■映画の感想です。映画館で観たもの中心。普通にネタバレしてるのでお気をつけください。
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2002年07月31日(水) スターウォーズ エピソード2

友達がデジタル上映してる劇場がいいと言うので日比谷スカラ座で見てきました。確かに映像が非常に美しかった。ハイビジョン放送みたい。

とはいえ、実はスターウォーズを映画館で観るの初めてなわたくし。ていうか友人にDVD借りてエピソード1観たのがつい二週間くらい前のことなので(オイ!)アナキンがいきなり成長していてびっくりしました。前作のジェイク・ロイド君と今作のヘイデン君が上手く結びつかないよ…。うーん、何となく、アナキンは子供時代の方がオトナっぽかった気がするなあ。性格的に。
ま、それはそれとしてですね、ヘイデン・クリステンセン君なかなか良かったです。だって年上の女性に恋する青年の姿というのは個人的に大好きな萌えポイントなのですもの(しつこいですか?すみません)。驚くべき直球ストレートな愛情表現もまるで一昔前の少女漫画のような草原でのいちゃいちゃシーンも 欲情 恋心むき出しなあの若い眼差しも、まあ良いではないか良いではないか! カワイイから許す。
そしてナタリー・ポートマン、すっごくキレイだった〜。「レオン」の時のあの少女がまあこんなに大きくなって!という感じです。あ、でもこの発言はちょっとあんまりだったと思うぞ。

ユアン・マクレガーは頑張ってました。一人であちこちで危険な目にあって大変だったねえ。お疲れさま! もう少しライトセーバーの腕を磨いた方がいいような気もするけど落ち着いた師匠ぶりが格好良かったわよ!素敵ぃ。(←ムーラン・ルージュ以降かなり惚れ気味)
ああそうそう、それとマスター・ヨーダ! あなた杖必要ないじゃん!(笑)


などと、あれこれつっこみましたが結局楽しかったんです! やっぱり大作だなあ。シリーズ通してもう一度きちんと見直したい。ハリソン・フォード&マーク・ハミル時代の話は遠い遠い記憶の彼方なんだよね(見てないのもあったような…)。あとライトセーバーがめちゃめちゃ欲しくなっちゃったんですけどー。ダメ?



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スターウォーズ エピソード2 クローンの攻撃
【STAR WARS: EPISODE 2 - ATTACK OF THE CLONES】

2002年アメリカ / 日本公開:2002年
監督:ジョージ・ルーカス
出演:ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン
ヘイデン・クリステンセン
(劇場鑑賞)


2002年07月28日(日) フェイス/オフ


*ちょっと内容に触れてますので未見の方ご注意下さい。


ニコラス・ケイジが好きで、ジョン・トラボルタも好きで、そしてジョン・ウー監督のアクションも好きな私がこの作品を嫌いなはずがあろうか?(いや、あるまい)

っつーわけで思わず反語で強調しちゃうほど大好きだ! TV放映(日曜洋画劇場)で見ました。めっちゃ私好みの一本です。リアリティがないとか荒唐無稽な話だとか、設定つつけば確かにそういう言い方もできるんだけどね、でも映画なんだからいいじゃん! 面白いんだからいいじゃん! アクションは終始迫力あるしさー。二挺拳銃だよ!素敵だ!ジョン・ウー万歳!

派手なアクションだけが見どころというわけでなく、主演の二人がまた上手い。ニコラス・ケイジがテロリスト、ジョン・トラボルタがFBIなんだけど、冒頭の短時間でそれぞれのキャラ個性を巧みに観客に印象付けておきつつ、今度は互いが互いを演じ合うわけです。これが見事なんですよ! 二人ともきちんと一度相手のフィルターを通した演じ方をしていて、つまり、ニコラス・ケイジは本当に中身がトラボルタのニコラス・ケイジに見えるし、ジョン・トラボルタは本当に中身がニコラスのジョン・トラボルタに見える(ややこしい話で申し訳ない)。これがこの映画の面白いところなんだよね〜。


ところでトラボルタって妙に魅力的な声してると思いませんか。私は自他共に認める声フェチなのですが、この人の声にはかなり腰砕けです。これ人に話してもほとんど理解してもらえないんだけど。なんだろう。声質なのか喋り方なのかわからないけど何かが私のツボ。彼の声聞きたさに音声を英語にして見たほどです(しかし英語ができないため何言ってるのか全くわからず。情けねぇなぁ)。
同番組で8/18には「ブロークン・アロー」が放映されるそうで。トラボルタの悪役お気に入りなので個人的に楽しみにしてます。これも久しぶりだ。共演はクリスチャン・スレーター(わーい)。そして監督は同じくジョン・ウー。出ますよまた二挺拳銃が!(多分。←あまり憶えてない)

最後のジョン・ウー&ニコラス・ケイジのおまけ映像インタビューも嬉しかったな。来る「ウインドトーカーズ」の公開に向けて宣伝ばっちりですね。




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フェイス/オフ 【FACE/OFF】 

1997年 アメリカ / 日本公開 1998年
監督:ジョン・ウー
出演:ニコラス・ケイジ、ジョン・トラボルタ
(TV鑑賞)


2002年07月25日(木) ボクの彼女は地球人/エース・ベンチュラ1,2

これまで苦手だったジム・キャリーを見直そう!フェア開催。「マジェスティック」の日記で予告した通りほんとに見ました「ボクの彼女は地球人」。「トゥルーマン・ショー」も「ライアーライアー」も、「マスク」すらも差し置いて、あえて「ボクの彼女は地球人」! だってホラ、どうせならやっぱある程度時系列に見ていかないとネ。(何故)

'80年代の作品です。ドタバタSFラブコメディ。でも全然SFじゃないよなあこれ。とりあえずオモチャみたいな宇宙船が出てきて主役が宇宙人というだけです。しかもジム・キャリー完全に脇役だし。だってビデオパッケージの裏面見たら、キャストのところに「ジム・カーリー」とか書いてあるんですよ!まじで! 彼が“ジム・キャリー”として日本で認知される以前の作品だということを如実に示すエピソードです。思わずTS○TAYAの店頭で吹き出しそうになりましたけどね。
しっかし若いよジム・キャリー! 若い上に結構カワイイんだなこれが。最初に素顔で登場したシーンのあどけない表情に不覚にも萌え。(馬鹿者) この人黙っておとなしくしてれば絶対二枚目なのに。主演じゃないから控えめで、あまり暴走してないとこも良いです。
主役はジェフ・ゴールドブラム&ジーナ・デイビス夫妻(当時)。「ザ・フライ」カップルだね。ジェフ・ゴールドブラムも昔から割と好きです。


ついでに借りてみた「エース・ベンチュラ」1,2。人間よりも動物を愛する、野性的なペット探偵・エース・ベンチュラ。ストーリーはあってないようなものなので(笑)、省略。
これぞジム・キャリー独壇場、ストレートなギャグの連発でございます。なんかねえ、これ見たら、彼を嫌いだった頃の気持ちをちょっと思いだしました。このテンションが受け入れられなかったんだよね、昔の私。今は何とも思わないんだけど。
私生活でも調子イイ人なんだろうと以前の私は勝手に思いこんでいたのですが、素顔は非常に紳士的だそうです。というか、オフには独りで家に籠もって悶々と真剣に仕事のことを考えちゃうようないわば藤井隆系の人なんだって友達が言うんですけどほんとですかそれ! うわヤバイそんなこと聞いたらますます愛しいよ…!(あくまで友人情報なので真偽のほどはわかりませんが)
もしも今「エース・ベンチュラ3」の話があったらジム・キャリーは承諾するだろうか、なんて考えてしまった。ちょっと見てみたい気もするな。しません?「マジェスティック」の後に「エース・ベンチュラ」! その落差を味わいたい。(味わったじゃん)




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ボクの彼女は地球人 【EARTH GIRLS ARE EASY】

1988年イギリス / 日本公開:1990年
監督:ジュリアン・テンプル
出演:ジーナ・デイビス、ジェフ・ゴールドブラム
ジュリー・ブラウン、ジム・キャリー
(ビデオ鑑賞)


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エース・ベンチュラ 【ACE VENTURA: PET DETECTIVE】

1994年アメリカ / 日本公開:1994年
監督:トム・シャドヤック
出演:ジム・キャリー、コートニー・コックス
ショーン・ヤング
(ビデオ鑑賞)


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ジム・キャリーのエースにおまかせ 【ACE VENTURA: WHEN NATURE CALLS】

1995年アメリカ / 日本公開:1995年
監督:スティーヴ・オーデカーク
出演:ジム・キャリー、イアン・マクニース
サイモン・キャロウ
(ビデオ鑑賞)


2002年07月19日(金) メン・イン・ブラック 2

うーん、これは、とりたてて書くことないなあ…。ああ「メン・イン・ブラック」だな、という感じの映画でした。特筆すべきこともないけど落胆したわけでもなく、上映時間も短いしそこそこ楽しかった。しかし映画館かなりガラガラだったんですけど大丈夫でしょうかこの作品。


昔のララ・フリン・ボイル内容について書くことない時はどうしてもキャストの印象を語ってしまいがちなんだけども、えっと、まず久しぶりに見たララ・フリン・ボイルが、妙にオバサンっぽく見えてしまってびっくり(失礼な)。いや、スタイル良いし実年齢も全然たいしたことないんですが、私の中でこの人は「ツインピークス」の時代、カイル・マクラクランと一緒にいた頃のイメージ(→右の写真参照)のまま時が止まってたんだよね。…そりゃいくら何でも古すぎだよな。それだけ私もオバサンになったってことか。ちぇ。
そしてウィル・スミスが普通のいつものウィル・スミスだったので(なんだか変な言い方ですが)、この前の「アリ」での役作りはやっぱりほんとにすごかったんだ!と改めて感心してしまった。別人のようだったもん。

あとは犬のフランクが面白くてお気に入り。欲しいよ。車の中で歌を歌うシーンが最高です。ハミングとかしちゃって。くす。カワイイなあ。あ、それから途中で一瞬、唐突に出てきたあの人、あれ本物なんですってね。出演してること全然知らなかったので不意打ちで笑わされてしまった。カメオにちしゃ目立ちすぎ。でも適役だ(笑)。



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メン・イン・ブラック2 【MEN IN BLACK 2】

2002年アメリカ / 日本公開:2002年
監督:バリー・ソネンフェルド
出演:ウィル・スミス、トミー・リー・ジョーンズ
ララ・フリン・ボイル、ロザリオ・ドーソン
(劇場鑑賞)


2002年07月18日(木) セッション9

ダンバース精神病院ストーリーはオリジナルですが、舞台となっているダンバース州立精神病院は米マサチューセッツ州に今も実在する建物だそうです。19世紀に建てられた本物の精神病院で、お城みたいな外観です。この映画の設定通り、現在は廃墟。うう怖っ。本物だと言われたからかもしれないけど確かに妙な迫力がありました。

ここで改修工事前に、院内に残る有害建材(アスベスト)の除去作業を行う5人の男性達のお話。CGなど特殊効果を使わずに恐ろしさを醸し出したり、主に建物の中で話が進んだりするあたりちょっと「アザーズ」を思い出しましたけど、「アザーズ」がその名の通り“他の誰か”に怯える恐怖だったのに対し、この映画の怖さは“こちら側”にあります。毎日集まって作業をし、そして、だんだん、何かが狂っていく。建物自体とか、残されたかつての患者のセッション(診療)テープとか、そういった過去のもの、その「場」に残る実体のない何かによって、こちら側の精神が少しずつ崩されていくんです。じわじわと怖い。…うん、やっぱりアザーズよりもずっと怖かったな。あれは最後にオチがつけばすっきりする映画だったけど、これはむしろ、見終わってからがぞっとする。

撮り方も上手いんです。ああ何かが起こる!来るぞ来るぞ!と思うと急に暗転したりして、何というか、観てる人の想像力に訴える怖さ。暗所恐怖症の登場人物が、次々電気が消えて行く細い長い廊下(しかも片側の壁には白い防護服の残骸がズラッとかかってる!)を追いつめられるように疾走したりとか。血をドバドバ出したり特殊効果を使ったりしなくても、シチュエーションでこれだけ恐怖を演出できるんですね。
舞台が見事に生かされていて、実在する廃墟を使ったことにきちんと意味がある映画だと思いました。地味だけどなかなか良かった。…でもこれ、撮影中大丈夫だったんだろうか。何事もなかったのかなあ。心配しちゃうよ(余計なお世話)。

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あ、それとこの映画の上映前に先日触れた「マトリックス2(リローデッド)」の予告編を見ることができました。えぇそれだけ?って感じだったけど。なんとも形而上学的な予告編です。あれじゃ何だかよくわからん。なんかキアヌが言うには、「マトリックス」を正しく理解するためにはショーペンハウエルの『意志と表象としての世界(の第二部だっけ?うろ覚え)』を熟読しておく必要があるらしいです(←雑誌か何かのインタビューで読んだ)。無理だ。私は。ごめんキアヌ。ていうかアナタの映画を真に理解するのはファンの私でもいつも大変だよ…いろんな意味でな…。



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セッション9 【SESSION 9】

2001年アメリカ / 日本公開:2002年
監督:ブラッド・アンダーソン
出演:デヴィッド・カルーソー、スティーヴン・ジェヴェドン
ポール・ギルフォイル、ジョシュ・ルーカス
(劇場鑑賞)


2002年07月17日(水) エス [es]

友人がわざわざ電話で教えてくれたんですけど、なんか今日の笑っていいともにイーサン・ホークが出たんですか?「チェルシー・ホテル」のプロモーションだそうで。うあー見たかったYO!つうか悔しいYO!昨日だったら私、昼間に新宿(しかも思いっきりアルタ周辺)をウロウロしてたのになあー。(←渋谷で「es」観て、その後新宿に移動して「セッション9」を観たのです…しかし我ながら何というチョイスだこの二本…

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というわけでまず「es」。

普通の人々が囚人役と看守役に分かれてロールプレイング。いやー引き込まれました! この先どうなるのか知りたくて2時間夢中で見ちゃったよ。米スタンフォード大で実際に行われた実験のお話で、現在も裁判中とのこと(ゆえにアメリカでは公開不可能なんだそうだ!)。この作品自体は非常に映画的、というか、割とエンターテイメントな作りだと思うんだけど、どの辺まで事実なんだろう。実際にはどういう経緯で中止に至ったのかすごく興味あります。
(とりあえず公式サイトは→こちら

役割そのものが行動の目的になってしまうというところが怖い。人間って根本的にこういうものなんだろうか。看守役はいちおう“秩序を保つため”とか“報酬のため”などと口にするんだけどそれは見るからにタテマエで、主に看守であるという自己認識によって権力を自覚し暴行をエスカレートさせるわけです。一方で囚人役達の間にも、理不尽な怯えみたいな感情が何となく蔓延してしまったりして。別に本当に罪を犯して服役してるわけじゃないのに。
現実社会に戻ればみんな全くの一般人なのに、実験期間は閉ざされたそのシチュエーションが彼らの実社会になってしまう。これは何も他人事ではなくて、我々のこの社会だってより高次の視点から見れば結局同じようなものなんだよね。もっともらしい理念を掲げて生きているつもりでもそれは意味づけにすぎなくて、実は与えられた(あるいは選んだ)役割をこなすというある種の自己陶酔に支配されて行動してる部分が大きいのかもしれない。それが良い効果をもたらす場合も含めて。

例えばね、赤の他人同士をランダムに集めて疑似家族をつくる実験をして、それによって被験者達は血の繋がった家族以上に強い愛情で結ばれた!とかいう映画を作ったら感動作になると思うんですよ。でもそれだって本質的な原理はこの「es」と同じなわけでしょ?ちょっと怖いよなあ。自分の感情を、どこまで信じていいのやら。


ま、それはともかく。さすが話題作だけあって、映画館満員でした。今週の土曜からは新宿でも公開が始まるそうです。あと、本編始まる前に映写機のトラブルがあって、「ピンポン」の予告編が連続で二回も見られた。ラッキー。
ところで私、渋谷で映画観るのって、記憶を深く深く辿って考えてみたら「羊たちの沈黙」(←'91年公開)以来でした。11年ぶりかよオイ!自分でびっくり。や、これでも生まれて○○年ずっと首都圏に居住してるんですけどね、一応。



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エス[es] 【DAS EXPERIMENT】

2001年ドイツ / 日本公開:2002年
監督:オリバー・ヒルツェヴィゲル
出演:モーリッツ・ブライプトロイ、クリスティアン・ベッケル
ユストゥス・フォン・ドーナニー、マレン・エッゲルト
(劇場鑑賞)


2002年07月11日(木) スコーピオン


主演のケビン・コスナー目当てでもカート・ラッセル目当てでもなく、クリスチャン・スレーターを見たいがためにいそいそと映画館に足を運んだわたくし。好きなんです実は。「ウインドトーカーズ」までスクリーンではお目にかかれないと思ってたんだもん。そしたら何やら「クライム&ダイヤモンド」とかいう作品の公開も控えてるのね。わー。


それはともかく「スコーピオン」。刑務所仲間のケビン・コスナー&カート・ラッセル率いる強盗団が、街中エルヴィス・プレスリーで溢れるエルヴィス・ウィークのお祭り騒ぎに便乗してラスベガスのカジノを襲撃。首尾良く(もないけど)大金を手にしたものの、今度はコートニー・コックス母子も加わりそのお金を巡って大波乱、最後に生き残り強奪金を手に入れられるのは誰か?…というお話。
ケビン・コスナーは、自らをエルヴィス・プレスリーの私生児だと思いこみプレスリーに心酔している極悪人で、カジノ襲撃の時にはメンバーみんなで凄まじいプレスリーっぷりを披露してくれます。

この作品、前回のラジー賞では堂々の五部門ノミネートだったそうです。確かにテンポも良いとは言えないし内容もそれほど魅力的ではないのですが、個人的にこういうハリウッドB級みたいなの嫌いじゃないので特に退屈せず観られました。爆破とか銃撃シーンが派手だったなあ。
カート・ラッセルは、もともとプレスリーの真似が持ちネタ(ネタ言うな)だそうですね。「ザ・シンガー」('78)という映画でプレスリー本人を演じたり、それと「フォレスト・ガンプ」でプレスリーに扮した(ノー・クレジットで)のもこの人だそうです。なるほど。さすが、エンディングのパフォーマンスが堂に入ってるわけだ。
ケビン・コスナーが完全に悪役っていうのもちょっと珍しいかな。あと、カジノの支配人役でポール・アンカとか出てました。“♪You ,are, my, de〜stin〜y〜”ってBGMと共に。思わずゴール○ンボールを彷彿。



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どうでもいい話ですが、見終わってからの友人の発言が笑えました。

「この映画、舞台設定を日本に置き換えたら結構間抜けじゃない? 例えば、石原裕次郎の隠し子だと言い張る強盗が新宿あたりのパチンコ屋を襲撃。パチンコ屋の支配人に友情出演でサブちゃんが本人の歌をバックに登場したりして。で、北へ向かって逃亡するんだけど、逃げる時も決してヘリなど使わず、絶対10tトラック「男一代」とか「風任せ」とか書いてあるようなやつ。できれば運転手は佐藤蛾次郎」

爆笑。佐藤蛾次郎って! つーかなぜ日本に置き換えるのだ友人よ…。ハリウッド映画でよかったです。



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スコーピオン 【3000 MILES TO GRACELAND】

2001年アメリカ / 日本公開:2002年
監督:デミアン・リヒテンスタイン
出演:ケビン・コスナー、カート・ラッセル
コートニー・コックス、クリスチャン・スレーター
(劇場鑑賞)


2002年07月10日(水) 模倣犯

*すみません今回かなり毒舌です。あとややネタバレ気味なので、原作をこれから読もう!映画をこれから観よう!と思ってる方ご注意下さい。(一応反転表示にはしてますが)


あまり良い評判を耳にしてなかったのでそれほど期待もしてなかったけど、…う〜ん、やっぱり…、という感じ。

何となく、全てが唐突な印象。私は原作を読んでたので、ああこれはあのシーンなんだな、というのが脳内補完できるのですが、原作を全く知らない人はこれで人間関係やストーリーの全貌が把握できるのだろうか。展開に必要な部分が説明されてなかったり、かと思うと映画版では必要ないような原作のエピソードが忠実に実行されてたり。原作の全てをそのまま二時間にまとめることはもちろん不可能なんだから、必要な部分を取捨選択して改変し、映画は映画で完結する仕上がりにしてほしかった。

特に最後が…。ええと、あの爆発シーンにももの申したい気持ちはありますがそれはともかくとしてですね、その後の本当のラスト、あの挿話(ピースの手紙&赤ちゃん)は必要だったのかなあ、と疑問。ラストに至るまでは比較的原作のピース像を踏襲していたように見受けられたのですが、最後にあれがあることで、ピースのキャラが全然違うものになってしまいません? 何というか、宮部みゆきさんがあの大著で生み出し描いたピースが、使い古されたありがちな犯罪者像に当てはめられてしまったようで、ちょっと残念な気がしたのでした。

あーなんか文句ばっかりですみません。えっと、山崎努さんの演技はさすがにスゴイなあと思いました。中居君は相変わらず細いなー。そういえば友人が、中居君は最近妙に顔つきがイイので彼女ができたとか何か絶対身辺に変化があったはずだ!と言い張るのですけどどうなんでしょう。映画と全然関係ない話ですが。


ところで、映画の中の栗橋浩美のマンションが、一緒に行った友人が以前住んでいた家のすぐ近所だったので、ああ懐かしいー!だの、へぇ屋上ってこうなってたんだ!だのと、彼女は妙なところで感慨にふけっておりました。映画以外でも、火サスとか、単発もののドラマなんかでよく撮影に使われるのだそうです。古畑任三郎の撮影もあったとか。「でもなぜか、いつもだいたい“犯罪者の自宅”とか“事件現場”なんだよね〜」とのこと。うん、なるほど(笑)。




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模倣犯 

2002年 日本
監督:森田芳光
出演:中居正広、山崎努、津田寛治、木村佳乃
(劇場鑑賞)


2002年07月09日(火) チャーリーズ・エンジェル

爽快。こういうの大好きです! オリジナルのTVシリーズの方は見たことないけど、これはこれですごく楽しめました。キューティーハニー、もしくは峰不二子が三人揃ったような(ちょっと違うか)ヒロイックアクション、結構お色気満載だと思うんだけど、それがちっともいやらしくなくて爽やかなんだよね。三人とも明るくてどこかコミカルで、見ていてとっても気持ちいい。

キャメロン・ディアス、弾けてていいですねぇ。この人、映画によってとびきり可愛く見える時と全然普通に見える時と分かれるイメージがあるのですが、本作では文句なしにカワイイ。あとの二人(ドリュー・バリモア&ルーシー・リュー)もそれぞれに魅力的で良かったと思います。最後のNG集は楽しかった。

キャストの魅力もさることながら、テンポもいいですよね。もたもたしないで話が進む。脚本の粗いところもあるにはあるんだけど、いちいち気にしてたら勿体ない! このノリとビジュアルで楽しみましょうよ!
あと98分という上映時間の短さも爽快感に繋がってると思うな。個人的にこれくらいがちょうどいいです。「ソードフィッシュ」の時にも思ったんだけど、ストレスもなく心地よく充実できるのは、私の場合は100分以内くらい。映画のジャンルにもよりますが。

あーやっぱり、こういう、難しいことなんにも考えず単純に楽しめる映画って好きだなあ。映画館に見に行けば良かった。ちょっと後悔(今頃)。



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チャーリーズ・エンジェル 【CHARLIE'S ANGELS】

2000年アメリカ / 日本公開:2000年
監督:マックG
出演:キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア
ルーシー・リュー、ビル・マーレイ
(DVD鑑賞)


2002年07月08日(月) レス・ザン・ゼロ (J.スペイダー祭第二弾)

昨日の続き。ジェームズ・スペイダー祭り第二弾)

「プリティ・イン・ピンク」とはうって変わって非常に重いお話。主演は引き続きA.マッカーシーですが、その幼なじみ役・ドラッグに溺れる破滅的な青年を若き日のロバート・ダウニー.Jrが演じていて強烈な印象を残します(演技だとわかっていても、この人の場合どうしても実生活とシンクロして見えてしまうよ…)。悪循環から逃れられず麻薬に蝕まれていく姿が痛々しくて、やるせない。昨日と同じく若者達を描いた映画なのに、ラストに至るまで悲しい映画です。

そんな中、我が注目のスペイダー氏が何をしてるかというと、ズバリヤクの売人。やっぱり悪役(そして脇役)。ロバート・ダウニー.Jrがドラッグから抜け出せないのを見越して言葉巧みに陥れ、借金のカタに男娼まがいのことまでさせちゃう。なんて奴だ!でも好きだ!(重症)
この作品で彼は髪型を珍しくオールバックにしているのですが、こうしてると何となくクリストファー・ウォーケン(の若い時)に顔が似てるような。目のあたりとか。…いや、何となく、ですからあまり深く考えないで下さい。普段は似てると思いません。


ということで古き良き80年代。愛くるしいマッカーシーの背後でイヤミな脇役に徹するというのはこの頃のスペイダーさんの十八番でしたね。この二作品に「マネキン」を加えて“アンドリュー・マッカーシー主演vs悪役スペイダー三部作”とでも名付けたいです。以上、私的緊急ジェームズ・スペイダー祭りでした。



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レス・ザン・ゼロ 【LESS THAN ZERO】

1987年アメリカ / 日本公開:1989年
監督:マレク・カニエフスカ
出演:アンドリュー・マッカーシー、ジェイミー・ガーツ
ロバート・ダウニー.Jr、ジェームズ・スペイダー
(ビデオ鑑賞)


2002年07月07日(日) プリティ・イン・ピンク (J.スペイダー祭第一弾)

もうずいぶん前になりますが、この「プリティ・イン・ピンク」と「レス・ザン・ゼロ」が2夜連続で深夜にTV放映されていたんです(東京限定)。ぬかりなくビデオに録画して一人緊急ジェームズ・スペイダー祭り開催(今頃)。
え?この二本を観たなら厳密にはアンドリュー・マッカーシー祭りでしょう?、と思われた方、そのご指摘はごもっともでございますが、たとえ脇役だろうと悪役だろうと私が好きなのはジェームズ・スペイダーなので細かいことは無視です。ていうか即座にそんなコアなツッコミを入れられるナイスなアナタはぜひ私とお友達になってください。

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で、まず「プリティ・イン・ピンク」。
いやー懐かしい懐かしい。ベッタベタの80年代青春ドラマっすよねコレ! 普通の高校生M.リングウォルド&お金持ちぼんぼんA.マッカーシーが互いに惹かれあい、様々な葛藤や周囲の障害を乗り越えつつハッピーエンドに至るまで。幼なじみがちょっかい出したり金持ちグループで二人の仲を邪魔する奴(←スペイダー:後述)がいたりして、それでラストはお約束のプロム(卒業パーティー)ときた! これぞ青春映画の王道。設定から展開からもう、何もかもありがちなんだけど、でもそこがいいんだよなあ。



タキシードを着くずすジェームズ・スペイダーさて私の好きなスペイダー氏、…うわ、若い…、…そ、それはいいとして…非常にイヤミな役どころ。金持ちを鼻に掛けてM.リングウォルドを見下す悪役なんですが、これが今見るとかなり滑稽!(ごめんよジミー) だっていきなり大門サングラスかけて登場だし。以降、必ず片手に煙草、そしてYシャツのボタンは上から3つくらい外して常にスーツ着用(でもあんまりキマってない)。真っ白のスーツ着てる高校生がいるかよ…、……「アメリカン・パイ」の世界だったらまず間違いなくアンタがいじめられてるって。
ま、それでも半裸になったりタキシード着たりしてるあたりはスペイダー的定番で非常によろしいと思います。やっぱり好きさ。


監督はハワード・ドイッチ。「リプレイスメント」と同じ人かー。あとM.リングウォルドの父親役ハリー・ディーン・スタントンてこの前観た「プレッジ」にも出てたんだ!雰囲気違うから気付かなかった。「プレッジ」は脇役が(も?)豪華だね。

(ええと、なんか違う話になっちゃいましたが…、懲りずにスペイダー祭り第二弾「レス・ザン・ゼロ」へと続く)



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プリティ・イン・ピンク 恋人たちの街角 【PRETTY IN PINK】

1986年アメリカ / 日本公開:1987年
監督:ハワード・ドイッチ
出演:モリー・リングウォルド、アンドリュー・マッカーシー
ジェームズ・スペイダー、ハリー・ディーン・スタントン
(ビデオ鑑賞)


2002年07月01日(月) プレッジ

ベニチオ・デル・トロ好きの友人に連れられて(強制連行)、公開とほぼ同時に観て参りました。いやあベニチオ君、噂には聞いてましたが期待を裏切らない怪演ぶりでございますな! オスカー俳優の名に恥じぬ役者魂。『ハンニバル』のゲイリー・オールドマンといい勝負だよ。いや、特殊メイクを一切してない時点でベニチオ勝利? 一瞬本気で誰だかわからなかったです。地毛ですかその髪?(まさか) ていうか何なんだそのあやしい口の動きは! 上手すぎ。
終わってから友人に「ねえ、はっきり言ってさ、今回のベニチオ君、死に顔が一番まともな表情だったような気がするんだけど」と言ったら、彼女は遠い目をして溜息混じりに同意してくれました。こんな役だと観る前から承知していたものの、やはりファンとしては普通に話したり笑ったりする彼が見たかったのでしょう。だけどよくよく考えれてみれば、何喋ってるかわからないし途中で死ぬし、これってある意味ベニチオ的定番じゃん?とかちょっと思ったんですけどね私は。とにかく、端役ながらインパクト抜群でございました。次はトミー・リー・ジョーンズと共演の新作があるそうなので(友人情報)そっちも楽しみ。


それで映画の方は、ジャック・ニコルソンが老刑事を演じているサスペンスです。といっても、単に犯人を捜して追いつめるだけの話でもなくて、ひとつの少女殺人事件に半ば自発的にとらわれ続ける刑事のお話。良くも悪くも、途中からどういう方向で決着がつくのかわからなくなりました。娯楽的な作品ではないです。
監督は「アイ・アム・サム」で無垢な父親を演じたショーン・ペン(出演はしてません)。奥さんのロビン・ライト・ペンとかサム・シェパードなんかも出てます。あとミッキー・ローク!すごく久しぶりに見たなあ。そしてまたしても子役の女の子は可愛かった。


どうでもいいけどパンフレットがあまりに小さくて驚き。『マトリックス』の5分の1くらいです多分。なんかベニチオ君のプロフィールページに「映画音楽作曲家としても成功している」とか書いてあるんですけど。えーそうなの?初めて聞いたぞそんな話。



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プレッジ 【THE PLEDGE】

2001年アメリカ / 日本公開:2002年
監督:ショーン・ペン
出演:ジャック・ニコルソン、ロビン・ライト・ペン
サム・シェパード、ベニチオ・デル・トロ
(劇場鑑賞)


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