ずっと電車に乗った
河を越えて進む海へ

そう云えば
あたしはこの曲が好きだった

そう云えば
この話はとてもとても綺麗だった

そう云えば
いつの間にか雨は止んでいた

どうして

こんなにも気付かない程で
それは単にあたしが悪いわけじゃない気がした

あたしは何を求めているのだろう

此れでは不可ない。
　　貴方を裏切る全てのモノに。

　　あたしは泣き叫ぶ。
　　何故、あたしが？

然し貴方は泣かないもので。
　　　不断から見せない顔。


其れでは不可ない。
　　ずっと前から繋がれた鎖。
　　　　　　　　　　　　　一本の鎖。

あたしが泣けば良いのだと貴方は笑う。
　　　　生まれる矛盾。

然し確かだろうと愛は語る。

そっと落ちた紙切れの中に光をおとして。