木陰の本棚<書庫>
絵本と読み物のあれこれ

2003年06月27日(金) 「うちがいっけんあったとさ」

ちん とん しゃん


ふふっ、楽しい本です。

娘も案の定、はまりました。

表紙と中の紙の色が黄土色と渋いんですが、

絵がまるで子どものいたずら書きのように開放感に溢れているのです。

そして、わたなべしげおさんの訳が軽妙♪

ページをめくるごとに

いたずらがエスカレートしていく…

そんな雰囲気が子どもはたまらなく魅力的なんでしょうね。

娘は「なんだか訳わからんなぁ〜♪」とニコニコしながら

喜んでいます…笑。


それにしても、子どもってちゃんと絵の細かいところまで、

見ているものですね。

「しんだねずみ」って、どこにいるのかと思ったら…

はい、娘がちゃんと見つけてくれました。(^-^)


てれつく てんてん

すててん てん


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「うちがいっけんあったとさ」

ルース・クラウス/文  M. センダック/絵  わたなべしげお/訳

岩波書店



2003年06月25日(水) 「アマガエルとくらす」

今日、マンションの渡り廊下を歩いていると、

手すりにちょこんと座っている小さなアマガエルに出会いました。

(マンションの渡り廊下には、ときどき出没します♪)

ちょうど、そこにお知り合いの小さなお子さんが通りがかったので、

そっと手の中にその小さなアマガエルを入れて、持って行ってあげました。

手のなかで、もぞもぞするアマガエルちゃん、

ふふっ、くすぐったい。(^-^)

さて、くちなしのうえこみのところで、

その男の子に渡してあげようとしましたが、

彼はカエルを怖がってひいてしまったので、

そっと葉っぱの上にのせてあげました。

男の子はお母さんのうしろにかくれながら、

おそるおそるカエルの様子を見ています…うふふっ、かわいいねー♪

その後、娘と夕方になってから探したんですが、

アマガエルちゃんはいずこかにいってしまっていませんでした…。

きっとエサを探しに行ったのでしょうね。


今、ちょうど図書館から「アマガエルとくらす」を借りていました。

(まだ読んでなかったのに、もう明日返却だー! あわてて読む私…(^^;)

この本はある意味で、私にとって、とても衝撃的でした。

それは…カエルの寿命って、こんなにあったんだということ。


作者がずっとアマガエルを飼い続け、観察されてきたお話には、

今まで知らなかったカエルの生態を知ることが出来ました。

娘も「デブちゃん」がたいそうお気に入り。

(「デブちゃん」のようなカエルを飼いたいっていいだしたら

どうしよう…!

だって、我が家にはそんなに生き餌をつかまえられません!…(^^;)


デブちゃんがいなくなってしまうところでは

思わず読む声がふるえてしまいました…。

娘もちょっとしんみり…。

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「アマガエルとくらす」(たくさんのふしぎ傑作集) 福音館書店

山内祥子/文 片山 健/絵 















2003年06月12日(木) 「The 20th Century Children's Book Treasury」

SELECTED BY JANET SCHULMAN

Alfred A.Knopf,Inc.
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このところ、英語づいています、笑。

娘と一緒に洋書の本も楽しみたいなぁ…と思い、

まず最初に思い浮かべたのは、

マーガレット・ワイズ・ブラウンでした。

彼女の文章は、きっと美しい英語に違いない!

そう思って、まずは「GOODNIGHT MOON」だな…と、

洋書を注文しかけました。

だか、まてよ…そういえば、我が家には

「The 20th Century Children's Book Treasury」という

洋書絵本の集大成のような本があったな…。

そこに、きっと入っていたばず!…と、思い出し、

取り出してみると…ありました、ありました。(^-^)

そこで、今夜はこの本を娘と楽しむことに…。

こうして原文で読んでみると、

日本語訳ではわからない、リズムがそこにあることに気付きます。

うふふっ、

しばらくマーガレット・ワイズ・ブラウンの洋書の旅にでようかな♪


そして、今までこの本は絵を見て楽しむだけだった娘も、

やっと次の段階の楽しみに入ったようです。

次は、"CHICKA CHICKA BOOM BOOM”を読んでみよう、るん♪


ところで、娘は次の日パパに

「あのね、おつきさまってmoonっていうんだよ♪」と

嬉しそうに報告しておりました…くすっ。



2003年06月08日(日) おはなしキャラバン隊

全国を巡回している講談社の「おはなしキャラバン隊」

今月は京都を巡回しています。

きょうは、左京区の山あいにあるI児童館にやって来ました。

私は公園での読み聞かせをしているメンバーの方と3人で

お話ボランティアに参加いたしました。

キャラバン隊のトラックは、児童館の横に設置。

私たちは児童館の保育室でおはなし会を2回に分けてすることに。

ここの児童館は今年の2月に出来たばかりで、

まわりは田んぼに囲まれて、背景は美しい山の緑。

窓からは田んぼをわたってきた涼しい風が入り込みます。

子どもが過ごすにはとてもおだやかでいい環境です…。

(いいなぁ…と、ちょっぴりうらやましい…。)


さて、館長さんが、「どんな子どもたちが今日来てくれるのか、

いったい何人ぐらいきてくれるのか。全然つかめていないんです。」

というなか、何を読もうかとと相談。

年齢層が2歳から9歳と幅広いので、

選書に頭を悩ませていたのですが…

結局、やってきた子どもたちを見て、

急きょ、打ち合わせで決めた内容を変更。

前半は幼稚園児まで、後半は小学生を対象と分けて

お話会をすることになりました。

(年齢を分けてもられて、たすかったー。ほっとしたー、笑。)


前半(赤ちゃんから幼稚園児対象)読んだ本は…

「ほね、ほね、きょうりゅうのほね」
(バイロン・バートン/作 かけがわやすこ/訳 インターコミュニケーションズ)

「たまごのあかちゃん」
(かんざわとしこ/ぶん やぎゅうげんいちろう/え 福音館書店)

「もけら もけら」★
(山下洋輔/文 元永定正/え 中辻悦子/構成 福音館書店)

「さんりんしゃにのって」
(とよたかずひこ/作 アリス館)


後半(小学生対象)読んだ本は…

「ほね、ほね、きょうりゅうのほね」
(バイロン・バートン/作 かけがわやすこ/訳 インターコミュニケーションズ)

「おじさんのかさ」
(佐野洋子/作 講談社)

「Tシャツのライオン」★
(ウーリー・オルレブ/文 ジャッキー・グライヒ/絵 もたいなつう/訳 講談社)


私は★印の本を担当しました。

「もけら もけら」は、一緒にくちずさんでくれる子がいたり、

前の女の子たちは「なんだかこわーい!」といいながら楽しんでくれたり、

なかなか楽しかったです。

「Tシャツのライオン」は、ちょっ長かったかなぁと時間配分に

少し焦りを感じながら…でも、時間通りに終わったので”ほっ”

子どもたちは、ライオンがリビングを通り抜けるたびに大笑いしてくれました♪


「ほね、ほね、きょうりゅうのほね」

どちらの回にも読みましたが、その年齢に応じた反応が返って来て

どんな年齢でも楽しめる1冊だなぁと思いました。



結局、ずっとお話会の方で、保育室にいたので、

キャラバンカーの様子は見ずじまい。

でも、ふだんとは違う「読書空間」

きっと子どもたちは楽しかっただろうなぁ…と思います。


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今回、用意した本は、すべて我が家の本棚から持って行きました。

(20冊ほど用意。)

事前に参加する3人で、我が家で持って行く本を選書したり、

読み合わせをしたりしたのですが、

それがとても楽しいひととときでした。

(いつもは、一人で選書して一人で読む練習をしているので…。)



2003年06月06日(金) 5月の本棚2

気が付くと、もう6月の第一週が終わろうとしていますー。
さあ、忘れないうちに、5月に我が家へやってきた本のこと、書き留めておかなくっちゃ!

『はなのあなのはなし』やぎゅうげんいちろう/作 福音館書店(かがくのとも傑作集)
娘の大好きなやぎゅうげんいちろうさんの本が、今月やってきました♪

『子どもに聞かせる世界の民話』矢崎源九郎/編 実業之日本社
世界の八十一のお話が入っています。

『とっときのとっかえっこ』サリー・ウィットマン/文 カレン・ガンダーシーマー/絵 谷川俊太郎/訳 童話館出版

『赤ちゃんのはなし』 マリー・ホール・エッツ/ぶん・え 坪井郁美/訳 福音館書店
古本屋さんから、我が家へいらっしゃいました♪
表紙の赤ちゃんのにっこりする絵を見ているだけで、頬がゆるんできます…愛おしく慈しむ気持ちにさせてしまう…それを赤ちゃんは持って生まれてくるんですね…。

『小さい水の精』オリフリート=プロイスラー/作 大塚勇三/訳 学研
実家で本を物色していたら、その昔、私が読んでいた学研版が出てきました!
やっぱり、この本、家にあったぁ♪みどり色の表紙が私の中でとても印象深く残っています。
表紙を見たとたん、忘れていた記憶がよみがえってきました。
水の中にあるおうちっていう設定が素敵で、そんなところに住んでみたいと
憧れながら読んでいたのでした。
娘と毎晩、少しずつ読んで、二人で楽しんでいます。
(今は、徳間書店から新訳で出ています。)


今月は洋書を2冊…英語熱が盛り上がっている我が家用に…笑。
『RICHARD SCARRY'S BEST WORD BOOK EVER』(GOLDEN BOOK) 日本語解説書・バイリンガルCD付(東京ブックランド
何かいいWORD BOOKはないかと、丸善でいろいろ見ていたら、リチャード・スキャリーのこの本を見つけました。アメリカでも1963以来、370万部売れているというロングセラーの本です。
なるほど、売れ続けているのんが、わかる気がする。
ほんと、かわいいの。そして、あらゆる単語が載っていて楽しい!
なお、私のように、発音が限りなく???なものにとっては、東京ブックランド版のCD付きが助かります。

『Tomie's Little Mother Goose』(Putnam) Tomie de Paola
トミー・デ・パオラの絵が好きな娘用に、世界の絵本作家展のお土産で買ってきました。ボードブックになっています。


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スズ [木陰でひと休み]

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