木陰の本棚<書庫>
絵本と読み物のあれこれ

2008年08月31日(日) 「それゆけ小学生! ボクたちの世界一周」

「それゆけ小学生!ボクたちの世界一周」を読みました。
小学5年生のボク、3年生の弟、それにパパとお母さん(なぜかこういう呼び方)で出かけた世界一周、1年間の旅の記録です。
小学生のたかゆき君が書いているので、ムスメもすぐに引き込まれたようです。
(私が読んでいたら、途中で奪われた…。)

世界一周のルートは中米→南米→アフリカ→中東→アジア。
(ちなみに私が行ったことあるのは、マレーシアだけでした。)
旅の途中、強盗に出会ったり、荷物がなくなったり、高熱を出したり、
いろんなアクシデントもあったようですが、
いろんな経験が彼を大きくしたことでしょう。
(旅先で出会った親切、戦争の傷跡、現地の子ども達との交流…などなど。)

また、テレビや写真で見たことがあっても、
自然というのはそのアングルではおさまりきれないものです。
(これはカナダに行った時に、思い知りました。)
それゆえ、山や滝などのスケールの大きさは
実際に行かないと体験出来ないものだと思います。
いつか行ってみたいなぁ…と思う場所もありますが、
小心者の私には、無理な旅ですね、きっと。(^^;

日本では当たり前だと思っていること(治安や電気水道など)も、
ひとたび日本の外に出たら当たり前ではない…
ふだんは忘れていますが、読んでいてそれをあらためて感じました。

この1年間の旅行をしてきたたかゆき君とひかる君、
きっとたくましい大人になるだろうなぁと思います。



2008年08月25日(月) 「かはたれ」「たそかれ」

「かはたれ 」「たそかれ 」2冊、一気に読み終えました。
よかったです。
とても上質の作品を久々に読んだ満足感に浸っています。

「かはたれ」のカヴァーには、
「かはたれとは夜明けがたの薄明。
おぼろげな光のなかで、かれはだれか見分け難いとき、の意。」とあります。

一方、「たそかれ」のカヴァーには、
「たそかれは夕暮れどき。薄暮のなかで、かれはだれか見分け難くて
「誰そ彼」と問うとき、の意。」とあります。

月の光の中に浮かぶ河童猫、
月を背にした美しい銀色の河童。
どちらの作品も月の光の中の情景が美しいのです。

そして、そのやわらかな月の光を浴びた後のような読後感。

私は果たして「耳に聞こえない音楽」と「目に見えない絵」を
感じることが出来るたちの人間だろうか…、
読み終わった余韻に浸りながらそんなことを考えています。


「耳に聞こえない音楽」を感じる感性を持ちたいと思う


「かはたれ」から四年後の物語。「かはたれ」から続く物語は、やがて読む者を時の流れの旅へと連れて行く。



2008年08月24日(日) 「グーグーだって猫である」



グーグーを(紙上で)飼うことになりそうな我が家…笑。



2008年08月22日(金) 「窓ぎわのトットちゃん」

ムスメが突然、「お母さん、トットちゃんって知ってる?」と尋ねるので
「うちに確かあるよ。なんで?」と聞くと、
きのう、塾でトットちゃんが出て来たらしいのですが、
どうやらムスメだけが知らなかったようなんです。
(ごめんよ〜。家にあったのに、今まで目につくところに置いてなかった。)
そんな訳で久しぶりに本棚から
「窓ぎわのトットちゃん (講談社文庫)」を取り出しました。



2008年08月21日(木) 「本を読むわたし」

華恵ちゃんの「本を読むわたし―My Book Report」を読みました。
彼女の文章は人を惹き付ける力を持っています。
そして15歳(これを書いた当時)とは思えない深い洞察。
この本は4歳から14歳の時に出会った本と、
それにまつわる彼女自身と彼女のまわりの人のお話です。
そのひとつ、ひとつのお話に引き込まれました。
印象深いのはグランマとのエピソードの
「デピティ・ダン」「Goodnight moon」。
そして校長先生だったというおじいちゃんのことを語った「卒業」。
それから「はせがわくんきらいや」、「非色」…。
彼女のエッセイを読んでから、
久しぶりに「はせがわくんきらいや」を本棚から取り出しました。

ムスメにも読んで欲しい華恵ちゃんの本です。





2008年08月20日(水) 「シノダ!鏡の中の秘密の池 」

シノダ!の第三弾。ムスメに続き、ハハも読了。
相変わらず一気に読ませます。^-^ 



2008年08月19日(火) 「グリーン・ノウの子どもたち」

学校休みの間、
オールドノウ大おばあさんのところで過ごすことになったトーリー。
彼はそこで絵に描かれいる「昔の」子どもたちに出会います。
なるほど、これは西洋版座敷童…?





2008年08月18日(月) 「夏の庭」

夏休み、ムスメの読了本。



2008年08月15日(金) 「ピュアフル・アンソロジー 夏休み。」

帰省中に読んだ本その3。
う〜ん、どの話もムスメにはまだ早そう。
ムスメはあさのあつこさんの名前を見つけて興味を持ったようですが、
主人公が小学校6年生とはいえ、
内容がショッキングでムスメにはまだ無理と思う。
とりあえず今は封印。



(表紙は今はこれとちがって、早川司寿乃さんです。)



2008年08月12日(火) 「十二歳 」

帰省中に読んだ本その2。
鈴木さえは小学校6年生。
私もこの子のように、何事もそこそこ出来るのは早かったのに、
ある時点から先にすすめず、ふと見渡すと、
まわりの人たちにおいて行かれている状況に気づくことがよくありました。
そして、結局続かない…。
でもきっと、そう、要は自分の気持ち次第で
ものの見方と言うのは変わるもの。



2008年08月11日(月) 「ロボ―カランポーのオオカミ王 (シートン動物記)」

帰省中に読んだ本その1。
偉大なるオオカミのお話。
かくもオオカミが賢く、そして情が深いものなのか…。



2008年08月09日(土) 「ぼくはビースト―ポークストリート小学校のなかまたち」

アメリカの学校のスタートは9月。
そしてなんと小学生でも落第しちゃうんだって!
主人公のリチャード君、3年生に進級出来ずにまた2年生のやり直しです。
彼は新しいクラスメイトになじめるのでしょうか…。
夏休み、低学年のお子さんがいるママから何かおすすめはない?と聞かれ、
思い浮かんだのがこの本。



2008年08月06日(水) 「赤毛のアン 新装版」

新装版が出るのを去年からずっと待っていました。
これでようやくムスメもアンデビューです。^-^


「赤毛のアン新装版」は
赤毛のアンの出版100周年を記念して新しく出ました。
家には私が持っていた年代物の新潮文庫
(すっかり日焼けして茶色くなってます)、
それから松本侑子さん訳の単行本(薔薇の装丁が美しい本)、
それから掛川恭子さん訳の単行本(完訳クラッシック)と、
訳本はすでに3冊あるはずなんですが、
(↑はずなんですと書いたのは、掛川さんのアンが現在行方不明なんです…)
いずれも今のムスメが読むには、ルビがなく、たぶん読めません。
(それに年代物の新潮文庫は色々とエピソードが省略されているらしい。)
「赤毛のアン新装版」は、小学生でも読めるよう総ルビがふってあります。
そして、その省略されたエピソードをすべて盛り込んだそうです。
また表紙と挿絵がムスメ好み…笑。
(なお、新潮文庫の新装版もエピソードが補訳されているそうです。)

村岡花子さんのお孫さんの村岡美枝さんが
「あとがきにかえて」に書かれていますが、
村岡花子さんのプロフィールを見ると、
本当にこの方が訳すべくして訳されたんだなぁ…と、
しみじみ感じ入りました。
私も久しぶりに村岡花子訳の赤毛のアンの世界に浸りたいと思います。


帰って来て早速読み始めたムスメ、
「なんとか夫人」だの、「なんとかの奥さん」だの、
ご婦人がたくさん出て来て、
登場人物が頭の中でこんがらがっているそうです…。
ムスメには相関図が必要かも、笑。



2008年08月03日(日) 「シノダ!樹のことばと石の封印 」

ママの一族から特別な能力を授かった信田家の三人の子ども達。
またまた災難に巻き込まれ…。
ハラハラドキドキしながら、一気に読ませます。
ムスメは3部作の中ではこれが一番お気に入り♪
最後にユイがパパに語る言葉がいい。



2008年08月02日(土) 「サンドヒル・スタッグ―どこまでもつづく雄ジカの足あと」 (シートン動物記)

偉大なる美しき雄ジカ「サンドヒル・スタッグ」の足跡をひたすらに追う、若きシートンの自伝的動物物語。スタッグとの出会いが、シートンを大きく成長させたのですね。



2008年08月01日(金) 「ジョニーベアー―イエローストーンの子グマ 」(シートン動物記)

イエローストーン国立公園の森で暮しているクロクマの子ジョニーのお話。訳者あとがきにて知ったのですが、実はこの子があのぬいぐるみのもととなったんですね…。


 < 前のページ  INDEX  次のページ >


スズ [木陰でひと休み]

My追加