女の世紀を旅する
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2008年06月09日(月) ジャック・ニコルソン主演の映画「アバウト・シュミット」


ジャック・ニコルソン主演の映画「アバウト・シュミット」




仕事一筋のまじめで平凡な一人の66歳の男が、定年退職を機に第2の人生を歩む姿をユーモアとペーソスを織り交ぜて描くヒューマン・ドラマ。人生の終盤を迎えて大きな転機に直面し孤独と戸惑いを見せる主人公の悲哀を名優ジャック・ニコルソンが見事に演じており,この俳優の存在感あふれる人間味にあらためて感服した。いっぺんでこの俳優が好きになった。またキャシー・ベイツという女優の熱演に大笑いしてしまった。


出演: ジャック・ニコルソン,  キャシー・ベイツ
監督: アレクサンダー・ペイン




●【ストーリー】

アメリカ中西部のオマハ。保険会社を定年退職した平凡な男シュミット。若い頃の夢とは違うけれど、自分なりに築いてきた生活に満足していた。しかし退職後、することと言えば、月々22ドルの募金で養父となったアフリカの少年へ手紙を書くことくらい。そんなある日、妻のヘレンが急死した。デンバーで暮らす娘のジーニーが帰郷するが、自分の結婚式の準備で忙しく、葬儀が終わるとさっさと帰ってしまう。彼女が連れてきた婚約者はとんでもないアホだった。大切なものを一度に失ったシュミットは、突然、娘の結婚を阻止しようと出かけていくが…。

突然、身近にあった仕事と家族が無くなったら…。自分を支えてきたものを失い、大きな喪失感に包まれたとき、人ははじめて人生を振り返る。築きあげてきたものが、何の意味も持たなくなってしまう悲哀と空虚。

シュミットを演じたジャック・ニコルソンは、この役でアカデミー主演男優賞にノミネートされたが、受賞を果たしてもおかしくない演技を見せている。また娘の婚約者の母親を演じるキャシー・ベイツの豪快な老ババぶりも必見。監督&脚本は『ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ』で脚光をあびたアレクサンダー・ペイン。





〈以下,映画感想の掲示板から〉

■いつかは誰でも / なごむ: ★★★★
bigben 2006年 5月 4日

いつかは誰でも同じような体験をすることになるのだろうなぁと思いました。老いるまでにどう生きるのかを真剣に考えさせられる奥深い映画だと感じました。それにしても、キャシーベイツの女優魂に感服!普通は脱げませんよね。ある意味凄い!と感じてしまった。




■身につまされる / 感動した: ★★★★★
hysk 2004年 12月 6日

とてもよかったです。この作品で初めてジャックニコルソンが好きになった。ゴミだらけの部屋やキャンピングカーで出会った夫婦の妻に思わずキスしちゃったり、妻をなくした夫のとまどいが伝わった。ンドゥグの絵を見て私も泣きました。キャシーベイツの胸がすごかった。




■いやはや / 切ない: ★★★★★
サッチ 2004年 7月 26日

とても小さな出会いが、いっぺんに多くのものを失ったシュミットにとってはかけがえのないものだったのでしょう。流れ的にはクスッと笑えて、最後の方はすごく切なくなりました。キャンピングカーの上で奥さんを思い出すシーンは泣けました。シュミットが、「大切なものは失った時はじめてわかる。目の前にある幸せに日々感謝しなきゃだめ。」みたいな話をした場面が今でも心に残ってます。




■「ミザリー」のおばさんですね。 / なごむ: ★★★★
haseo 2004年 4月 18日

ジャック・ニコルソンの、あの鋭い眼がこの作品では一切出ず、何とも情けない老人を演じていたのが最初の印象。(恋愛適齢期ではいつものように毒々しさを放っていたが。)まさに名俳優。また、DVDには特典映像として予告編が入っているが、(予告編が非常に作りづらい映画だと思っていたが。)あえてオチであるシュミットが涙を流すシーンを使い、「この涙のわけを知ってください」とあった。涙のわけを知ってて観たが、シュミットと一緒に泣いてしまった自分がいた。


カルメンチャキ |MAIL

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