蒼粒子

2002年02月21日(木) 平野啓一郎作品における泉鏡花的エッセンス?

なんじゃそりゃー。というわけで、今日から『日蝕』(平野啓一郎/新潮文庫)を読み始めた……が電車の中で3頁ぐらい読んだら、眠くなってしまいましたι
いや〜この『日蝕』やっと文庫落ちしたんですよね。ホントは芥川賞受賞の時にハードカバーで買いたかったんですが……史上最年少、京都大学在学中(当時)、超難解な文章ってな新聞記事を読み、「うおー」と思ったあの頃がなつかしい。どこまでもミーハーな私は平野さんのサイン会も行ったんですよι そのとき『日蝕』にサインしてもらえるのなら、『日蝕』を買おう! と思ったんですが『一月物語』発売記念サイン会だったので、二冊も買えず『一月物語』にして頂いたのですが……見た目の印象はかなり普通のお兄さんでした。サインも「大学生の字だ〜」という感じです。あ、いやなんか失礼なこと言ってる? とんでもないですよ!



2002年02月16日(土) 『ハリー・ポッター』ダイジェスト版

今頃になってようやく見てきました『ハリー・ポッターと賢者の石』劇場版。予想以上に期待を裏切らない出来でした! 確かに原作未読の方にはちょっと長めの名場面集ってな感じで、わかりづらいところもあるかもしれないですが。2時間程度じゃあの世界観すべてを表現するのは難しいですけどね。雰囲気は出てましたよ。もっと(授業とか)見せてくれ! と思ったもん。
というかもう、俳優がすごい。だいたい原作付きの映像化って裏切られる事の方が多いのに、『ハリポタ』は違ってた! 制作者の熱意と細心さもさることながら、ここまで多くの人に自分のイメージを伝えていたJ.K.ローリングはやっぱりすごい! と思い知らされた感じです。私は大のロナルド・ウィーズリーファンにして隱れスネイプ先生ファン(ιなにも隱れる必要はないのだが)なのですが……ロン役のルパート・グリント! もうもう「あんた役者だよ〜!!」と絶叫。見る前は「ちょっと違う〜」とか言ってたんですが、表情がキュートで。ハリーのダニエル・ラドクリフは、原作読んで違うイメージ持ってても、彼を見たらハリー=ダニエルと思わせてしまうオーラというか力を感じました。ハーマイオニーのエマ・ワトソンは美少女だし、ウッドは良い意味で裏切られ(笑)さわやか青年だったし、ダーズリー一家はハマりすぎだし、……ちらっとしか出ないキャラも、顔見ただけでわかるようになってたのが感動。スネイプ先生素敵です〜ヽ(´▽`)/
ひとつだけキャスティングに難をつけるとすればそれはハリーパパ、ジェームズ……(笑)。私のイメージでは30代前半、少年のような……だったんですが。落ち着きすぎだよ〜あれじゃ〜『アズカバンの囚人』どうすんだよ〜って3作目も映画化されるのかしら?



2002年02月08日(金) 『トップランナー』愛と執念の京極夏彦

久しぶり〜京極さん! てな感じで見たんですが『トップランナー』。気のせいかもしれませんが、こころもちお顔がまるくなられたような……? 着物姿ってのが嬉しかったですねえ。一回だけ、サイン会で御本人を(本物を! ナマで!)見たというか……まさに見ただけなんですが、思っていたより“かわいらしい”感じの方だったんですよね。昨日の『TR』ではその雰囲気が今までになく出ていたような気がします。
しかし数年来ファンやってるくせに、19歳で御結婚ってのは知りませんでしたι

それはさておき……私も習得したい“愛と執念の本の整理術”。整理整頓ほんと出来ないんでねえ……でも本の整理や並べ替えだけは好き♪ さすがというか京極先生、「入り切らないものは捨てろ」などとおっしゃらないトコロが素晴らしい。あの書斎、憧れでございます。
とにもかくにも京極堂シリーズは今年出るらしい?のでそれを楽しみにしましょう☆ エノさん素敵〜といいつつ隠れいさまやファンの私。なんかホントに読み終わった後、憑くんだよなあ〜。



2002年02月06日(水) 『貴賓室の怪人』ファミリー入り乱れ

う〜ん、なんというか日記なるものは、そのとき書きたいことはそのとき更新しないと風化してゆくもんですな。
と、いうわけで、火サス20周年記念の『貴賓室の怪人』です。実は私、高校生の頃浅見シリーズにドハマリし、シリーズ数十冊いっき読み! なーんて事をしたことがあるんですね(ミステリの世界に帰ってくるのは大学まで待たねばならない……)。サイン本まで持っていたりします、『沃野の伝説』しかも未読!! 読めって(゜゜;)\(--;)。初期の作品はほぼ読んでるんですが、最近のは……かろうじてチェック入ってるのが『浅見光彦雑記帳』あたりまでかなあ。しかし水谷豊に始まって、榎木孝明、辰巳琢郎(読者投票ナンバー1だった)、沢村一樹と色々な方が演じてこられましたが、まさか高嶋政伸とは! しかも兄弟で! と思ってたらお母様まで……(>o<) そして宮本信子も……。別な意味で面白かったです、ハイ。思ったよりそれっぽい光彦だったし(キャラがね)。陽一郎さん若かったし〜(-_☆)
私が一番不満感じたのは辰巳バージョンなんだよなー。頼むからテーブルの上のメロンを片づけてくれー…な世界ι



2002年02月05日(火) 『仮面ライダー龍騎』ペルソナ化計画

最初見たときは“何だあのデザインは?!”と思ったものですが…、またあれもこの先変化してゆくんでしょうな。前作よりもCG多用(?)で、良いか悪いかはともかく、グラフィカルでスピーディーでオープニングから魅せますよね〜。テーマ曲は松本梨香だし。内容はまだ初回なのであれですが、ゲーム的要素が強いなという印象をもちました。カードとかモンスターと契約って、すごい『ペルソナ』チック…と思うのは私だけ?



2002年02月02日(土) 【おばちゃまはイスタンブール】ドロシー・ギルマン

書名:おばちゃまはイスタンブール
著者:ドロシー・ギルマン/柳沢由実子 訳
発行:集英社文庫
定価:524円

…………………………………20010128読了

面白かったデス〜! 前作は苦難・忍耐・苦難……って感じでしたが、今作はよりアクティブにスピーディーに物語が展開します。御都合主義がなんだ! 次々に現れる人物たちがみんな魅力的で(きっとおばちゃまに感化されてそうなるのだろう)、それから、それから、それから? と息つくヒマもなく読ませきります。ちゃんとあっといわせる仕掛けもあり、サービス満点。そしてさりげなく散りばめられた「人生ってこんなものよ」という、決して重くはないけれど、深みと温かさのあるメッセージ。
全シリーズ、読むぞ〜!


ところで、ガオレンジャーの次に始まる戦隊シリーズは『忍風戦隊ハリケンジャー』なんですね……。カクレンジャーの後継なのか?!
それにしても『Best Hit TV』マシューに負けてない玉山くん、面白かった〜(^○^)



2002年02月01日(金) 【おばちゃまは飛び入りスパイ】ドロシー・ギルマン

書名:おばちゃまは飛び入りスパイ
著者:ドロシー・ギルマン/柳沢由実子 訳
発行:集英社文庫
定価:630円
…………………………………20020131読了

というわけで読み終わりました、おばちゃまことミセス・ポリファックスシリーズ第1作。そもそもこのシリーズを読もうとしたきっかけは、『このミス』を立ち読みして、です。アーロン・エルキンズの『略奪』もそう。けっこう翻訳物って翻訳者によっても善し悪しがあって、あまり読まずに最近まで来てるとこがなきにしもあらずでして、買うときは人の意見を結構参考にしてます。
で、ほんとは2作目の『イスタンブール』を先に読んだんですけど、期待に違わず面白かったです。はらはらドキドキ、次から次へと襲いかかってくる苦難に立ち向かうおばちゃまが本当に素晴らしい。ある日突然、人生を変えてみたくなって(さらっと書かれてはいるけど、ちゃんとした思いがあって)CIAにミセス・ポリファックスがスパイ志願に行くところから物語は始まるのですが、とにもかくにも彼女の愛すべきキャラクターが全編生き生きと染み渡っていて、読み終わると幸せな気分に浸れてしまうのです。
今作で特筆すべきは、ヒジョーに人間臭いCIAスパイのジョン・セバスチャン・ファレル。ハンサムなのにおばちゃまにオイシイとこ持っていかれっぱなし(笑)。おやすみ前の読書におひとついかがですか?


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里村朋佳

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