2003年03月24日(月) |
「ピーターラビットの世界」 |
去年の11月に、高島屋でもピーターラビット展が開催されていたのですが、今度は京都大丸で「ピーターラビットの世界」展が開催されています。 (出版100周年でいろんな企画があるのですねぇ。高島屋のときとは雰囲気がまったく違っていました。) 今回のは、ヴィクトリア&アルバート美術館所蔵の原画を中心として…ということだったのですが、これがかなり見ごたえありました。 それにしてもこのビアトリクス・ポターという方は、なんと緻密で繊細なスケッチをされるのでしょう。 コウモリやベンジャミンのモデルとなったうさぎのスケッチの前で、思わず立ちすくんでしまいました。 それから…彼女はまた、テンジクネズミも飼っていたのですねぇ…。 このテンジクネズミは娘も動物園で抱かせてもらったことがあるので、なんとなく親近感があるのです。(娘は「どんどこねずみ」って言ってましたけれど…笑。「どんどこねずみ」のこと、詳しくはこちらでどうぞ♪) 「妖精のキャラバン」を今度、読もうと思います…。
「ピーターラビットの世界」展は、3月31日まで、大丸ミュージアム京都にて開催されています。
ここ1週間で我が家にやってきた本たちです。
『おおきくなりたいこりすのもぐ』(征矢 清/文 夏目義一/絵 ちいさなかがくのとも2003年4月号 福音館書店) やっぱり欲しくて買ってしまった。娘はこりすとヤマガラが出会うシーンに喜んでいました。 (ヤマガラは、一度、自分の手にのったことがあるから、自分もお友達のつもりなんでしょうね、きっと。) このページの絵を、お絵書き帳に書き写して、満足そう…ふふっ♪
『グリムの昔話 1』(フェリックス・ホフマン/編・画 大塚勇三/訳 福音館文庫) まずは1を買いました。やっぱりホフマンの絵って、いいな。
『南の国へ おもちゃの旅』(ハンス・ウルリッヒ・シュテーガー/作 ささきたづこ/訳 童話館出版) きのう届いてから、もう、娘はこの本に夢中です。 たぶん配本されなかったら、娘がこんなに気に入るとは気づかずいたかもしれません。 娘は「バブーシュカ」ちゃんという名前にすごく受けています…。 私もこの名前には、別の意味で反応しました。何って!? ふふっ、ケイト・ブッシュの歌とそれが入ってたアルバムのことを思い出したのです。(←このアルバムを御存じの方、いらっしゃいます?! たしかケイト・ブッシュがライオンのような格好をしていたジャケット…。)
『ロバのシルベスターとまほうのこいし』(ウィリアム・スタイグ/作 せたていじ/訳 評論社) とても心待ちにしていた本。(わざと読むのを我慢して、ずっと待っていたのよー。) ゆっくりと娘と味わうつもりです。
2003年03月14日(金) |
「かもさん おとおり」 |
ロバート・マックロスキー/ぶんとえ わたなべ しげお/訳
福音館書店 1965年発行
MAKE WAY FOR DUCKLINGS by Robert McCloskey 1941 _____________________________________________________
今朝、娘と登園する途中、かものカップルが高野川の流れにのって
ぷかぷかと下って行くのに出会いました。
その姿がなんとも可愛いので、ふたりで見送っていたのですが、
下手の河原の方には、
少し小柄のかもたちが10羽ほどいたのです。
「おかあさん、ほら、あそこにかもの子どもがいるよ。
あのかもさんたちは、
あの子たちのお母さんとお父さんなんだよ、きっと。」
と、娘が言って、しばらくじっと見ていますと、
やがて先ほどの鴨たちは、その河原へと到着しました。
ふふっ、娘の言う通りに、あの鴨夫婦の子ども達だったようです。
それで今夜はこの本を読もうと、ひそかに考えていたら、
「なんだか、『かもさんおとおり』だねー♪」と
娘が言い出したので、
へぇ、親子二人で同じことを考えていたんだーと、
ちょっと嬉しくなったのでした。
この本では、かものマラード夫妻が、
まず最初に、子どもを育てる場所を探します。
二羽は、チャールズ川のちいさな島を選び、
そこでひなをかえることにしますが、
その後、マラードおくさんは、子どもたちを連れて、
大通りを横切り、公園へと移動することにします。
大通りは車が多くて、かもの親子はびっくり、
さあ、大変です!
…うふふっ、でも大丈夫。
おまわりさんのマイケルさんの機転が効いているんですよ♪
マックロスキーの絵って、
本当にかもたちがいきいきとしていて、
素晴らしいなぁ!と、感嘆してしまいます。
娘も、この方の絵はとても大好き♪
(ちなみに、彼女の一番のお気に入りは「海べのあさ」なんですよ♪)
あー、今夜はこの本で、娘と朝に出会ったかもさん夫婦と、
子ども達のことを思い出しながら、とても楽しく読みました。
ふふっ♪
2003年03月10日(月) |
「野うさぎのフルー」 |
リダ・フォシェ/文 フェードル・ロジャンコフスキー/絵
いしいももこ/訳編 童話館出版 2002年
FROUX LE LI遵ーVRE Text by Lida Illustrated by Feodor Rojankovsky 1935 _______________________________________________________________________
長らく絶版だったフランスの「生きものシリーズ」のうち、
この「野うさぎのフルー」がまず最初に、
去年の暮れ、童話館出版から復刊されました。
すぐに欲しくて、ブッククラブの配本とともにお願いして
送っていただいたのですが、
娘にはまだむずかしいかしら…と、私の本棚の中に入れていました。
先日、「どんなにきみがすきだかあててごらん」を読んだ時に、
娘が「この大きいうさぎさん、ぴょーんと後ろ足で飛ぶんだよ、きっと。」
と、表紙の絵をさしながら言うので、
そうだ! この機会にフルーも読んでみたらどうだろう…と
取り出して来たのです。
この本は、自然の生き物の姿をちゃんと忠実に描きながら、かつ、
物語として楽しめるようになっています。
冒頭から、このお話は甘くはありません。
フルーのおとうさんはきつねに食べられ、
いもうとはふくろうにさらわれ、
フルーもある日、おかあさんはどこかにいってしまって、
ひとりぼっちになります。
それが、野うさぎの宿命なのです。
でも、そのかわり、野うさぎというのは、
かみさまから三つのおくりものを
生まれながらにもらっているのですって!
(それが何かは、ここでは、あえて書きませんね…ふふっ♪)
先日、娘が熱を出して休んでいた時に、
たまたま教育テレビで、冬の北海道の野うさぎの様子を
見る機会がありました。
雪野原についた野うさぎの足跡を追って行くのですが、
途中、うさぎが追っ手をまどわすために、
ピョーンと飛んで、大きく方向転換しているのが、
足跡の様子から見て取れました。
ちょうど、フルーがりょう犬からのがれるために、
他の野うさぎの足跡のところで、
とんぼがえりをして方向転換したのと同じように!
「わぁー、ゆうちゃん! この間テレビで見た、うさぎさんの
足跡と同じだねー!」と、娘とりよう場の絵を見ながら、
あらためて野うさぎの機転に感心してしまったのでした。
娘には文章が少しむずかしいところもあったようですが、
ロジャンコフスキーの、うさぎの毛質やしなやかな動きが見えるような絵が
娘の手助けとなってくれたようです。
2日にわたって、野うさぎの世界を親子で堪能したのでした。
他のこのシリーズの復刊も楽しみです。
我が家に来た本の書きとめです。
今月のこどものともなど。 『しあわせをもってきたシャベル』(こどものとも4月号) 『そらまめくんとながいながいまめ』(こどものとも年中向き4月号) 『ポットくんとミミズくん』(かがくのとも4月号) 『ダンデライオンのどようび/ひぐまが語ってくれたこと』(おおきなポケット4月号) どの本も娘のお気に入り、よく読んでいます。 特にドン・フリーマンの『ダンデライオンのどようび』が気に入ったようで、何度もリクエストがかかります。
それから「母の友4月号」で、菱木晃子さんがエルサ・ベスコフについての文章を書いておられます。 ベスコフの生い立ちや生涯、それに三人のおばさんシリーズの背景などがわかって、とても興味深いお話でした。
『どんなにきみがすきだかあててごらん』(サム・マクブラットニィ/文 アニタ・ジェーラム/絵 小川仁央/訳 評論社) 今月の配本で来ました。ずっと心待ちにしていた本です。 娘は、図書館で自分で絵だけは楽しんでいたことがあったので、「ゆうちゃん、この本知っているよ。絵だけで読んでたんだ」と本に再会出来て嬉しそう。 ふふっ、これを読みながら寝ると、幸せ気分で寝られるね♪
それから、↓2月の本棚に書き忘れていた本が1冊…。
『生きものたちのささやきー「博物誌」よりー』(ルナール/作 青柳秀敬/訳 南塚直子/絵 朔北社) 生協の共同購入で、南塚さんの銅版画にひかれて、思わず購入。 この本では、「博物誌」から二十編を選び、小学生(高学年)にも理解出来るようわかりやすく翻訳されているそうです。 本棚にそっとおいておこう…娘がいつか手にとってくれるように…。
2003年03月07日(金) |
「ポットくんとミミズくん」 |
真木文絵/文 石倉ヒロユキ/絵
かがくのとも2003年4月号(福音館書店) ___________________________________
娘の大好きな「ポットくんのおしり」(福音館書店)…。
石倉ヒロユキさんの描くポットくんの絵が
なんとも愛らしくて、いいんです。
(それにはじめて子どもが出会うガーデニングの本としても、
とてもいい本なんですよ♪)
そのシリーズの新作が、かがくのともの4月号として出ました。
今回、スポットがあたっているのは「ミミズくん」です。
ガーデニングのおともとして、
ミミズに愛情をもっていらっしゃるという作者の思いが伝わってくる…
そんな仕上がりになっています。
雨上がり、道にどてっと寝そべっているふとーいミミズに出会うと、
思わず卒倒しそうになる私ですが…(苦笑)
どうやら娘は平気なようです。
(ま、子どもってそういうものですよね。
一体、いつから苦手になるんだろう…。)
ミミズというのは、せっせと枯葉を食べて、土に栄養をもたらし
土を耕してくれるありがたーい存在なのですよね…ふむふむ。
それにしても、ミミズって、ひとつのからだのなかに
おすとめすが両方あるおもしろい生き物だったんですねー。
今回、幼稚園の「えほんの会」で、
この本と「ポットくんのおしり」を、セットにして読みました。
まずは「ポットくんのおしり」。
幼稚園のテラスに
ちょこっと芽を出しているヒヤシンスの鉢植えがあったので
それを見てもらいながら読めたのが、とてもよかったです。
(それに、最後に水栽培で花が咲いているヒヤシンスも
先生がもって来て下さいました♪)
それから「ポットくんとミミズくん」。
わざわざ前の席に移動してくるお子さんもいたりして、
みんなが、この本を読む前から期待をしてくれていることが
わかりました。
そして…読みはじめると、ミミズの生態に興味津々!
特に、ミミズのたまごには、みんな乗り出して
食い入るように絵を見ていました。
うふふっ、春になって、土の中にミミズのたまごがあるのを
発見したりしたら、楽しいでしょうねー♪
今回の「えほんの会」で、今学期分はおわりました。
最後の会だったからか、
いつもよりもたくさんのお子さんが来てくださいました。
そして、ポットくんのおかげで
とても楽しい会になって、本当によかったです。(^-^)
今日、我が家の本棚に迎え入れた本たちです。
『森のおひめさま』(ジビュレ・フォン・オルファース/作 秦理絵子/訳 平凡社) 心待ちにしていたオルファースの本♪ 花や木の実がついた植物で縁取られた絵は、一枚、一枚、飾っておきたくなります。 そして、自然の空気を感じる文章は、私達の五感に響いて来ます。 ”ほしのこども”が愛らしいわ、とっても♪
『ひよこのかずはかぞえるな』(イングリとエドガー・パーリン・ドーレア/作 せた・ていじ/訳 福音館書店) 限定復刊されたので、購入♪ ドーレア夫妻の絵って、娘と相性がいいのです。ふふっ、おばさんのどんどん膨らむ妄想が楽しい1冊。ラストもなんだかほっこりしちゃう♪
「A Child's GARDEN of VERSES」(Robert Louis Stevenson / Alice & Martin Provensen Golden Books) 絵を見ているだけも、満足♪
「Snowflakes in Photographs」(W.A.Bentley ) ベントレーの雪の結晶の写真集。 雪の降った日に届きました。 ↓あ、そうだ。きのう書いた2月の本棚に、1冊抜け落ちていました。 『雪の写真家ベントレー』(J.B.マーティン/作 M.アゼアリアン/絵 千葉茂樹/訳 BL出版)
2003年03月03日(月) |
「グレー・ラビットとヘアとスキレル スケートにいく」 |
アスリン・アトリー/作 マーガレット・テンペスト/絵
じんぐうてるお/訳 童話館出版 ___________________________________
17×14cmのコンパクトなサイズ。
以前、評論社から出ていましたが、原書の初版に則して、
挿し絵を網羅し、訳も見直されて復刊されました。
挿し絵には、ひとつひとつ写真を飾るように枠があり、
とてもクラシックでいい雰囲気。
文章もボリュームがありましたが、一気に読んでしまいました。
グレー・ラビットとヘアとスキレル、
いずれも個性豊かな三匹でおもしろいです。
娘は密かに、スキレルがお気に入りのよう…ふふっ。
次のお話も楽しみ♪(次は8月に出る予定とか。)
2月に我が家に新しくやってきた本たちです。
『グレー・ラビットとヘアとスキレル スケートにいく』(詳しくは「えほん&読み物memo」にのせましたので、そちらを御覧下さいね。)
『ミリー・モリー・マンデーのおはなし』(ジョイス・L・ブリスリー/作 上條由美子/訳 菊池恭子/え 福音館書店) モリスさんに頼むと、菊池恭子さんのかわいいイラストのサイン入りで送って下さいます♪ ○○ちゃんへと入れてもらって、プレゼント包装して下さるので、娘のお友達の分も何冊かたのんじゃいました(^-^)
『ちいさいロッタちゃん』(リンドグレーン/作 ヴィークランド/絵 山室静/訳 偕成社) 今、出版社品切れ中と聞いたので、確保。ミリー・モリー・マンデーを読み終えたら、読むつもり♪
『いじわるブッチー』(バーバラ・ボイットナー/文 ペギー・ラスマン/絵 ひがしはるみ/訳 徳間書店) 娘の大好きな1冊。我が家の本に仲間入り。
『うさぎのみみはなぜながい』(北川民次/作 福音館書店) メキシコの昔のお話です。気に入って、よくもって来ています。
今月は、図書館でよく新刊借りられたので、少し購入欲をおさえられたかも…笑。 あと、定期購読している「こどものとも」「かがくのとも」の3月号、 それに今月は「ちいさなかがくのとも」も購入しました♪(「えほん&読み物memo」見てね。)
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