Deckard's Movie Diary index|past|will
大友克洋の新作『スチーム・ボーイ』は、聞くところによると製作期間は9年で、総製作費は24億円だそうですΣ( ̄□ ̄;)。確かに、その映像はセルアニメーションとCGが塩梅良く融合しており、個人的には『イノセンス』や『アップルシード』よりも居心地は良かったです。というワケで映像は好感触だったのですが、ストーリーがねぇ・・・♪〜( ̄ε ̄;)良く分からないのですが、漫画を書いていた時はあれほどまでに魅力的だった大友ワールドですが、映画になるとどうしてこんなに不細工なのでしょうか?素人考えで思うと『童夢』の紙面をそのまま撮影するだけでかなり面白いモノが出来るような気がするんですが・・・。どうも、作画にばかり気をとられてストーリーが疎かになっているような気がしてなりません。元々作画に定評のある人でしたが、幾らなんでもこんなストーリーではお粗末過ぎます。曖昧な人間関係、時に唐突で、時に都合良く、全く説得力のない展開の数々、しつこいエンディング・・・あまりに素晴らしい作画が逆に悲しくなってしまいます。しっかし、こんな底の浅いストーリーで本当にイイんですかぁ?大友克洋の実写映画『ワールド・アパートメント・ホラー』のコミックスを描いていた今敏(今や『千年女優』『東京ゴッドファーザーズ』でアニメ映画界のトップランナー)に脚本を手伝ってもらった方がいいんじゃないですか?確か『メモリーズ』では脚本で参加していました。今敏は脚本の細部までキチンと作り上げていますから、今の大雑把な大友には必要なセンスなんじゃないでしょうか。今から20年以上前、漫画で初めて日本SF大賞を受賞した『童夢』の感動はもう戻って来ないのでしょうか?
しっかし、ブッラカイマーという人は期待を裏切らない人ですねぇ(苦笑)。今回もまた思いっきり大味に仕上げてくれています。この人の映画ってキャラの設定は上手いんですけど、それぞれの人間関係が異常に希薄です。まぁ、前回『パイレーツ・オブ・カリビアン』の時に散々書いた(幾ら美味しいパスタでも大量に食べたら美味しさも半減する!というような話でした。)ので、今更たいして書くこともないのですが、今回は美味しいパスタの量は少なくなったのですが、味自体がかなり落ちてしまいました。つまり、しょーもないじゃん(爆)。監督は『トレーニング・デイ』『ティアーズ・オブ・ザ・サン』のアントワン・フークワ。ストーリーはアーサー王伝説の御都合主義的な要約で、例えばランスロットとガラハットは何の関係もなかったりします。そんな感じで登場人物のほとんどは中途半端な扱いです(苦笑)。それにしても、なんでこんな映画作っているんすかね?不思議だなぁ・・・。(因みにオイラは特別な事情でロハで観ています。これを書いとかないと「お前、つまんないの分かってるのに、何で観に行ってるんだ?」とか言われちゃいそうですし(苦笑)それでも観に行くコトぁ無いのに!とか言われそうですが、ほら、やっぱり、合戦シーンとかは大画面のがね、楽しいじゃないですかぁ!)
酷暑の中、長い坂道の登って汗だくになりながらようやく辿りついたシアター・イメージ・フォーラム・・・(´―`)┌ ヤレヤレ…と、な、なんと入り口近辺(狭いロビーを含む)が人々で埋まっているではあ〜りませんか!マジかよ!そんなに人気あるのかぁ・・・と思っていたら、別スクリーンで上映されている“シュバンクマイエル映画祭”の開映を待ちわびる皆さんでした!しっかし、そんなに人気あるんですかぁ?ふ〜ん・・・・さて、気を取り直して(取り直すんかい!(苦笑))、長編デビュー作『ツバル(Tuvalu)』で、時間と空間を超越したチャーミングな世界を作り出し、世界の映画ファンにその存在を知らしめたドイツの新星・ファイト・ヘルマーの新作『ゲート・トゥ・ヘヴン』です。今回は予告編で見る限り、なんてことない普通の映画のようでした。で、案の定なんてことない普通の映画でした(⌒o⌒;A デビュー作が良い意味で特殊な世界観だったので、比べようも無いのですが、今回はあまりに平凡でした。ところどころ彼の持ち味なような部分もあるのですが、どうにもストーリーに魅力がありません。まぁ『ツバル』もストーリーは平凡でしたが、その世界観で独特な魅力がありました。今回も一見面白そうに見える設定(飛行場内で起こる物語)なんですが、意外と膨らみません。平々凡々な主役二人のストーリーにするよりも、興味深い脇役達をもっと生かした方が良かったんじゃないでしょうか?今作を観る限り、ファイト・ヘルマーという人は普通の映画を作ろうとしない方がイイんじゃないですかね(そんなぁ〜(笑))。併映の短編『窓拭きの男』の方が色彩感覚にしてもアングルにしても本編よりもズーっと魅力的でした。
全く観る気が無かったのですが、オスメント君は\(^-^\) (/^-^)/オイトイテ…ロバート・デュバルとマイケル・ケインの共演はちと気になっていましたし、『アイアン・ジャイアント』の脚本家ティム・マッキャンリーズが脚本を書いているし(今回は監督までしているんですが)、邦題の『ウォルター少年と、夏の休日』にはな〜んも反応しなかった頭が原題の『SECONDHAND LIONS』にはホっとけない何かを感じ取ってしまい、結局は観に行ってしまいました(苦笑)。登場人物もストーリーも設定も全てがステレオ・タイプな映画でした。もちろん!それでも面白い映画は多々ありますが、コレはな〜んもありません(笑)。とにかくヌルいです。山も谷もやたら低くてサンダル履きで十分!やたらとショットガンをぶっ放すのもナンだかなぁ・・・。
ふっくら炊きあがった銀シャリにオホーツク産の紅鮭、伯方の塩と有明産の海苔を用意(どっちの料理ショーかい!(笑))して、さあ!美味しいおにぎりが食べられるぞぉ〜♪と思ったら、握っているのは5歳の子供かよ〜!みたいな映画でした(笑)つまり、素材の良さに演出が追いついていません。目の前に出されたおにぎりを食べようと手にしたら、バラバラと崩れ落ちるんですよ(笑)。とにかくバランスが悪く塊としてまとまっていません。
7月に入って2本目(ひょえ〜)は予告編からかなり期待していた『スパイダーマン2』。これは凄い!もう至れり尽くせりの大盤振る舞い!エンターテインメントの極地!いやぁ、堪能しました。全てに前作を越えてパワーアップ!あちこちに挿入されるコネタも違和感なく溶け込んでおり映画の巾を持たせるのに成功しています。また、メイおばさん(今回は大活躍!)の言葉も分かりやすく説得力十分!何気にホロっとさせてくれます。間違いなくサム・ライミの最高傑作と言えるでしょう!20年前に『死霊のはらわた』と撮っていた監督とは思えませんが、かのピーター・ジャクソンにしたって今や『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソンですから、なんら不思議はありません(笑)。まぁ、カメラ目線のスクリーミングを観る度に“三つ子の魂百まで”なのねぇ・・・という趣もオツなモノです(なんじゃそりゃ)。今回のスパイダーマンことピーター・バーカーは、かの名作漫画『(@@σ パーマン』の須羽みつ夫くんにかなり近いキャラクターに描かれており、好感度も91キロ(67年版)アップ(笑)!最後はどこぞのTVドラマみたいでしたけど、まぁいいです(笑)。しっかし、キルステン・ダンストは年々ヤバくなってると思うんですけど・・・ボソ。あ、そうそう!今年の梅雨はあまりrain drop はありませんでしたなぁ・・・ちょっと面食らいました(謎)。
・・・う〜ん、結局のところストーリーが良く分からなかったです(苦笑)。本を読んでいる人だったら理解出来るのでしょうが、手に取ったことさえないオイラにはエピソードのほとんどが中途半端で、登場人物がどのように絡んでいるのか全く理解出来ませんでした。当然、ストーリーに入り込めないし、感情移入が出来ないし、何がなにやら(苦笑)。とにかくこのシリーズの最大の欠点は出てくるキャラクターの誰にも魅力がありません。とにかく、どいつこいつも鬱陶しい!ったら、ありゃしない(笑)。どうもこのシリーズの魅力がわからないなぁ・・・単に“魔法学校”っていう設定が面白かった!というだけのような気もしますが・・・・どうなんだろ?個人的には唯一魅力を感じるスネイプ教授で外伝を作ったほうが面白いような気もします。
デッカード
|HomePage
|