木陰の本棚<書庫>
絵本と読み物のあれこれ

2003年07月30日(水) 「時計つくりのジョニー」

ジョニーという小さな男の子が、周りの大人の無理解や

友達のいじわるも乗り越えて、

大時計を完成させるお話です。

はぁ…、両親の無理解と先生の心ない言葉には、

読んでいて私も胸がチクチクと痛みました…。

ジョニーのことを理解してくれる友人と大人が一人いるのが

心強いのですけれど、

やっぱり親の理解を得られないのは、子どもにとってはつらいこと。

お話を聞いていた娘は、さぞかし胸を痛めていたのでしょう。

読み終わったとたん、

「あぁ、よかった! お父さんがジョニーと仲良しになって♪」と

胸をなでおろしたように言いました。

そして「この本、ゆうちゃんの本にしたい。」とも。

この本は図書館の本じゃなくて、あなたの本よといったら、

なんと嬉しそうなお顔…。


娘のこと、ちゃんとわかっているかな…私は?

うーん、我が身を振り返ってしまった本でした。


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「時計つくりのジョニー」

エドワード・アーディゾーニ/作 あべきみこ/訳  こぐま社



2003年07月23日(水) 「おひさまがおかのこどもたち」

ベスコフの初期の作品です。(初版は、1898年。)

「1ねんのうた」に出てくる柔らかで愛らしい子どもたちの絵と比べると

少しゴツゴツとした感じがするなぁ…という印象を受けました。

本をめくってみると、画集を見ているような感じ。

「おひさまがおか」の子どもたちの夏の1日の様子が綴られています。

朝一番は、にわとりとぶたの世話。

ベスコフの作品というは、

ちゃんとおうちの仕事を子どもたちが担っている姿を

さりげなく自然に(当たり前に)描いていていいなぁと、いつも思います。

そして、午前中は、まずお勉強なんですね…くすっ。

どこの国の子どもたちも一緒♪

それにしても、この先生…ロッテンマイヤーさんみたい…笑。

お勉強が終わった後、

子どもたちはゆったりと自然の中で、

夏の時間を過ごしています。

子ども用のはたけとか、

マロニエのこかげのブランコやシーソーとか、

のいちごの秘密の場所とか…う〜ん、うらやましい♪

ところで、北欧の夏はいつまでも明るいんですね。

そういえば、夏にカナダへ行った時も、

9時を過ぎても明るかったことを思い出しました。

(おかげで、明るい間中、遊び回っていましたが…笑。)

明るい夏を喜ぶ「夏至祭り」

ベスコフは「リーサの庭の花まつり」でも夏至の喜びを絵本にしていて、

夏至というのは格別の意味を持っているのだなぁと感じられます。

そういえば、クリスマスは冬至の頃。

ヨーロッパでは冬至と夏至が節目なんですね、きっと。

日本では、どちらかというと、そういう季節の行事は

春分と秋分に重きをおいている感じがするので、

習慣の違い…おもしろいです。

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「おひさまがおかのこどもたち」

エルサ・ベスコフ/作・絵 石井登志子/訳  徳間書店

2003年発行

















2003年07月07日(月) 6月の本棚 2

6月に我が家にやってきた本たちです。

『ロッティーとハービー ハービーのおかしなケーキうた』(ペトラ・マザーズ/作 今江祥智&遠藤育枝 BL出版)
娘の大好きなロッティーとハービーシリーズ。ずっとこの本が欲しいとリクエストしていたので、頼みました。けれどまだ手渡してないのです。
手渡す機会をうかがっています…ふふっ、いつわたそうかな…♪

『ぐんぐんぐん みどりのうた』(デービッド・マレット/文 オラ・アイタン/絵 脇 明子/訳 岩波書店)
お気に入りの1冊、やっと手もとにやってきました。
オラ・アイタンの絵が好き…♪
ピアノで巻末の楽譜をひきながら、「ぐんぐんぐん♪」と歌っています。(^-^)

『Tシャツのライオン』(ウーリー・オルレブ/文 ジャッキー・グライヒ/絵 もたいなつう/訳 講談社)
おはなしキャラバン隊で読もうと思い、購入。
長めのお話ですが、展開がいいので、子どもたちはどうなるんだろう…と引き込まれるようです。

『ぼくの庭ができたよ』(ゲルダ・ミューラー/作 ささきたづこ/訳 文化出版局)
娘よりも私のほうが心待ちにしていた本。
娘は「あ、これロッタちゃん!?」ですって、笑。確かに庭の雰囲気がにてなくもないけれど…。
夏の暑い夜、りんごの木の下で横になるなんて、なんて素敵なんでしょ。
この本をながめていると、庭が恋しくなります…。

『時計つくりのジョニー』(エドワード・アーディゾーニ/作 あべきみこ/訳 こぐま社)
夏休みのお楽しみにとってあります♪

『はなたれこぞうさま』(川崎大治/文 太田大八/絵 童話館出版)
娘に大受けな1冊。

『くまの子ウーフ』(神沢利子/作 井上洋介/絵 ポプラ社)
まずは第1話を読んだところです。
これも夏休みのお楽しみに…♪

今月も洋書を2冊、購入しました。
はい、先月の予告通り(!?、笑)、マーガレット・ワイズ・ブラウンです。

『THE WONDERFUL HOUSE』(MARGARET WISE BROWN / J.P.MILLER Golden Books)

『THE COLOR KITTENS』(MARGARET WISE BROWN / Alice and Martin Provensen
Goldren Books)

『THE COLOR KITTENS』は、邦訳版(「いろいろこねこ」)を買おうかどうしようかと迷っていたのですが、洋書で手に入れることにしました。でも娘には、「日本語で読んで」と言われています…(^^;

7月号のかがくのとも&こどものともは…

『ぼく、だんごむし』(得田之久/文 たかはしきよし/絵 かがくのとも2003年7月号 福音館書店)
だんごむしの生態、まだまだ知らないことばかり。
親も勉強になりました。
「えほんの会」で読んだ時も、子どもたちが真剣に聞いていました。やっぱりだんごむしって、子どもたちに人気(!?)があるのね。

『おとのさま』(ただよしひこ/作 こどものとも2003年7月号 福音館書店)
この本、娘の大の大のお気に入りになりました。
ひょうひょうとしたお殿さまがいいのよねぇ…♪やっぱりお殿さまって大物。



2003年07月01日(火) 6月の本棚(科学のアルバム)

6月に我が家にやってきた本を、そろそろ書き留めておかないと忘れそうです…(^^;
まずは科学のアルバム(あかね書房)から…
今、ちょうど七夕の季節。夜空を見る機会が増えてきました。
科学のアルバムをひっぱりだしてきて、いろいろとながめています。
我が家にある、天文関係の科学のアルバムは…

「星の一生」
「太陽のふしぎ」
「星座をさがそう」
「惑星をみよう」
「星雲・星団をみよう」
「彗星 ほうき星のひみつ」


以上、6冊。
今、ちょうど火星大接近に向けて、小さな天体望遠鏡を買おうと検討しているのですが、
「惑星をみよう」のなかで、天体望遠鏡のえらびかたが載っていて、参考になりました。

この夏休みは、この科学のアルバムたちが活躍しそうです。(^-^)

あとの「月をみよう」「惑星の探検」「流れ星・隕石」もやっぱり欲しいな…。


他の科学のアルバムについては、また違う機会に…。


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スズ [木陰でひと休み]

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