木陰の本棚<書庫>
絵本と読み物のあれこれ

2002年02月27日(水) 「いいことってどんなこと」

神沢利子・作 片山 健・絵

福音館書店
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さっきから ぴちゃ ぴちゃ みずのおとがしていました。

いぬがみずをのんでいるようなおとです・・・。


京都ではここ数年、あまり雪が積もったことがありません。

雪が降っても、積らずにお昼過ぎにはもうあとかたもなくなっています。

屋根の雪がとけて、しずくを落としている音・・・

もう何年も聞いていない気がします。


この本では、雪国の雪解けの喜びが伝わってきます。

根雪というものを経験したことがない娘にとったら、

この本の様子は未知の世界でしょうが、

水の音、かぜのざわめきの中で春の気配を感じる・・・

いつかそんな体験をさせてあげたいなぁと思います。

先日、「赤山禅院」で「フクジュソウ」を見かけました。

その輝くような黄色は本当におひさまの光を集めたよう・・・



私も雪の中からあらわれる「フクジュソウ」を

いつか見てみたいです・・・♪



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「絵本の小径」の「春の足音」には、

他にも雪解けの喜びをうたった絵本や春の気配を感じる絵本を

ご紹介していますので、よろしかったらご覧下さいね。



2002年02月23日(土) 「わたしのもみじ」

岩間史朗 

ポプラ社
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きのう比叡山のふもと、きらら坂のあたりを歩いていましたら、

イロハモミジの枝が、赤く色づいて春の準備をしているところを

見つけました。

モミジって秋の紅葉だけではなく、四季を通じて楽しませてくれる・・・

そのことに気がついたのは実は去年の春だったんです。

それは・・・幼稚園にあるいっぽんのもみじが、赤いかわいい花を

つけていることに気づいたからでした。




(「季節のかぜ」の去年の春便りより・・・)


この本では、1本の大きなもみじの木の四季を通じての姿が

美しい写真で語られています。

春先に、冬芽が赤くなるところや、

芽吹きと花がいちどきにやってくること、

夏のある日、このもみじの木には、小さな虫達の世界があること・・・

そして紅葉〜落ち葉・・・。

美しい写真に、娘も私も思わずうっとりしてしまいました。


・・・わたしと娘にとっての「わたしのもみじ」

今年は見つめていきたいなぁ・・・って思います。





2002年02月22日(金) 「どのくらいおおきいかっていうとね」

舟崎靖子・作 にしかわおさむ・絵

偕成社
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今日(2/22)は、娘の幼稚園の発表会でした。

だしものは「どのくらいおおきいかっていうと・・・」という劇です。

娘はリスの役で、

大きな大きなベッドがどのくらいおおきいかっていうと、

「わたしたちの運動場ぐらいなんだ〜」という科白を言うのです。

ちゃんとひとりの科白も言えて、歌も本当に楽しそうに歌っていて、

こちらも見ていて、嬉しくなりました。


で、この劇のもとのお話がこの「どのくらいおおきいかっていうとね」

という本です。

森におおきなおおきなくまさんが住んでいました。

おおきなおおきなおおきなおくつ・おなべ・ベッド・・・

どのくらいおおきいかっていうと・・・

きつねさんやら、うさぎさんやら、ねずみさんたちが

自分達の寸法で比べます。

それが車だったり、プールだったり、運動場だったり・・・♪

この比較がとっても楽しいんです。

さあて、くまさんのおおきなおくつ、

きつねさんの何とおんなじぐらいの大きさなんでしょうね!

(↑気になる人は、読んでみてくださいね、ふふっ)













2002年02月20日(水) 「わたしのおひめさま」

エリサ・クレヴェン・作

たがきょうこ・訳  徳間書店
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娘は「お姫さま」の本が大好き♪・・・というお話を、

ネットのお知り合いにいたしましたら、

この本をご紹介いただきました。(*^^*)


女の子が、紙におひめさまの絵を描きました。

それを切り抜いて、さてあと、髪の毛をどんなのにしよう・・・と

考えているときに、風がおひめさまをさらっていきました。

そして「おひめさま」のぼうけんがはじまります・・・。


透明水彩、ガアッシュ、カラーインク、色鉛筆、パステル、マーカー

クレヨン等、あらゆる画材と、新聞や雑誌の切り抜き、布などを使って

コラージュされた絵は、とてもカラフルで心踊るような楽しさです。


最後には自分のおひめさまが作れるように型紙がついています。

・・・で、これが娘がつくったお姫様(*^^*)



Mineさん、教えてくださってありがと♪









2002年02月18日(月) 「ジェラルディンとおとうとウィリー」

ホリー・ケラー・作 eq Press・訳

国土社
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昨日、図書館で見つけた本です。

これが、娘には大ヒットでした!


ぶたの女の子、ジェラルディンにはおとうとがいます。

ウィリーは、ジェラルディンのまねばかりしたがりますが、

それがジェラルディンには勘にさわるのです。

「まねしないでってば!」

ついに、爆発したジェラルディンですが・・・。


我が家はひとりっこなので、なんでもまねする弟って

いないんですけれどね・・・

幼稚園やおともだちの間で多少なりとも、

こんな経験はしたことがあるのでしょう・・・

きっと、ジェラルディンの気持ちもわかるし、

弟ウィリーの気持ちもなんとなくわかるのではないでしょうか。

(↑どちらかっていうと、娘はウィリー寄りだと思うけど・・・笑)


でね、ジェラルディンは賢い子なんです・・・

ちゃぁんと、弟操縦術(!?)を会得しちゃうんです、自分で。

ふふっ。


きのうはこの本を何度読んだことか・・・。

ああ、久々の大ヒットだったわ。

どうやらシリーズがありそうなので、また探すことにしましょ♪












2002年02月17日(日) 「もりのひなまつり」

こいでやすこ・作

福音館書店
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お雛様を飾ると、娘が思い出して出してくる本がこれです。

朝から「ねずみさんとおひなさまが出てくる本はどこ〜〜〜〜!」と

大騒ぎをしながら、この本をさがしておりました・・・。


さて、ねずみばあさんのところに、

やまばとゆうびんやさんが、手紙を持ってきました。

手紙は森ののねずみこども会からで、

もりのひなまつりを開きたいので、

おひなさまをもりへ連れてきて欲しいというものでした。

ねずみばあさんと、おひなさまたちは、

森のひなまつりに出かけることになったのですが・・・。


森の動物達と雅びなお雛様達のおまつり・・・

とっても楽しそうなんですよ♪

わたしも参加したい(*^^*)

そういえば、去年、この本を読んだときには、

娘に「ゆうちゃんのおうちの三人官女は? 官女は!」と言われて、

困ってしまいましたっけ・・・(笑)。









2002年02月16日(土) 「オバケちゃん」

松谷みよ子・作 いとうひろし・絵

講談社
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先日、「みらい館」で「オバケちゃん」のビデオを借りました。

絵がいとうひろしさんだったこともあって、

娘の大変お気に入りのビデオとなり、

しばらく我が家はこの「オバケちゃん」ブームだったのです。

これは本があるに違いないと探しましたら、ちゃんとありました。(*^^*)

それもシリーズで、7冊ほど出ているようです。


さて、シリーズの一番最初のお話「オバケちゃん」

むかしむかし、といっても、きのうのきのうくらいのむかしのこと、

ある森の中に、おばけの家族が住んでいました。

パパおばけとママおばけと、その子どものオバケちゃんです。

オバケちゃんたちは、だれにもじゃまされず、

また、だれのじゃまもせず、しずかにくらしておりました。

ところが、ある日のこと・・・。


毎日、娘に、2・3章ずつ読んでいます。

娘が「おもいをこらすのだ〜」と言っているのを聞くと

かわいくて笑えます。

オバケちゃんのちょっぴりこわくて(?)おもしろくかわいいお話。

次は、「オバケちゃん ねこによろしく」を借りてこようかな♪





2002年02月15日(金) 「エメライン、サーカスへゆく」

マージョリー・プライスマン・さく・え

ほむら ひろし・訳 フレーベル館
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先日、サーカスを見に行った娘用に、この本を借りてきました。

エメラインのクラスの、スプリンター先生が言うことには

サーカスというのは、たいへんよい勉強になるそうなんです。

百科事典を持ち込んで、一生懸命説明をする先生・・・

あれあれ?・・・エメラインったら、いつのまにか席を離れて・・・


文章は先生が一生懸命説明している様子を語り、

絵はサーカスとエメラインの様子を語っているので、

二つが融合してはじめて、この本のおもしろさが味わえます。

だから、読んでいる私は「エメライン先生」となり、

読んでもらっている娘は、

たぶんサーカスを見ている「生徒」の気分・・・♪

先生の説明は確かに勉強になるわ・・・くすっ。







2002年02月14日(木) 「やまねのネンネ」

どいかや・作

BL出版
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今日、お知り合いへのちょっとしたお礼に絵本を選ぼうと思って

丸善に行きましたら、どいかやさんの新刊を見つけました。

木のうろに寝ているヤマネ・・・わん、かわいい♪

思わず、お礼の本をこれに決め・・・

ああ、やっぱり、どいかやファンの娘にもお土産に買ってしまいました。

(お給料日前だから、もう買わない!という決心はいずこへ・・・苦笑)


さて、「やまねのネンネ」

「いたずらコヨーテ キュウ」が緑、

「パンちゃんのおさんぽ」が赤、

そして今回の「やまねのネンネ」は黄土色が

表紙のふちどりに使われています。(←これがまたいいの・・・)


やまねのネンネ、パパとママと木のうろで寝ています。

あるひ、ネンネはゆめを見ました・・・

ねぼけたネンネは、ころり と木からおっこちて・・・。


左のページには巣穴からおっこちたネンネの行方、

右のページにはネンネの夢の様子が語られています。


ネンネの夢を一緒に楽しんだ娘、

もう1回読んでね!・・・と、お気に入り本の仲間入り♪

(やっぱり、娘はどいかやさんの絵本、好きなんだよねぇ・・・)


まだ雪深い森の様子の絵が、雰囲気が出ていて素敵♪

とっても愛らしい1冊です。







2002年02月12日(火) 「年とったばあやのお話かご」

エリナー・ファージョン・作

石井桃子・訳 岩波書店

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ファージョン作品集1です。

訳者の石井桃子さんの解説によりますと、すこしまえまで、

イギリスの中流以上の家庭には、子どものお守り役(ナース)がいて、

子どものせわから、しつけまで、いっさいをまかされていました。

この本に出てくる年取ったばあやも、あるお家の子どもたちの

その「お守り役」をしています。

そしてばあやは、夜、だんろの前で、くつしたを繕いながら、

その穴の大きさにあわせて、子どもたちにいろんなお話をするのです。

読んでいるうちに、いつのまにやら、私たち読者も

だんろの前にすわって、ばあやの話にじぃ〜っと耳を傾けている・・・

そんな気がしてきます。

それにしても・・・このばあや・・・

一体どれだけ歳をとっているのでしょう?・・・ふふっ♪

短いお話が13編、くつしたのあなの大きさに合わせて(笑)

おさめられています。

夜、1話ずつ、ばあやのように、お話を読んで見てくださいね。



2002年02月11日(月) 「水仙月の四日」

宮沢賢治・作 黒井健・絵

ミキハウスの絵本
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宮沢賢治の童話に、黒井健さんが絵をつけた絵本です。

(「新校本 宮沢賢治全集」(筑摩書房)を底本としています。)

・・・・・

黒井健さんの絵によるイーハトーブ詩画集「雲の信号」(偕成社)を

去年の自分の誕生日に買いました。

「雲の信号」は宮沢賢治の詩の中で、空や雲に関するものが

集められています。

黒井健さんは、10年ほど前に宮沢賢治に惹かれ、

春夏秋冬、岩手県をめぐり歩いたそうです。

私も一度だけ、冬の岩手へ参りました。

岩手山の雄大な姿・・・その姿にぼぅ〜っと見とれたのを

覚えています。


さて、お話を「水仙月の四日」にもどしましょう。

宮沢賢治の童話には、惹かれるものを感じつつ、

なんとなく難解な気もして、ついつい構えてしまいます。

この絵本は、黒井健さんの絵に惹かれて、手にとってみました。

黒井さんの絵のイメージが助けてくれるからか、

お話の中にすぅっと入っていけました。

(あ、読んだのは私だけ。娘は絵を見ただけです・・・。)

物語の入口、少し墨絵のような色合いの山の景色は

これからはじまる「水仙月の四日」を予感させます。

そして「水仙月の四日」は、はげしい嵐にもかかわらず、

雪童子の視点からかかれているからでしょうか、

どこか幻想的なショーのようです。

・・・「水仙月の四日」が過ぎ去り、桔梗色の天球に

星座がまたたいているシーンが、

東北の冬の夜空へと誘ってくれて、私の好きなページです。


「水仙月の四日」はいろんな方が挿し絵を描かれていますので、

自分のイメージにあった方の本を選ぶというのも、

また楽しみのひとつかもしれません。


ところで、ミキハウスのこのサイズの絵本、

なかなか個性的な画家たちがそろっていて、好きなんです。

我が家には東逸子さんの絵の「シンデレラ」と

牧野鈴子さんの絵の「ねむりひめ」がありますが、

どちらも娘のお宝本です。











2002年02月10日(日) 「ちょうちょうのくにへ」

ジビュレ・フォン・オルファース・作 

松居友・訳 福武書店
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きのう初めて京都造形芸術大学内にある「ビッコリー」へ行きました。

建物が新しくなってから、利用できる曜日が増えて、

借りやすくなったのです。

さて、この図書室には約12000冊の蔵書があるとのことですが、

昔からあったところなので、なるほど古い本もあります。

まず、ぱっと目に入ったのが、このオルファースの本でした。


きのう、たまたま松井るり子さんの「うれしい気持ちの育て方」を

再読していて、本の最後の方にオルファースのことがのっていたのです。

ベスコフよりも、もっと素朴な花の精や虫の精を描く人、

若くして亡くなったのであまり有名にならなかったそうですが、

松井るり子さんによると、

「見えないけれど確かにある世界を、美しく描きだしている」

そういう作家なんだそうです。


そんなわけで、なにげなく本棚を見ていましたら、いきなり

「ちょうちょうのくにへ」が目に留まったので、

まぁ!これ、これ! この本だわっ・・・と、ちょっと興奮・・・。


さて、今日は娘とゆっくり、この本を開いてみました。

「おいでよ おいでよ ちょうちょうの くにへ」・・・

いつのまにやら、ちょうちょうのくにへ誘い込まれている娘と私♪

娘はやっぱりあかちゃんが好きなのよ・・・。

いもむしあかちゃんのかわいいベッドが、お気に召した様子。

本を閉じた後も、ちょっと幸せな気分でした。(*^^*)

しばらくは、このちょうちょうの国で遊ぶことにしよっと♪


(それにしても・・・うぅ、この本欲しい・・・。

フェリシモにでも復刊リクエストしようかしらん・・・。)












2002年02月09日(土) 「ゆき」

ジョン・バーニンガム・作 谷川俊太郎・訳

冨山房 
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バーニンガムのちいさな絵本シリーズの1冊です。

娘が幼稚園に入った頃、この同じシリーズの「がっこう」と「いぬ」を、

いずれも古本屋さんから手に入れてましたら、

とても気に入って、今でもよくリクエストがかかります。

そして最近では、一人でもときどき取り出しては、

読んでいることもあります。

1頁の文字の量が少ないので、娘にはとても読みやすいのです。

きっとこういう「ちいさな絵本」たちが、

娘にとって「栄養」なのだろう・・・と思うことがあります。

長い文章のものも聞けるようにはなってきましたが、

やっぱり短く語ることで完成された絵本が、

一番好き♪というかんじでしょうか。

実は私も好きだったりします、手のひらサイズ♪

・・・と、そんなわけで、最近「ゆき」も

あらたに我が家の本棚に迎え入れました。(*^^*)


「ゆきだるまをこさえた」っていう、谷川さんの訳がいいわぁ・・・。











2002年02月08日(金) 「ぶたぶたくんのおかいもの」

土方 久功 さく・え

福音館書店
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娘の小さな頃からのお気に入りの1冊です。

今日は、久しぶりに本棚から出してきました。

こぶたのぶたぶたくん、

おかあさんにおつかいをたのまれます。

黄色いリボンを結んでもらって、

ひとりでお買い物に出かけたぶたぶたくん、

嬉しくって、鼻歌を歌いながらお出かけ♪


「かおつきパン」なるシュールなものを売っているぱんやさん、

とっても早口な八百屋のおねえさん、

とってもゆっくりな調子のお菓子屋のおばあさん、

どのお店の人も、とってもユニークなキャラクターなの。

スーパーのレジでなくって、こうして

「○○をください!」って言えるお店って、

人情があって好きです。

娘は幼稚園の帰りに、近所の商店街の中を通りますが、

酒屋さんの前に来ると、いつも「た・だ・い・まぁ〜」と

言っています。(笑)

でね、そこのおばちゃんのことをおともだちだと思っているらしく、

内緒話をするときも、

「この話、○○のおばちゃんには言ってもいいけれどね・・・」と

そのお店のおばちゃんが必ず出てくるくらい。

まだ、ひとりで買い物に行ったことのない娘ですが、

この○○のおばちゃんのお店だったら、行けるかも知れません♪







2002年02月07日(木) 「ウィリーのそりのものがたり」

ダニイル・ハルムス・文 ウラジーミル・ラドゥンスキー・絵

たかはしけいすけ・訳 セーラー出版
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他館取り寄せで、やっと借りてきました。

表紙には、そりをひいて雪の斜面をのぼっていくウィリーの姿。

まるで点のように小さく描かれています・・・


ウィリーはそりがお気に入りです。

さて、丘の頂上にのぼりつめたウィリー、

そりにのっかりました。

そして、おもいきり、しゅるり、しゅるるり・・・・!!!


ど〜ん!

きゃーん!

こーん!

ぴょーん!

どかーん!

・・・・・・・


あ〜、スピード感いっぱい、スリルいっぱいだったわ!!!!





2002年02月06日(水) 「みどりおばさん、ちゃいろおばさん、むらさきおばさん」

エルサ・ベスコフ・作 

ひしきあきらこ・訳 福音館書店

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三人のおばさんシリーズの1冊目です。

今月の配本でたのんでいましたので、我が家にやってきました。

この本は表紙から、まず娘のお気に入り。

(↑理由は・・・ふふっ、三人のおばさんの服装が気に入ってるの。)


きのう届いたときにも「今夜、これを読んで!」と言っていたのですが、

なにぶんにも、長めのお話。

きのうは読んでいる途中で夢のなか〜♪

そうしたら、今日になって「なんできのう、読んでくれなかったの!」

ですって。

「あんたが途中で寝てしまったんでしょ〜〜〜」ぶつぶつ。

そんなわけで、今日はまずはじめにこの本を読むことに。


さて、三人のおばさん、

みどりおばさんは、いつもみどりの服。

ちゃいろおばさんは、いつもちゃいろの服。

むらさきおばさんは、いつもむらさきの服をきています。

でね、その服の色にあわせたように、三人のおうちでの役割があるんです。

なるほど・・・。

ある日、お散歩の途中で、犬のプリックがどこかに行ってしまいます。

三人のおばさんは、手分けして探しに行くのですが・・・。


娘はこのプードル犬がずいぶんと気に入ったようです。

(娘好みのかわいさだものね・・・笑)

そして、おばさんたちと一緒にハラハラドキドキ、心配そうなの。

そして、ペッテルとロッタの登場♪

・・・娘は、一番最初に「ペッテルとロッタのクリスマス」を

読んだものだから、

ペッテルとロッタがおばさんたちの家にいなかったことに「?」と

なっていたようでした。

あ〜、やっぱりクリスマスを読む前に、こっちを先に読むのだった〜と

ちょっと後悔した私です・・・。

まだこの本をお読みになってない方、

やっぱりシリーズの1冊目は、はじめに読んで下さいね・・・。(苦笑)


今日からしばらく、この本は「枕元」に置いておく本となるでしょう(*^^*)

それにしても、銅製のなべの数々・・・うっとりだわ〜♪







2002年02月05日(火) 「せんろはつづくよ」

M・W・ブラウン・文 J・シャロー・絵

与田準一・訳 岩波書店
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今月に配本をたのんでいました、岩波書店の復刊本

「せんろはつづくよ」が、今日届きました。

この本のことは、江國香織さんの「絵本を抱えて 部屋のすみへ」を

読んで以来、ずっと気になっていたのですが、

近くの図書館に蔵書がなく、

借りる機会もないまま、今日にいたっていました。

こうして復刊されて、無事我が家にやってきて、

とても嬉しい1冊です。


さて・・・サーモンピンクとグレーの表紙・・・

表紙から、この本のセンスのよさがうかがえます。

そして、中をひろげてみる・・・。

すると、ちょうど2台の小さなきかんしゃが、

西にむかって出発するところ。


ぱふぱふ ぱふぱふ 

ちゃぐちゃぐ ちゃぐちゃぐ・・・


ふふっ、もう娘はこのリズムのいい文章にのって、

機関車と一緒に西へ向かって出発しました♪


マーガレット・ワイズ・ブラウンの文章ってやっぱり好きです。

小気味いいリズムある訳文がまた、耳に心地よく、

私たちを、機関車の旅へと連れて行ってくれるの。

・・・こうして、素敵な訳文を読むにつけ、

さてはて原文ではどんな文章なのだろう・・・といつも思うのでした。

ぱふぱふ、ちゃぐちゃぐ・・・♪













2002年02月04日(月) 「パパが宇宙をみせてくれた」

ウルフ・スタルク・作 エヴァ・エリクソン・絵

ひしき あきらこ・訳 BL出版

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ある日の夕方、パパがぼくにいった。

「ウルフ、いまから宇宙を見せにつれていってあげよう・・・」

「それって、どこにあるの?」

「ちょっと遠くさ」・・・

さて、パパと一緒に出かけたウルフ少年・・・

宇宙っていったいなんなのでしょう!?


娘にとっても、宇宙ってまだ把握しきれないような大きなものです。

なんたって彼女の「一番おおきいもの」は「町」ですから・・・笑。


その昔、天文学者にあこがれていた私は

空にまたたいている星は、ずっと遠く、

何百年もの時をへてやってきたことを思いめぐらして、

めまいがしたことがあります。

この宇宙の営みを考えると、

人間の一生ってなんて短くってはかないものでしょう。

宇宙規模で考えると、点にもならないようなこの一瞬を

生きているんですね・・・あ・・・まためまいがしてきた。(笑)


・・・と、読んでいる私は宇宙の大きさに思いを馳せ、

読んでもらっている娘は、パパの足元の方に注目して・・・

くすっ、やっぱり子どもって、このネタが好きなのよ。

              ↑これは何か?・・・ふふっ、内緒。






2002年02月03日(日) 「くった のんだ わらった」

ポーランド民話 うちだりさこ・再話 佐々木マキ・画

福音館書店

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まきばのなかに、ひばりのふうふが巣を作り、卵を抱き始めました。

ところが、ある日、もぐらがその近くで穴を掘りはじめ、

ひばりのおくさんは、おちおちと卵を抱いていられません。

そこで、おおかみにもぐらをおっぱらってくれるように

頼みに行くのですが・・・


おおかみもね、ただじゃぁ動かない。

あれこれと、ひばりに「あれをしてくれたら、退治してやる」って

注文をつけるんです。

それも3回も!

まぁったく、あきれたおおかみですが、

一応、やることはやるのねぇ・・・

(このあたり、日本の昔話と少し感触が、ちがう気がする・・・

民話にもお国柄があるってことかしら。)



それにしても、人間たち・・・いいようにびばりに翻弄されて、

ほんと・・・おおかみじゃないけど、わらっちゃう・・・ぐふふっ。








2002年02月02日(土) しんくんとのんちゃん「空からのてがみ」

とりごえ まり・作

アリス館

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とりごえまりさんの新刊、12月にリクエストをかけていたのが、

やっと図書館に入りました。

りすのしんくんとのんちゃんのお話です。

ふたりがきのみであそんでいると、くまのおやこがやってきて、

こんやあたり、ゆきがふりそう・・・とおしえてもらいます。

ゆきをまだみたことのないふたり、

「しろくって、フワフワなのが、空からふってくる」ものって、

一体どんなの・・・?!と想像をめぐらします。


・・・心配性のしんくんと、のんきなのんちゃん。

「しろくて、フワフワなもの」を想像するときにも、

その性格があらわれます。

我が家は、私が心配性で、パパがのんき。

ふふっ、だから物事がうまくまわっていくのかもねぇ・・・笑。


「つきのみはりばん」以来、とりごえまりファンの娘、

お気に入りのお話がまたひとつふえたようです。(*^^*)

雪を待つ気持ちは、こりすたちと一緒だね♪






2002年02月01日(金) 「じごくのそうべえ」

たじまゆきひこ・作

桂米朝・上方落語・地獄八景より

童心社

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先日、寺町のギャラリーで「じごくのそうべえすごろく」の原画展を

やっていました。

しばらくして、娘が「おにさんのゲーム(すごろく)をやりたい」

と言い出したので、「すごろく」を、買い求めました。

それまで娘は、どちらかというと「じごくのそうべえ」は苦手な本だったのです。

以前お話会でも、この本を読むときになったら

「もういい、帰る」なんて言って、席をはずしていたぐらいですから。


・・・ところが、・・・なんです。

「そうべえすごろく」・・・娘は、はまりました。

毎日、必ず3回はつきあわされます。

もちろん、おともだちとも「おにさんのすごろく、しようよ〜」と

なかば強引にさそって(笑)、遊んでいます。

で、「しんでしもたんや」とか「すっぱっぱにされてしもうた」と

ふだんでもうれしそう〜に言ってるので、

きっと幼稚園でも、おともだちにそのフレーズだけを

普及させているのでは・・・?・・・と、思っています。(笑)


ここまでお気に召したのなら、お嬢さん♪

やっぱり、もとの本も読まなくっちゃ・・・ねえ!

てなわけで、今日借りてきました。


とざい とうざい・・・ペペン ペンペン ペーン

落語家の話口調を思い出しながら、読む私・・・。

もちろん、根っからの関西育ち。

「ここ、どこやろか。死んでしもたんや。

えらいことに、なってしもたわ。

この道、どこへいくんやろか」・・・

はい、これを読むのは朝飯前よん♪


娘は、おにさん(じんどんき)のおなかのなかにみんなが入った頃から

もう笑いがとまりません。

ほんまに・・・

「ああ、おもろ。こりゃ おもろいわ」ですわな!






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スズ [木陰でひと休み]

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