Deckard's Movie Diary index|past|will
映画は年齢や人生経験によって見た者に与える印象が違うものですが、今日見た『風花』も、若い人達にはあまり評価されない映画かもしれません。自分としてはとても素敵な映画でした。だらしなくて、いいかげんで、だからと言って馬鹿ではないから、人のせいにもするし、面倒な事は後回しにして、都合のいい時だけ人に甘えて、見得もあるから素直になれない。ちっぽけな線香花火ほどの輝きにも遠く及ばず、糸の切れたマリオネットのようだけど、何本かの糸は繋がっているから中途半端に、だらだらと日々を過ごすだけ。でも、ズルズル生きていてもいいじゃないですか!最後の糸は切りたくなかったでしょう!浅野忠信に支えられて、小泉今日子が切なくて儚げで、とても素敵です。大丈夫!きっとイイことあるよ。
シェイクスピアのハムレットを現代版に置き換えた『ハムレット』を見たのですが・・・・駄作!『退屈』という言葉以外に表現しようがない映画でした。イーサンzーク、サム・シェパード、カイル・マクラクラン等のキャストも魅力だったのですが・・・・。簡単に言えば美術が現代というだけです。セリフから演技まで他の部分は全部、普通〜のシェイクスピア劇なんですよ。現代風の新しい解釈も何も無し!つまらん!
現代アメリカの劇作家として人気実力ともNO.1のサム・シェパード。そのシェパードの最高傑作と云われる『背信の行方』を観に行きました。物語は、小生の大好きな競馬を絡ませながら男女3人の悲劇を描いたもので、シェパードらしい繊細なストーリーです。男二人、ジェフ・ブリッジス&ニック・ノルティは「♪明日がある〜」と歌える空気でラストを迎えます、ともすれば喜劇のように・・・そして、シャロン・ストーン演じるロージーには悲劇の香りしか残りません。シャロンはいい役者になりましたねぇ。映画としては、とても上手くまとまっていますが、小さくまとまりすぎかなぁ・・・と、もう少し3人に偏った演出の方が良かったかなぁ・・・・。←歯切れ悪し!だって原作がいいから、話自体がヨク出来てるし・・・。
一部に熱狂的にウけている『処刑人』 ショーン・パトリック・フラナリー、ノーマン・リーダスという二人の美形新人にハリウッドの性格俳優・ウィレム・デフォーをからませた勧善懲悪アクション映画。悪い奴を片っ端から、抹殺していくワケなんです。映画が始まって、未熟なプレイバック手法やフェイドとかを使っているから「これ、なんやねん?」って思っていたら「ああ、そういうことがやりたかったのね。」と、とりあえず納得。でもまぁ、荒削り!そんでもって勢いだけでガーっと突っ走しってくれればまだしも、最後にきて社会派みたいな話になっちゃうし・・・なんか、もったいないんだよなぁ・・・美形二人のキャラクター設定が、もっとキチンと出来てればなぁ・・・。デフォーのキャラは頑張ってんだから。惜しい!
『2000年のカンヌで“発見“された「癒し」と「再生」の一大叙事詩』というキャッチフレーズの『ユリイカ』を8時起床で見に行きました。なんてたって3時間37分ですよ。予告を含めりゃ約4時間座りっぱなし・・・。久々に下半身がパンパンになってしまいました(焦)。なぜ、そんな長い映画になったかというと、普通だったらエンドロールが流れてきそうな場面なんですが、さらにその先へ映画が続いてしまうんです。また「間」をとても大事にしているので、どんどん長くなってしまうワケです。見応えタップリですし、今年の邦画ベスト10の中に入ってくるのも間違いありませんが、やはり長過ぎます。ところどころでダルくなってしまいます。ただこういうテーマをしっかり描こうとした姿勢は賞賛されるべきでしょう。ちなみに『ユリイカ』とはギリシャ語で「発見」の意味だそうです。最後に、ビデオで見るとかなり印象が違う映画になるでしょう。
「お疲れ様でした!じゃ、次は夕方18時からですね!」って言って時計を見たら13時33分!げげ、35分から『回路』が始まるぅ〜!東銀座からクルマ(マイカー通勤)でマリオン裏の駐車場へ!急げ!急げ!本編が始まるのは、たぶん15分プラスで50分から。だ!と祈る!マリ裏駐車場を43分に飛び出す。駆ける!走る!なんてたって競馬大好き、ウマ年だい!マリオンを抜け、晴海通りを渡って階段2段飛び!タバコは8年前に辞めたぜ!46分に到着!果たして、本編は50分から!間にあった・・・。やった!やった!やった!(←葉っぱ隊状態)。で、それだけ頑張った価値はあったのか?フー!同じ黒沢清作品なら『キュア』のが良かったなぁ・・・。フー!だって、意味不明!ストーリーが全くワカラン!なんか四方八方に、考えているコトが飛び散っっちゃって、映画としてまとまってないカンジです。生きていても孤独、死んでも孤独・・・だから怖い・・・とか。霊の居場所がなくなって、コッチの世界に流れてくるとか。で、なぜ、死ぬ人と死なない人。その死に方までばらばら。もうなんだかわかりません。だいたいPCでネットやっている人物を撮って“孤独“ってのも芸がなさすぎるんじゃない!いいシーンや映像もけっこうあるんですけどね・・・・
日曜日です。溜まっているビデオを見る日。まず『ガチンコ』、今週はファイトクラブVol.3。ファイトクラブも既に3度目ですからねぇ、かなり濃いキャラが登場しています。狂犬・竹中クン!いいですねぇ。ヤラセかどうかなんて、どうでもいいんです。奥さんがいるのが分かっていながら付き合っているようなモンですから。今回はどうやら「いじめっ子」VS「いじめられっ子」のパターンになりそうです。『白い影』、なんといっても市毛良枝と竹内結子の親子がハマって(よく似ている!)います。『女子アナ』、ベテランアナウンサーを演じる片平なぎさ(白手袋で堀ちえみを虐めていた人!)が、一番本物に見えます。水野美紀の頑張りもすがすがしい!『カバチタレ』、ますます絶好調の深津っちゃん!見ていて、とっても気持ちよい!『ストロベリー・オンザ〜』、主人公グループ4人(滝沢、深田、内山、窪塚)の心情が上手く描けています。以前に見たことあるような野島ドラマですが、それがまたイイのでしょう。だけど女性の鼻血が好きだナァ
モノ凄い勢いで見まくっている新世紀!本日1本目は『溺れる魚』。監督は、TVドラマ『ケイゾク』『池袋ウエストゲートパーク』で、レアな映像センスを武器に一躍脚光を浴びた堤幸彦。『ケイゾク映画・ビューティフルドリーマー』に続く新作です。前作も中途半端な出来でしたが、今回も中途半端ですなぁ・・・。スラップスティックなのか、シリアスなのか、どうもヨクわからない。TVドラマだと、ストーリーをゆっくり進ませることが出来るし、回によって出来不出来の差があってもさほど気にならないけど、映画はねぇ・・・。ちょっと力不足!ラストのオマケもくだらないし、無い方が良い!
本日も朝も早から、丸の内ルーブルへ!ちなみに今朝はタミオちゃんのカーソングス(←奥田民夫ファンです!)で幕開け。『アンブレイカブル』 予告編からやたら(謎)だらけで、誘惑しまくっていましたねぇ。なんだか『シックスセンス』の妹のみたいに。どっちかっつーと、妹の方が男好きするルックスかなぁって、雰囲気もありましたし。で、確かに似ていました!ホントにどこから球が出てくるか分からない、まるで背面投げのような作品。でもこういうの好きな人も多いでしょうねぇ。一応オチも決まってるし。え!アッシですかい?やっぱ、無理あるんじゃないですか!
久しぶりに目覚ましをかけて起床。モー娘ベスト(←別にファンではない!)を聞きながら日比谷のシャンテ・シネ、『楽園をください』へ。『グリーン・デスティニー』で名を挙げたアン・リー監督、トビー・マグワイア主演の南北戦争ものです。10代後半の若者達が否応無く戦火に巻き込まれていく姿を淡々と描いています。アン・リー監督はちょっと淡白なところがあって、『グリーン〜』はその点で物足りなさが残りましたが、この映画はその淡白さが逆に効果的に生かされているような気がしました。後半、静かな生活が続くあたりで中だるみしているように感じるのですが、ラストのシークエンスに向かっての効果的演出でした。ただ、平和なシーンなのでビデオで見るとどうなのかなぁ・・・やはり映画館でずっと集中している場合とは違いますから・・・。
さんざん迷って『ゲット・ア・チャンス』 制作にリドリー・スコット、トニー・スコットが名前を連ねる映画でポール・ニューマン主演。往年のハリウッド大スターが、晩年、どんな作品に出るのか興味があります。この映画に関しては「ポールよ、お前もか!」と言ってしまいました。クリントといいポールといい、もう少し考えた方がいいんじゃないかなぁ。どうしてジジィがそんなにカッコいいのかなぁ?そりゃ、カッコいいジジィの話しもいいけど、あんた達が演じているキャラはカッコ良くないよ!あんまり年下をバカにしちゃぁいけないよ!
邦画は見所無く完封負け!ハリウッド映画は良血馬なのに見せ場なく平凡な結果に終わった新馬のようにだらしなく、( ̄□ ̄;)アウアウ だった昨日。本日は必勝を期してフランス映画『はなればなれに』に!これはゴダールの幻の名作といわれていた作品で、初の日本公開だそうです。というわけで64年作。37年前ですか・・・。なんでも、トリュフォーが「これ、ごっつぅ、オモロイで!」とゴダールに渡した原作を「オモロイやんかぁ!」と映画化したらしいです。で、これがきれいな三遊間真っ二つ!なんだかとってもいいカンジ。けっこう悲惨なハナシだったりするんだけど、オシャレでキュートでノホホンとしていて、懐かしい匂いがプンプン香ってくるんです。ちょっとしたやりとりとか行動が、「ああ、これがフランス映画だよ・・・」と思わせてくれます。3人がカフェで踊るシーンが素敵でした。
昨夜3時半に寝たのに8時半に目が覚めてしまった。なんか損した気分。でも、こんな時はサッサと映画に行くのだ!う〜ん、泳ぎに行こうかナァ・・とも思う。この一ヶ月半、御無沙汰してるんですよねぇ・・ウンドウ( ̄▽ ̄;) 結局10時には渋谷の映画館に!←好きだねぇ!『弟切草』『狗神』の角川2本立て。せっかく人がプラス志向で前向きに生きようと頑張っているのに、なんなの?この仕打ちは!あー、泳ぎに行けばヨかったなぁ・・・この失敗を役立てる為にも、声を大にして言いたい!「つまらん〜!」
久々に時間があったので本日は2本!まず『ファイナル・デスティネーション』。これはねぇ、あんまり期待していなかったんですよ、そしたらけっこう良く出来ていて、なんか得したカンジでした。この映画も出だしの作り方が上手いんですよ。だから最初にスーっと引き込まれて、そのまま最後まで見てしまうんですね。及第点の映画なんですが、TVなどでオンエアーしたら見てもいいんじゃないかな!というレベルです。
フランス製『セブン』という宣伝文句の『クリムゾン・リバー』を見に行く。フランスの田舎町を舞台にした猟奇殺人事件を、ジャン・レノ扮する刑事が解明していくんだけど、『シャイニング』風な出だしから好調にストーリーが進んで行きます。で、そのまま最後まで、一気に!というカンジにいかないんですねぇ。その辺もフランス風なんでしょうか・・・^^;でも、どうせフランス風ならもっとそういう色があっても良かったんですけどネ。ラストもちょっと惜しいなぁ・・・別に悪いワケじゃないんだけど、もう少し上手く描いて欲しかったなぁ・・・でも、楽しめます!
デッカード
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