■映画の感想です。映画館で観たもの中心。普通にネタバレしてるのでお気をつけください。
■好きなのはハリウッドエンターテイメント。邦画は苦手。イケメン俳優に甘いです。美しい男を発掘するのがライフワークです。
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2004年02月29日(日) 「ゲッタウェイ」('94)

なにゆえ唐突に懐かしい作品を引っ張り出してきたのかというと、アレック・ボールドウィンアカデミー賞助演男優賞ノミネート記念です!


というのは(もちろん)嘘で、


アレックボールドウィンアレックボールドウィンと書きまくってたらどうしても見直したくなって思わずレンタルしてきちゃったんだよ〜自分の発言に自分で暗示にかかったりして馬っ鹿じゃないでしょうか私! 本館の日記をご覧下さってる方にはもうわかったよいいかげんしつこいよその話!とか言われそうですけど、今回は純粋に映画の感想(のつもり)なので許して下さいすいません。

公開当時たぶん観たはずなのに内容がぜんぜん記憶に残ってなくて今回ほとんど初見のように観直してみたわけですが、これが意外と悪くなかったというか、私こういう甘くてわかりやすいの大好きですよ。ラブラブ盗賊夫婦→夫が服役→夫釈放のためボスに身を売る妻→それを知って夫激怒→でもあなたのためにしたことなのよ!→妻思わずボスを殺害→とりあえず逃げるぞ!→どさくさで仲直り→前より一層ラブラブ→このまま二人でどこまでも!という、早い話が大人のバカップル逃避行話。主演の二人も息があってて(夫婦だったし当たり前か)良いのですが、この映画何と言っても味があるのは脇役陣でしょう。ジェームズ・ウッズやマイケル・マドセン(この二人が出てたことは何となく憶えてた)の嫌な奴っぷりはさすがだし、あと今回初めて気づいたんだけど、ジェニファー・ティリーとかフィリップ・シーモア・ホフマンも出てたのね!あの独特の舌っ足らず口調でキレた女を演じきるジェニファー、そして今以上に使い捨てられキャラのホフマン(笑)、二人とも若いです。他にデヴィッド・モースなんかも出てるし、なんかもう名バイプレイヤーの宝庫。この人も近頃は「ダブル・ビジョン」とか「アトランティスのこころ」とか、落ち着いたおとなしい姿ばかり見てたから悪人面が新鮮だった。

一方で、ほーらやっぱりアレック・ボールドウィンはケビンと似てるよな〜とか思いつつ、終盤武器調達のシーンでは「ショットガンを手に入れた!弾薬二箱を手に入れた!」とか字幕を脳内補完してみたりゲームと混同しまくりで、頑張れケビン、後ろだ撃てー!とか一人で盛り上がってすごい楽しかったです。そしていよいよ最後の戦いも無事終わり映画はエンディング、国境を越えてさらなる逃避行を続ける二人をカメラは小さくとらえ、ここであなた!リチャマの「ナウ・アンド・フォーエバー」が流れるわけですよ! いやあ〜〜懐かしいのなんのって、当時この曲流行ったよねぇ!映画そのものより曲の方が売れたんじゃない? ナゥアンドフォーエバ〜、アイウィルビーー、ユアーメーーン♪ってもう思わず一緒に熱唱。夜中の三時頃ですけどね。


あーそんな感じで個人的に非常に楽しめた一本だったわけですが、結論(何の)としては、やっぱり、やっぱりこの頃のアレック・ボールドウィンはケビンと似てると思う。特に目元と唇のニヤケ具合がすごい似てると思う。どうだろう。いや何の話かと申しますと、昨年末に出たPS2用ゲーム「バイオハザードアウトブレイク」のケビンという登場人物と、若かりし頃のアレック・ボールドウィンが似てるんじゃないか、という主張。私一人で言ってるんだけど。


▲似てない?


ということで明日のアカデミー賞、もしも万が一、本命ティム・ロビンスも日本のホープ謙さんも実力派トロ氏をも抑えてアレック・ボールドウィンがオスカーを獲得するようなことがあったなら、せっかくの機会なので私は記念にバイオハザードOBケビン応援サイトでも立ち上げようと思います(笑)。ていうか「ザ・クーラー」ってどういう映画?日本に来るのか謎だな。その前に「ハットしてキャット」とかいうのにも出てるそうなので公開されたら観る予定。これラジー賞総ノミネートらしいですね(笑)。そういう方が楽しみだ。




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ゲッタウェイ 【THE GETAWAY】

1994年 アメリカ / 日本公開 1994年
監督:ロジャー・ドナルドソン
出演:アレック・ボールドウィン、キム・ベイシンガー、
マイケル・マドセン、ジェームズ・ウッズ
(ビデオ鑑賞)


2004年02月25日(水) 「ギャンブル・プレイ」

さあ待ちに待ったレイフの新作ですよ! と言っても今回はノークレジットの端役ですけどね!ていうかもうとっくに公開終了してますけどね! いやぁ〜あっという間だったな〜(笑泣)。確か公開前には“銀座シネパトスを始め全国順次ロードショー!!”とかえらい壮大な宣伝文句を目にしたような覚えがあるんですがあれは見間違いだったんでしょうか。夢だったんでしょうか(笑)。



(以下↓レイフ・ファインズ・レポートとなっておりますので未見の方ご注意下さい。)




珍しく凶悪な顔してます今回のレイフたんは、裏の世界の絵画専門仲介屋みたいな人。珍しく悪人を演じておりましたよ。まあ、悪人とはいえ所詮脇役、それほど迫力ある極悪人でもなくて、手下みたいな人がヒロインの女の子を傷つけようとしたら「女じゃない、絵の方だ!」とか言って相変わらずのフェミニストぶりを発揮しているし(←?)、その後もさかんに生臭い脅し文句で凄んでるのでおお珍しく暴力沙汰に発展か?!と思いきや、一人で暴れてプンプン怒ってそのままそそくさと帰ってしまうあたりがなんとも可愛らしかったです。…え?私見方間違ってます?や、もう何やっててもいいんですよ。好きだから。それが愛。
ピカソ(偽)を手に激昂するレイフたんさらに、キュービズムだッ!新耽美派だッ!とか大音量でわめき散らしたりして美声も惜しみなく披露。いやぁシビレました。何なんですか新耽美派って! ニック・ノルティと女の子も脅されてびびってるというより呆気にとられて眺めてるって感じなのがちょっと面白かったですけど(笑)。
そんな感じで、レイフに関しては想像してたよりも出番が多くてそこそこ満足だったかな。せいぜいワンシーン、一瞬の登場だろうと思ってたので。というか、予告でどんな雰囲気の役柄かだいたい予想できてたにもかかわらず実際に登場したらやっぱり舞い上がってしまう自分の乙女っぷりに拍手。久々の大画面レイフに動揺してしまったというか、それまで眠気と格闘しながらウトウト観てたくせにレイフが出てくるや否や鼻息荒く食い入るようにスクリーンを凝視したりして今考えると私かなり挙動不審な女だったような気がします。すみません、周りの人。

脇役の話ばかりするのもアレなので映画そのものの感想も簡単に書いておくと、うーん、全体的にダルかったです。まあ監督がニール・ジョーダンなのでこの倦怠ムードも魅力のうちなんですが、その反面でスタイリッシュな犯罪ドラマ風に見せようとしたり笑いの要素を混ぜ込んだりしていて、なんか散漫な印象なのね。主演のニック・ノルティも確かに似合ってるんだけど少々役作り過剰に見えたなあー。個人的には 「ハルク」の時の馬鹿馬鹿しいキレっぷりの方が面白かった。あ、でもヒロインの女の子…って、いいかげんきちんと名前書けって感じですね、えーと、ナッサ・クヒアニチェちゃん(難しー)、彼女は良かったです。声とかしゃべり方とか仕草とかけだるい感じがすごく良かった。髪型も可愛かった。


ちなみにこの映画、早くもDVD化が決まってる模様。見逃してしまった方or観る機会がなかった方もほどなくお茶の間でお手軽にレイフをご堪能いただけます(笑)。お楽しみに。




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ギャンブル・プレイ 【THE GOOD THIEF】

2002年 イギリス・フランス・カナダ・アイルランド / 日本公開 2004年
監督:ニール・ジョーダン
出演:ニック・ノルティ、チェッキー・カリョ、ナッサ・クヒアニチェ、
エミール・クストリッツァ、ジェラール・ダルモン、レイフ・ファインズ
(劇場鑑賞)


2004年02月22日(日) 「かげろう」

フランス映画は年に一本観るか観ないかという私が今年はこんな年頭からいそいそと映画館にまで赴いてしまいました。自分で驚き! ま、そうは言っても相変わらず動機は不純なわけでして、このたびのわたくしの 餌食 いえ、お目当ては、フランスの若手新鋭・ギャスパー・ウリエル君でございます。ちょっと前から新聞とかあちこちで見かけて気になっていたんですのよ〜ビバ美少年〜♪ ウリエルって名前からしてなんかかわいくない?ウリ坊だよウリ坊。

それで映画の方は、子連れの未亡人と謎めいた青年の刹那の愛を描いたドラマです。ウリエル君は、登場するなりいきなり天下のエマニュエル・ベアールに向かって「口のきき方に気を付けろ!」とか凄んだりしちゃって、むしろお前が気を付けろって感じなんですけど、そんな虚勢の裏にもそれなりの理由があるという、ワイルドだけどもちょっと悲しい役どころを演じております。一方のベアールは、夫の死と戦禍の混乱で精神的に不安定気味な未亡人。落ち着いて理性的であろうと振る舞っているものの端から見るとイライラが隠せてないって感じがよく出ていて、非常に好演でした。そんな彼等が出会って、戦火に追われるままに森の奥へ奥へと逃げ込んでゆく。

まあ正直言うと、ストーリー自体は特にインパクトのあるものではなかったかな。もっと年下恋愛要素満載かと思っていたんだけど(それは個人的嗜好による思いこみ)、そもそもこの二人の関係って恋愛と言えるかどうかちょっとあやしい。白日夢のような森の中での、戦争という過酷な現実からの一瞬の逃避、そんな印象を受けました。森の中の風景は本当にとても綺麗だった。
それからインパクトといえばやっぱあれだよ、ウリエル君のあの下着(笑)。だってあの色。ちょっと「リプリー」におけるマット・デイモンの水着を見た時の衝撃と甲乙つけがたいものがあります。あと、劇中でもそういう設定ではあるんだけども、この子はたぶん、本当に左利きですね。そんなところもツボでした(<左利きマニア)。


ということですっかりウリ坊の話に終始してしまいましたが実際どんな人かは→公式サイトでご覧いただけます。特集ページもあるんだよ〜。ちなみに私は「Pen」と「FIGARO」の写真がお気に入り。本作では坊主頭の野生児だったけど髪をもっとうざったくのばして今風のスーツを着せたら似合いそうな気がするので今度はそういう役も見てみたいでーす。




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かげろう 【STRAYED】

2003年 フランス / 日本公開 2004年
監督:アンドレ・テシネ
出演:エマニュエル・ベアール、ギャスパー・ウリエル
(劇場鑑賞)



2004年02月14日(土) 「トーク・トゥ・ハー」

※ ネタバレしてます。内容知りたくない方は下の■■■まで飛ばしてください。


独特のオーラを発している映画でした。侮れない秀作です。ただ、私自身がよく消化できてないというか、観ていて引き込まれ非常に圧倒されるものがあったのにその素晴らしさを自分の言葉で上手く説明できない、そこがもどかしくて悔しいです。苦手だ、愛の話は(笑)。

シリアス一辺倒なのかと思って観てればいきなりあんな露骨なサイレント映画を挿入したりして(笑)、監督一体どこまで本気なんだ!と言いたくなる絶妙なバランス感覚。それでいて脚本にはまるで隙がなく、場面配置がきっちり計算されている。例えばあのサイレント映画によってその後のベニグノの行為がイノセントに近づくわけだし、…ってこれじゃ抽象的か、つまりなんていうかなあ、彼の愛が征服欲めいた単純な性欲とは一線を画するものだというふうに観る者に自然に思わせる(これには母親の介護→死という前設定もかなり効いてる)、また、リディアが死の運命を辿ることで対照的にアリシアの目覚めがベニグノの献身的介護(あるいはその後の妊娠)に起因するもののように思わせる(本来まったく因果関係はないはずなのに)、こういう、そうと気付かせずに観客を誘導する巧妙さがほとんど神業的なのね。ベニグノがアリシアと出会って、アリシアが眠りについて、今度はベニグノとマルコが出会って、マルコがリディアに出会って、リディアが眠りについて、…と繰り返して最後にマルコがアリシアと出会う、その辺の出逢いと別れ(死をも含めた)が折り重なる全体の構造も見事だと思いました。

あとは映像が美しいです。眠る女性の存在感といい、闘牛士コスチュームに身を包んだリディアの凛々しさといい、実際映画の中で動き回って話を転がすのは二人の男の方なのに印象に残るのはあくまで女性、この話の主役はあくまで女なんだなあ。監督が男性だということを強く意識させられたというか、色んな意味で女性には撮れない作品だということを感じました。



■■■(ネタバレ終わり)■■■


ところでこの作品、全国のTOHOシネマズで先週までやっていた「セレクト2003」で観ました。過去の話題作をプレミアスクリーンで、しかも1000円均一で観られるという太っ腹企画。初めて知った私は、プレミアなのに千円って!すごいお得じゃない?!とか大興奮でみぃ♪さんに話したりしてたのですが(笑)、これ毎年やってるんだそうですね。(みぃ♪さん色々ありがとう〜)
プレミアスクリーンは初体験でしたが非常に快適でしたよ。ほんとは「パルプ・フィクション」が観たいと思ってたんだけどこっちはなんとなく見逃しちゃったんだよね〜。無念!

あと、前から一度食べてみたくて仕方なかったヴァージンサンデー(←これもみぃさんから聞いた)も念願叶ってこの日にゲット!やった〜!悲願達成!(大げさ) あのヴァージン仕様のキャラメルポップコーンの上にソフトクリームがかかっているという、甘党の私にはたまらない一品でございます。美味しかったー。また食べよう。



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トーク・トゥ・ハー 【HABLE CON ELLA】

2002年 スペイン / 日本公開:2003年
監督:ペドロ・アルモドバル
出演:ハビエル・カマラ、ダリオ・グランディネッティ、
ロサリオ・フローレス、レオノール・ワトリング
(劇場鑑賞)


2004年02月12日(木) 「ハリウッド的殺人事件」

いやあ〜〜〜〜これはまた噂通りの凡作でした(笑)。新旧スター共演作品ということで時期的にどうしてもこの前の「リクルート」と比べてしまうんだけども、私としては迷わずパチーノ&コリンちゃんペアに軍配をあげますよ。CIAコンビ圧勝。まあ、単純に比べること自体に無理があるか。ジャンルが違うし。

それぞれ副業を持つハリウッドのベテラン刑事と新米刑事がクラブで起きた殺人事件の捜査にあたる。一見普通の事件に見えたが裏にはある陰謀が…、というお話。全体的にコメディタッチでアクションもあり、などと書くと聞こえはいいんだけど、正直言ってどちらの要素も中途半端感が否めませんでした。特にあれですね、ジョシュ君はともかく、ハリソン・フォードは無理にコメディに手を出さなくてもいいのではないでしょうか。終盤のアクションシーン、自転車横取りして疾走するあたりからはちょっと見ていて痛々しいというか、わたくし半ば本気で御老体を心配してしまいましたけれども。そんな今更必死に身体はって頑張らなくてもハン・ソロとインディ・ジョーンズの栄光は誰も忘れたりしないから大丈夫だよハリソン…(笑)。

それでも後半のカーチェイスシーンなんかはまあまあ迫力あったかな。あと、音楽も全体的にノリが良くて悪くなかった。
ジョシュ君は、いつも雑誌とかでチラッと見かけるたびにあーこの子は前髪がいまいちイケてないんだよあーと思ってたんだけど(だってなんかいつも前髪だけ不自然な感じだと思いません?)、今回は普通でよかったです。というか私ジョシュ君の出演作を観るのこれが初めてでした。頑張れルーキー、今後に期待。他にレナ・オリンとかも無駄に出てましたよ。うーんと、あとは特に書くことないなあー。(もうほとんど忘れてしまってるというのが実情だったりしますけど。)観終えて一番心に残ったのはストーリーでもアクションでもなく、ハリソン・フォードの携帯の着メロ、そんな一本でございました。




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ハリウッド的殺人事件 【HOLLYWOOD HOMICIDE】

2003年 アメリカ / 日本公開 2004年
監督:ロン・シェルトン
出演:ハリソン・フォード、ジョシュ・ハートネット、
レナ・オリン、ブルース・グリーンウッド
(劇場鑑賞)




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