「暗幕」日記
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2005年06月11日(土) |
夢記録:校庭の木の下 |
【夢の内容】 放課後。学園祭の準備で、あちこちに残って作業している生徒がいる。自分は今何をしたらいいのかわからない。廊下の向こうから、ひょろっとした男子生徒が現れた。すれちがいざまに声をかけようとしたら「いや手は足りてます」とこちらの顔を見ないで言われてしまった。 同い年なのに敬語を使われるのも、皆がはれものにでも触るかのように遠巻きなのも、理由がある。この間まで自分は入院していて、退院して学校に来るようになってまだ間がないからだ。何の病気だったのか自分は知らない。それどころか、入院前はこの学校に普通に通っていたはずなのに、先生や級友たちについてほとんど記憶がない。 昇降口を通って上履きから運動靴に履き替え、まだ日差しの強い校庭にでる。気晴らしにトラックを走ってみようかと思いついたが、急に運動したらまた気分が悪くなりそうな気もする。ときどき、心臓が急ぎすぎて他の部分がついて行けなさそうな具合になることがあるのだ。 女子生徒Kさんが向こうから走ってきた。白いTシャツに大きなバストの形がはっきり見える。長い髪のサイドだけ後頭部でまとめているが、近づくと額の汗で髪がはりついていた。 「走ってきたの」と自分が尋ねる。 「ええ。体育祭も近いし」 自分も作業用のジャージ姿なのでそのまま運動もできるが、今着ているのは生地が厚めなので、運動にはもっと薄い、体育用のジャージに着替えてからの方がよさそうだ。また、心臓がどきどきし始めていた。学校の知り合いのうち、ふつうに話しかけてくれる数少ない人間であるKさんともっと話したいが、そろそろ日陰に入らないと自分の体調が不安だ。
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