃうし!まるでイラク戦争の縮図そのままじゃん(苦笑)。そういう訳ですから、観て損の無い作品ですし、絶賛される方が居ても不思議ではありません。もちろん、文句を言ってるオイラだって嫌いじゃありません。最後にひと言! オリジナル作曲賞にノミネートされたジェームズ・ホーナーの音楽なんですが、ハッキリ言って、しつこいです!
2004年カンヌ映画祭脚本賞受賞。『ムッシュ・カステラの恋』のアニエス・ジャヌイの新作『みんな誰かの愛しい人』です。ジャヌイ本人は、前回は脇役のバーテンダーでしたが、今回は重要な役どころで出演しています。公私共にパートナーのジャン・ピエール・バクリも例によって脚本&出演で、気の合ったところを見せているのですが・・・う〜ん、イマイチ乗れませんでした。有名作家であるエチエンヌ、その娘ロリータ、二人の関係に巻き込まれる人々の話しなんですが、相変わらず人間描写は上手いですし、テンポもいいです。ところが、エチエンヌとロリータはあまりにリアル(実際に居る!という意味です。)過ぎて、全く思い入れは出来ません。とにかく自分勝手な奴らなんです。大作家先生はそれでも構いませんが、娘もただの甘ちゃん以外のナニモノでもありません。だいたい、太っているコトなんか、自分のせいじゃん!そんな二人を中心に描かれてもねぇ・・・。ジャヌイ演じる歌の先生&新進作家夫婦をメインに据えた方がよっぽど魅力的なストーリーになったような気がします。まぁ、如何にもフランス人が作りそうな内容ですけどね(苦笑)。大した魅力も無く自分勝手な振る舞いをする人物を見せられるより、そういう理不尽な人に振り回される人々を描いてくれた方が、小市民のオイラには嬉しいです。
梁石日原作、崔洋一監督、崔洋一&鄭義信脚本の『血と骨』です。物凄い力作です!役者、撮影、美術、音楽、その他、映画に関する全ての技術はおそらく来年の映画賞を総なめにすると思われます。そのくらい凄まじい熱気に溢れ、心を穏やかでいられないシーンの連続です。『夜を越えて』(梁石日原作、金守珍監督、脚本は丸山昇一)の時も感じたのですが、明らかに今の日本人とは違う“血”を感じてしまうのはオイラだけでしょうか?梁石日の実在の父をモデルにしたらしいですが、とんでもない男です。しかし、あの頃の日本ならありえるかもしれません・・・まぁ、微妙に関わっている世代なモンですから・・・f(^-^; ポリポリ。で、映画ですけど、衝撃作なのは確かなんですが、オイラみたいな濃い〜映画ファンは“衝撃”程度では騙されません(でひ〜)。はっきり言って消化不良でした。キャッチコピーでも謳ってる「これは家族の物語である」なんですが、どっちつかずの印象が残りました。父なのか、息子なのか、母親なのか、家族なのか・・・どれこもれもが中途半端に感じてしまい、イマイチでした。一番理解出来ないのが、どうして金俊平(ビートたけし)と英姫(鈴木京香)とのなれ初めのシーンが無いのでしょうか?それを描かれなければ、何故にこの“家族”が誕生したのか分かりません(後で調べたら例によって俊平が力づくで英姫をモノにしたようですけど・・・)。個人ではどうにもならない“家族”としての“絆”・・・その辺りの描写もないがしろなので“家族”という“塊”としての存在感が薄く、それぞれがバラバラな印象でした。これでしたらトンデモ男・金俊平をもっと掘り下げた方が面白かったんじゃないでしょうか?金俊平は清子(中村優子)に対して子供のような行動をみせたりしますし、男の子を欲しがったりするワケですから、もっと人間臭い見せ方も出来たような気もします。もちろん!以上のようなツッコミを入れながらも補って余りある力作なんですけどね!でも、言い方を変えれば“力作”を演出した手腕は評価出来ますが、見方を変えれば、それでこの完成度となれば、ある意味“崔洋一”の限界がこの辺りにあるのかもしれません。それでも観て良かったし、作られて良かった映画です。ナンダカンダ言いながら、本年度の邦画ベスト10には入ってくるでしょう。しかし、あのモダンチョキチョキズの濱田マリって・・・以下自粛。
あちらこちらで何らかの賞を受賞しまくっている『やさしい嘘』ですが、別にどうってコトない映画でした。85歳で女優デビューしたというお婆ちゃん役のエステラール・ゴランタンの表情に惹かれて観に行ったのですが、残念な結果になりましたf(^-^; ポリポリ。オチも綺麗過ぎますし、挟み込まれるエピソードの数々もピンと来ませんし、とにかく退屈でした。映画を観終わってから友人に「スルーで問題ないんじゃないですか!」とメールを送ったら「『グッバイ・レーニン』とは違うんですね?」と返信されて、さすがにこいつ感の鋭い奴だなぁ!と感心したのですが(映画じゃなくて、そっちかよ!)。確かにお婆ちゃんはスターリンを英雄視していますし、主演一家の住むグルジアの現状も垣間見せてくれますし、ラストの画もそういう形で終わりますが、それぞれがリンクしていません。結局は皆が様々な“嘘”をついている映画なんですが、もう少し脚本を練った方が良かったんじゃないでしょうか。映画自体が嘘臭くなったらダメですよ。
96年に初演された三谷幸喜の『笑いの大学』の映画化です。映像化不可能と言われていたそうですが、映画を観る限り、そういう印象はありません。それは脚本が良かったのか、演出が良かったのか分かりませんが、どちらにせよ十分笑える作品になっています。役所広司は達者ですし、稲垣吾郎も良い味を出しています。稲垣は、途中から三谷を若くしてちょいと二枚目にした人間に見えてきましたよ(苦笑)。演出もシンプルで分かりやすいですし、昭和15年設定のセットも申し分ありません。芸術家じゃない限り、多くの人間ってのは何かしら規制された方が普段以上の力を発揮出来たりするもんなんですよね。映画は全編を通して気持ち良く笑わせてくれて、そのままスンナリ終わるのかと思っていたら最後に大きな山場が用意されていました。観ながら「この課題をどうクリアするのかなぁ・・・それによっては傑作になるぞぉ!」と期待していたら、結局は大甘なエンディングに落ち着いてしまいました。う〜ん、残念だなぁ・・・そこまでがBESTの出来だっただけに惜しまれます。そういう結末にするのなら、最後の課題は一体なんだったんでしょうか?もう一捻り欲しかったですね。しかしながらTV畑出身の監督・星譲の力量は十分感じられたので次回作を楽しみにします。
世界が待っていたらしい山田洋次の新作『隠し剣 鬼の爪』。観ながら、ストーリーにチグハグな印象が拭えなかったのですが、エンドロールを観ていたら原作は“隠し剣鬼の爪”と“雪明り”という二つの藤沢周平作品が元になっていたんですね。案の定というべきか、いまいち上手く納まっていません。また、『たそがれ清兵衛』に比べると山田節が巾を効かせており、その分緊張感が足りないのですが、それが良かったのかどうか?まぁ、初の時代劇だった前作と、余裕が出来た今作の違いなんでしょうね。主人公の片桐は原作より、かなり誠実な人間に描かれているそうですが、その辺りも山田節ってコトなんでしょう。それでも十分楽しめる作品にはなっています。ただねぇ、個人的にはこの映画の最大の欠点だと思うんですけど・・・主演の永瀬正敏なんですが、全く魅力を感じないんですよ。役者として、どうなんですか?永瀬正敏って?う〜ん・・・影が薄い印象なんですよ。今回も決して下手ではないんですが、存在感が希薄というか、こういうキッチリとした作品では“主演”というオーラを全く感じさせてくれません。その点、真田広之は端正過ぎるのが欠点なんですが、存在感は感じるんですよ。相手役の松たか子を始め、脇役が皆良いだけに目立ちます。浅野にしても、そうなんですけど、大作の主演は難しいような気がします。コレってインディーズ系の映画ばかり出ている弊害なんですかね?どちらにせよ、もっと堂々とした演技が出来ないと大作では一生脇役かもしれません。あ、そうそう!富田勲の音楽は良かったですわ。
最初は全く観る気は無かったんですけど、予告編でそそられてしまいました。まぁ、予告編は内容を見せ過ぎていたので不安はあったんですけどね・・・というワケで『ピエロの赤い鼻』です。さすがにスピルバーグが映画化権を買ったほどですから(またかよ!)、とても良く出来たストーリーなんですが、ストーリーテーリングが下手なので全く盛り上がりません。劇中で“現代”として描かれる時代は1960年代らしいのですが、分かり辛くピンと来ません。例えば、自分が子供の頃に聞いた親父の話・・・みたいな描き方もあったんじゃないでしょうか。自分の子供に話して聞かせる祖父の話ってパターンにしたら、もっと魅力的な作品になったかも知れません。監督のジャン・ベッケルは『モンパルナスの灯』で有名なジャック・ベッケルの息子であり、自身は『クリクリのいた夏』が有名ですが、同じ監督作『殺意の夏』を観ても分かるように、この手のキッチリしたストーリーは苦手のような気がします。良い話なんですけどねぇ・・・・ボソ。
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