Deckard's Movie Diary
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2001年03月30日(金)  あの頃ペニー・レーンと サトラレ

 『あの頃ペニー・レインと』 この映画はズルイ!だって70年代初頭のロックの名曲が、もう湯水のように溢れ出してるんです。それだけで5つ星ですから、オレの場合!まぁ、ストーリーが、あの頃を舞台にしているし、ロック・ミュージッシャンとグルーピーの話だし、監督キャメロン・クロウの分身である主人公がローリング・ストーン紙の記者だし・・・。同時代をちっぽけな島国でトランジスタラジオを頼りに生きていたロック少年としては、まともに見られません。それでも言わせていただければストーリーは平凡だし、架空のバンド・スティルウォーターの曲も魅力がありません。でも、♪Tiny Dancer には涙が出ましたねぇ・・・なぜか?って、そんなコト言えませんよ!

次ぃ―!『サトラレ』 なんともまぁ、幼稚な映画!こんな映画作っちゃいけないでしょ。この映画に「肩」があったのなら思わず「サムいよ!」って肩をタタいたでしょう。たぶんウッディ・アレンとか、三谷幸喜とかが作った方が、マトモなものになったんじゃないでしょうか。だってコレってコメディだよ!マジメにやったら「サムいよ!」




2001年03月29日(木)  キング・イズ・アライヴ

 寒い雨降る中、予告編から気になっていた『キング・イズ・アライヴ』へ。コンパスの故障で誰もいない砂漠の真ん中に放り出された普通の人々。救助を待つ間に人間の本性が露わになっていく・・・・という、よくあるパターンの映画です。変わっているのは、遭難している人々でシェイクスピアのリア王の芝居をするのです。最初「なんだこりゃ?他にやることあるだろ!」なんて心の中でツッコんでいたんですが、だんだん分かって来ました。最初から映画的なリアルな手法で作られていたから騙されそうになったけど、この映画は舞台劇だと思って見た方がピンと来るのじゃないでしょうか?リアルでは絶対ありえない、芝居をするという行為など、まさに舞台っぽい話法だと思うのですが。だから、見終わって舞台劇的満足は感じます。カーテンコールがあるようなネ!映画だったら「彼等はこの後、どうなるんだろう?」なんて考えたりもするけど、全くどうでもよかったなぁ・・・。


2001年03月28日(水)  ブラック・ボード 背負う人

 『ブラック・ボード 背負う人』 なんとも言いようがない映画でした。イラン映画です。戦火で学校がなくなってしまい、働き口がなくなった教師の人達が黒板を背負って、読み書きを教える代わりに食べ物を分けてもらうという、簡単に言うと、そういう内容です。でも、とにかく読み書きどころではないんですよ。状況が!大人も子供も生き延びるのに精一杯で・・・。消えてなくなる「話された言葉」。残っていく「書かれた言葉」。残された言葉の意味は大きい・・・・そこに生きていた証しがあるのか・・・・たんたんと渇いた映像が流れるなか、ただただ呆然と見ました。


2001年03月27日(火)  ザ・セル

 名古屋から帰ってきて、そのまま待ちに待っていた『ザ・セル』に!・・・・・ウ〜ン、すごい映画でした。監督はMクリップ界やCM界でヴィジュアル・モンスターと言われているターセム。だいたいその手の人が監督するとストーリーに破綻をきたすことが多いのですが、これがあなた!意外と上手いんですよ!けっこう盛上げてくれちゃって、さらに彼独特のヴィジュアル世界が豪華絢爛に花開いていて、もう本当に素晴らしい出来栄え!さらに独特の雰囲気を持ったハワード・ショアの音楽も、神経に微妙に響いてくるSEも高いレベルで、完成しています。石岡暎子の衣装もはまってましたねぇ!かなりグロい映画ですが、感動的でもありました。でも、あの犯人は結局どうなちゃったの?


2001年03月26日(月)  ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

 ユニバーサル・スタジオ・ジャパン。通称『USJ』へ行きました。何処からか手に入れたオープン前の招待券を持って、7時半に東京を出発。11時にUSJに到着ゥ〜。で、1時間45分待って「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ライド」。1時間30分待って「バック・ドラフト」。1時間20分待って「ジョーズ」。1時間45分待って「ジュラシック・パーク」。最後に10分待って「ターミネーター・2」。なめんなよ!招待しすぎだろ!ディズニーランドがオープンした当初、関西からやってきた客が「こんなん待たせよったら、大阪ではあきまへんなぁ!暴動起こりまっせ!」って言ってたけど、暴動は起こりませんでした。あ〜あ、疲れたぁ・・・。でも、オモロかったからいいや!それにしても『大阪』ってところは案内標識が不親切やなぁ・・・。


2001年03月23日(金)  独立少年合唱団

 昨年公開されて評価の高かった『独立少年合唱団』を再映していたので見に行きました。想像していたのは感動モノだったのですが、これが全くの見当違いで、かなり複雑で風変わりな映画でした。時代設定は70年代初頭。大人になりかけている少年達の屈折した想いや真っ直ぐな気持ち、学生運動に挫折した教師や、その残党の女性同志、様々な人生が複雑な家庭環境を示唆する全寮制の中学を舞台に混ざり合います。少女漫画にあるような倒錯した香りもあるし・・・・面白いのかつまらないのか、ヨクわかりませんでした!Σ( ̄□ ̄;) ただ、あの時代の閉塞した空気を知っているかいないかで、受け取るイメージがかなり違うのじゃないかと思いました。ひょっとしたら、後々カルトっぽい人気が出るのかもしれません。


2001年03月22日(木)  イタリア旅行

 旧友の女性が今日からイタリア旅行に出かけました。ズーッと昔、恋愛関係だった頃、彼女をほったらかしにして小生は1ヶ月ほどヨーロッパ旅行に出かけたことがありました。帰って来た時、彼女から渡されたプレゼントは毎日欠かさず書いてくれた日記ラブレター。もう20年以上前の嬉しい思い出。懐かしいなぁ・・・。そのお返しをしようと今日から毎日、彼女が帰ってくるまでメールを送ってみようかと思っています。なんか面白いでしょ!最近どういうワケか仲いいし!これもネットのオカゲなんだけど・・・・。


2001年03月19日(月)  ギター弾きの恋

 楽しみにしていたウッディ・アレンの新作『ギター弾きの恋』を見に行きました。エメット・レイという無名のギタリストが主人公の話で、ショーン・ペンが好演しています。久々にアレン印のふりかけをタップリかけたホカホカ御飯ってカンジで、ガソリンスタンドのシークエンスなどは、思わず微笑ましくなってしまいます。なんと言ってもエメットの恋人役、サマンサ・モートンの表情が素晴らしくて、いっぺんにファンになってしまいました。口が不自由な役なので表情がとても大事なのですが、本当に可愛いです。「サイレント映画に出てくる女優みたい」という理由でサマンサを選んだらしいのですが、見事にはまってます。彼女のキャラ設定も上手だし、さすがだなぁ・・・。脱帽!ウッディ・アレン様!面白うて、やがて悲しきギター弾き・・・。ちなみにエメットは架空の人物だそうです。じゃんじゃん!


2001年03月13日(火)  小説家を見つけたら スナッチ

 『グッド・ウイル・ハンティング』のガス・ヴァン・サント監督の『小説家を見つけたら』 まさに柳の下のドジョウ映画でした。才能ある若者が白人から黒人に代わっただけです。でも面白かったです。ショーン・コネリーは相変わらずかっこいいなぁ。エンディングに流れるレゲエ・アレンジの「オーバー・ザ・レインボウ」が印象的でした。

引き続き斜め前の映画館へ!ガイ・リッチー&ブラピの『スナッチ』。『ロック・ストック〜』で映画界から脚光を浴び、マドンナと結婚して世界的に有名になったガイ・リッチー監督の新作。これもある意味、柳の下のドジョウ映画になるのかなぁ・・・・まぁ、面白いです。パワーアップしたという言い方も出来るでしょう。どんどんミュージック・ビデオ風のノリになってるんですよねぇ・・・勢いあるカッティングと映像テクニック!これって、どうなんでしょう?登場人物が皆、ガイ・リッチーの操り人形みたいで、『ロック・ストック〜』に出てきたような愛すべきキャラクターはいませんでした。


2001年03月09日(金)  あなたのために

 前日、名古屋まで行って馬車馬のように働いたので、さあ、映画行くぞー!どっちにしろ行きますけど!『あなたのために』に行きました。なんだか変な文章になってしまった。『レオン』で鮮烈なデビューを飾ったナタリー・ポートマン主演。好きですネ、とてもいい映画でした。まじめに一生懸命生きる人々が、やがて幸せになる話です。「ふん!そんなに人生甘くないよ!」って仰る方もいらっしゃるでしょうが、こういう映画を見て「いい映画だったなぁ・・・」と思う小生は、やはり幸せなのでしょう。脇役陣に芸達者が揃っただけに、ポートマンの存在感がチョット希薄ですが、大目に見ます。姉的存在のアシュレー・ジャドはおいしい役でした。


2001年03月05日(月)  キャスト・アウエイ バガー・ヴァンスの伝説

 『キャスト・アウエイ』を見に行きました。席について始まるまで本を読んでいると、横に座った学生風の男性二人が話をしていました。手にはサッカーくじのTOTOを持って「札幌って、フロンターレだよな!」「東京Vって、ビクトリー?」「大宮とか、仙台なんてあったっけ?」とか、もうメチャクチャな会話をしているので、なんなんだ、こいつら!って思っていたら「これって、当る確率って、どのくらいだ・・・えっと、3の13乗か?」「そうだなぁ・・・27の4乗×3で、いいんじゃない?」なんて言い出したから、ちょっと待てよ・・・ひょっとしてアタマいいんちゃうの?したら、徐に「27かける27・・・・かける27・・・かける27・・・かける3は・・・・えっと、1594323・・・か?」なんて、ものの15秒くらいで、暗算するではアーリマセンか!ひょえ〜!同じ人間なんだけども、使ってる部分が違うのネェ・・・・と感心した次第でありました。映画は、トム・ハンクスの25キロの減量を見たい人はどうぞ!やっぱ、痩せると若返って見えますなぁ。

そんなこんなで引き続き『バガー・ヴァンスの伝説』を見に日比谷映画へ行くと、今度は石田純一と長谷川理恵のカップルと遭遇!なんだか可笑しなカップルの一日でした。映画の感想は「シャーリーズ・セロンに会えてヨカッタぁ!」ってだけ。以上!




2001年03月04日(日)  弥生賞

 競馬のクラシックレースにとても縁の深い弥生賞が、春の嵐が足早に通りすぎた中山競馬場で、行なわれました。暮れのラジオたんぱ賞以来のアグネスタキオンが休み明け、重馬場の二つの不安材料をどう克服して勝つのか、というのが見所でした。いやぁ、強かった!なんなの、あの強さ。アッという間に5馬身!ナリタブライアンより強いというのが、あながちウソとは云えないような圧勝でした。後は無事に走ってくれることを祈りましょう。


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