風のひとり言
kaze



 総括

今日は大晦日。
あと数時間で今年2003年も終わろうとしている。

今年を振り返ってみて、やはり最大の出来事は、
18年近く勤めた会社の退社であろう。
今考えてみれば、退社要因は色々あった。
落ち着いて考えてみれば、退社せざるをえない状況であったのも事実だ。
然しながら、その事については一切後悔などしていない。
退社後に耳に入ってくる風評は、
その選択を後押ししてくれるものばかりであった。
もっとも「生活」をする上での「安定収入」を得る。
その事だけに言及してみれば、退社することはなかったのかもしれない。
が、仮にそうなったとすれば、
自分自身の生きる意味すら見失っていたかもしれない。

退社後、会社に戻りたいとは一度も思わなかった。
もし自分の心の中で「戻りたい」と思ったとすれば、
それは「未練」に繋がると同時に、
現在あるあの会社の体制を肯定することにもなってしまう。
少なくとも心のどこかで、会社を受け入れることになってしまうはずだ。
そう思いながら、何ヶ月も過ごしてみたが、
結局はそんな気持ちすら浮かんでこなかった。
ただ一つ残念なことと言えば、
現在も在職している多くの仲間たちとの接点を失った事。
裏で色々動いたとしても、それが表立ってしまった場合に、
仲間に大きな迷惑をかけてしまう。
だからこそ敢えてその接点を絶つしかない事が残念である。

4月に退社し、今日まで失業生活を続けた。
その結果、自分を見つめる時間が増えた。
(PC画面を見つめる時間も増えたと言うが。。。汗)
家族との時間を多く持つことも出来た。
特に来年5歳になる次男にとっては、良かったことに思う。
また、長男・長女の成長を目の当たりにすることも出来た。
今まで家族を顧みれなかった生活が長く続いたため、
9ヶ月間の引きこもり生活は、
ある意味家族にとってもプラスであった…と思いたい。
迷惑だった…と言う声もあったが。。。

新年からは新しい生活が始まる。
とりあえずまた会社人として、再スタートを切ることが出来そうだ。
色々考えてきたことではあるが、
やはり今までやって来た「仕事」は捨てられなかった。
過去を全てリセットし、別の道に進むことが出来なかった。
結局、この仕事が好きなんだと改めて実感した。
だからこそ、今はまだこの仕事にしがみつく。
今まで以上、想像以上に厳しい現実が待っているであろうが、
それが自分の選んだ道。
とにもかくにも前へ進もうと思う。
今はまだ「生活手段」のための「仕事選択」はしたくない。



2003年12月31日(水)



 クリスマス・イブ

メリークリスマス!
と言っても…イブもあと僅かで終わりという土壇場更新です(汗)

皆様今夜はいかがお過ごしでしたでしょうか?
あ・・・まだまだ夜は長いし、
これから色んな予定がある方もいらっしゃるかもしれませんね。

かくいう私はといえば、
今月、何年ぶりかに仕事でディレクターをやりまして。
ディレクターといえば「演出」。
映画界でいえば「監督」なんですが、実際のとこそんな偉くありません(笑)
まぁ、その番組の中身についての責任者であると言えばそうなんですが。

失業中でありながら、かつての仲間が声をかけてくれまして、
某社の会長による新年用挨拶のビデオを制作していました。
先週土曜日にその撮影を行い、月曜日に編集と音楽入れ作業。
そして本日早朝に、某社の会長直々に完成したビデオを見て頂き…
1発OKでした!
まぁ、このスポンサーによる最終試写ほど緊張するものはないんですが、
とりあえず合格ということでホッとしておりました。

まぁそんなわけで、ここのところバタバタとしていまして、
本日がクリスマスイブってことまで忘れていた始末。
友人から頂いたクリスマスカードで気が付いたというお粗末な奴です…
まぁイブに心をときめかせるなんて事はありえないし〜(笑)

明日は完成したビデオの最終納品と、
前職でお世話になったクライアントの忘年会にでかけます。
ホント「忘年」すべき1年だったような気がするものの…
でもこの1年のことは自分の人生の中でも大切な1年であったと、
そう後で思い返したいような、そんな気もしています。

とにもかくにも今年も残り僅か。
皆様体調など崩されませんよう、
今夜も飲みすぎるのでなく早めに寝ましょう〜〜
そして、良いクリスマス(ってどんなんだ???)
良いお正月(だからどんなんだ???)をお迎えください〜〜〜〜

と…
というところで、
「おやすみなさ〜〜い」
……
…・・
・・・
あ・・・
サンタ…しなきゃ…



2003年12月24日(水)



 教師

先日、中学生の娘、息子の3者面談に行った。
なかなかこんな機会もないだろうからと思って行ったのだが、
どうも子供たちには不評らしい(笑)
やはり父親には知られたくないことが色々あるようだ。
最も…自分もまた中学生の頃、そんなこと思っていたかもしれない。

面談で先生と色々話す。
息子の担任は、生徒個人個人のことを良く見ており、
安心して任せられる感じであったのだが、
問題は娘の担任。
事なかれ主義で、目配りがきかない…というか、何もしないタイプ。
実際、娘がクラスで嫌がらせを受けている事実を「知らなかった」と言い張り、
「今度相手に確認しておく」と…
一体確認ってどうするつもりなんだろう???

ところがである。
この娘の担任は去年3年生を受け持ったらしく、
卒業生の母親たちには至極評判がいいらしい。
女房が色々聞いてきたところによると…
結局「何もしない」「干渉しない」=「問題が起こらない」=「良い先生」
ということらしい。
「何もしない」ということが、先生の評判をあげているとは…
これが皮肉ではなく、当たり前のように語っているらしい。
一体どうなっているんだろう。

結局今の世の中、当り障りのないことをしていれば評価を受け、
目立ったり、熱血タイプは嫌われてしまうようだ。
これでは、教師の質も向上しないのではないだろうか?

教師といえば、大学で教育課程・専門課程を経て、教員免許を取得。
そして教師になるという。
まぁ細かいことが色々あるだろうが、大雑把に言ってそうであろう。
つまり…社会に一度も出たことのない人たちが、
これから社会に出て行こうとする子供たちに物事を教える。
道徳心のかけらもないような教師までもが、子供たちに君臨する。
現在の教育制度は、はたしてこれでいいのだろうか?

子供の人格形成を左右しかねない大事な時期を、
そんな教師に託してしまうことに問題はないだろうか?
よく聞く教師の「当たり」「はずれ」
良い教師に恵まれた子だけが得をして、駄目な教師にあたった子供は損をする。
勿論人間教育に損得はないかもしれない。
が、現実に「良い教師」「駄目な教師」が存在することも事実である。

今こそ教育制度の改革が必要なのではないだろうか?
教師を教育する教師が居てしかるべきであるし、
社会に出た一般人が、色々な事を子供に教え伝えることも出来る。
つまり教員免許にとらわれず、
知識と経験を豊富に持った人が、教師と成り代わって行く事は出来ないだろうか?
主要な科目には勿論専門が必要ではあるものの、
もっと思い切った手段をとることが、必要なのではないだろうか。

更に思うことは、人の心身に携わる職業、教師・医者・弁護士など、
いわゆる免許制度の上に成り立つ職業であるが、
この免許制度を更新制度に出来ないものなのか?
年を追うごとに慣れも生じ、隙も生まれる。
そうしたものよって、腐敗が進んでしまう。
生涯免許として最初に与えてるだけで終わらせるのではなく、
運転免許のように更新制度を取り入れ、更新ごとの適正試験を受けさせるべきだと考える。
そうしたことが、各人の人間性向上にもつながるのではないだろうか?

「良い先生」は今でも大勢いらっしゃる。
「良い」の基準は人それぞれであろうが、
とにかく何事にも真剣に取り組んでくださる先生は多い。
が、その一方で、無責任な教師が増殖していることは否めない。
そんな「駄目教師」がクローズアップされるたびに、
「教師」という枠でひとくくりにされ、
同じ目で見られてしまう「良い先生」たちのためにも、
教育制度の大改革は必要なことであると思う。



2003年12月18日(木)



 感謝

次男、女房とともに近所の公園に行った。
寒さが増してきた最近では、珍しくポカポカする陽気である。
うっすらと汗をかきながら、子供とボール遊びに興じていた。
そうしながらも、こうした子供と触れ合う時間がまた短くなってしまう。
そんな生活が目前に控えていることを考えてしまう。
一抹の寂しさを感じながらも、
この子を育てていくことが、親としての責務であることを忘れてはならない。
そう己に言い聞かせながら、子供の笑顔を眺めていた。

遠くで2人の子供を遊ばせる母親を見かけた。
次男の幼稚園での友達らしい。
母親の元に歩み寄る妻と、友達に駆け寄る次男。
気が付けば一人離れて、ポツンと立っていた。

風に流されて、母親同士の会話が聞こえてくる。
「旦那さん、今日はお休みなの?」
「えぇまぁ。今月一杯までプー太郎なの」
「え?」
「4月に会社を辞めてから、今失業保険をもらっているの」

自分が今失業中であることは、幼稚園関係の母親たちには有名らしい。
もっとも雨が降れば車で送って行ったりしていたものだから、
当然の如く「旦那さん最近よく見かけるよね」と話題になっていたそうだ。
そんな折、女房はいつも「今プー太郎なの」と話したそうだ。
最初それを聞いたとき、女房の無神経さに少々腹を立てたこともあった。
が、よくよく考えてみると、何に対して無神経なのか?何が腹立たしいのか?
その根源となるものが理解出来なかった。
ただ言えるのは、おそらくは一家の主としてのちっぽけなプライドなのだろう。
役にも立たないプライドを傷つけられたと、早合点したのかもしれない。
女房の言い分は「家にいるのは事実だし、失業中も事実」
至極あたりまえの答えである。
それを隠したいと思う方がよっぽどおかしいし、
何か後ろめたいものを抱えているような感じにもなってしまう。

母親同士の会話は続く。
「でもいいじゃない。こうして子供と触れ合う時間が持てるってことはいい事だよ」
「そう。長女たちが小さい頃は、ほとんど顔をあわせる時間がなかったし、
 出張続きで家にいなかったもんだから、子供たちもなつかなくてね。
 でも、こんな機会にこうして時間を持てた事は、次男にとっては良かったと思うよ」
「うちもなかなか顔をあわせられないからね。そんな時間が持てればいいんだけど」

聞けばほとんどの母親が同じ事を言うらしい。
勿論子供にとって、そういったふれあう時間があるということは大切なことである。
然しながら、世間の多くの父親が、仕事に追われ、時間に追われ、
家族との団欒の時間が少なくなってきているのが現状だ。
「うらやましい」と思う気持ちは当然だろう。
しかしその本音はと言えば、
「この不景気に失業なんて大変ね」
「これからどうしていくのかしら」
「うちの旦那じゃなくて良かった」
あたりが、普通の感覚であるようにも思える。
むしろ、自分の旦那がこうした状況下に置かれたとしたら、
あくまでも想像ではあるが、尻を引っぱたいてでも職探しをさせ、
嫌味の一つ二つも出てくるかもしれない。

おそらくはそんな反応をする方が多いであろう中にあり、
女房は何一つ文句言わず、むしろ次男との時間を持てた事を喜んでいる。
こうして時間が出来たことについて、素直に受け止めてくれているようだ。
そんな女房。
普段口の悪い女房ではあるが、頭が下がる思いである。
面と向かってはなかなか言えないが、こればかりは本当に感謝したい気持ちでいる。




2003年12月13日(土)



 無責任

何事においても、物を粗末にしてはいけない。
如何なる時でも、放置するなどもってのほか!

と言うわけで、己の不甲斐なさ(?)に対し、
教訓めいた言葉でお茶を濁しつつも自戒しているkazeです。こんばんは。
あ…風邪の具合は一進一退。
体内で日夜格闘を続けているようですので…

いえ…その「何を」をもって反省しきりかと申しますと、
実は先日書いたように、PCくんの復旧活動のおり、
どうしても復活できず、やむなく捨ててしまうファイルの整理などをしていたんです。
その時思いついたのが「お気に入り」の整理。
PC開通以来、「お気に入り」に入れたURLが数多くあるのですが、
その半分ほどは既にリンク切れの模様。
(HPって結構短命なのね…)
で、そんなリンク切れを取っておく必要もなく、削除しまくっていました。
そして見つけてしまったのが……
なんと前サイトの異物…もとい遺物。

これもかなり前に書いたはずですが、
前サイトのファイルはことごとく消されていたはず。
…と思っていたのですが、
実は私…前サイトの時2つURLがあったんです。
「使えるネット」と「トクトク」ってやつ。
前者はあっさり消されていたのですが、後者は生きていました。
なんとTOPページには「閉鎖しました」の文字…
1年以上そのままの状態で放置していたんです。
なんていい加減な管理人なんでしょう!
しかも!TOPだけならいざ知らず、各掲示板までもが残っていました!
懐かしの「kazeの質問箱」「風の広場」や、
メインコンテンツであった「風のひとりごと」も!
また、内々で設置したオフ会専用掲示板や、なんと裏日記までもがっ!
いやぁ…訪れる人もなく、そのページだけが時を止め、
1年以上ネット世界を漂流していたんですね。。。
しみじみと眺め、たった1年前のことでありながらも、
ついつい感慨深げに眺めておりました。。。
と…その中に、つい最近の書き込みを発見してしまいました(汗)

では何故消えていなかったのか?
答えは簡単。借り物だったからなんです。
しかし、借りる時の規約では「○ヶ月以上放置してあると自動削除されます」
とあったはずなのに、漂流しているのは摩訶不思議(笑)
まぁいちいち確認しないってことなんでしょうけどね。

それにしても…
いかに自分が無責任であったかを痛感させられました。
よってこれらのファイルは…
自動削除までこのまま放置しておきます<教訓が生きてない…
まぁ…気が向いたときに懐古するのもいいかもしれないし〜(笑)
もし、直リンのURLを知っている方がいらっしゃれば、
どうぞ覗いてやってください。
いつ消えてなくなるかは…誰もわかりませんから〜〜



2003年12月11日(木)



 不安・・・

12月に入って早くも6日目。
着実に1日1日が過ぎ去り、大晦日、そして新年へと向かっている。

引きこもり生活も8ヶ月目に突入・・・
しかしながら、その生活スタイルも今月で終止符・・・の予定←おいっ
新年からは新しいスタートを切る・・・はず←だから「おいっ!」

と、何だかんだと言いながらも、実は内心ものすごく不安でいるわけで・・・
実際問題、就職できるのか?とか、仕事があるのか?とか。
そして運良く(?)社会復帰を果たせたとして、
社会人的生活のペースに体がついていくのか?とか。
まぁ考え出したらきりがないわけだけど、
まぁ不安がっても仕方がない!!
と・・・
と、大見栄きって断言できるほど、精神状態も安定しているわけでもない。
いったいどっちなんだと言われれば・・・
そりゃまぁかなり不安だらけな日々を送っているわけです。

そういえば。。。
少々風邪気味の気配を感じます。
考えてみたら、1年に数回は必ず風邪を引いてしまう体だったはずの自分ですが、
この引きこもり生活の間、1度も風邪を引くことがありませんでした。
8ヶ月近く風邪を引かなかったというのは、自分の記憶では遠い昔・・・
あの半ズボンを愛用していた頃まで遡らなければならないのかもしれません(多少大袈裟な表現です)
ということは。。。
いかに外で「風邪菌」を貰いうけていたか・・・ということになります。
電車の中や社内など、人と触れ合う場所に行けば行くほど多いんでしょうね。風邪菌ってやつは。
まぁ仕事上の疲れから、抵抗力が落ちていて尚更・・・って場合もあるでしょうけど。

ではそんな自分が、何故風邪気味の気配なのか!
その答えは簡単でした。
単純にここ2日間の行動にあったのです(と思っています)
なんとこの2日間、連続して満員電車に乗ってしまいました!<おいっ
たったこれだけの行動によって、風邪菌くんが体内に侵入したのだとしたら。。。
いかに自分の体から風邪に対する免疫がなくなり、しかも抵抗能力すら失ってしまったか。
それを証明になってしまったような気がします。
であるからこそ!
やはりここは声を大にして言いたい訳で・・・

社会復帰は無理!(汗)

とまぁ・・・そんなもん冷静に分析してみたところで・・・
やっぱり不安は不安だよなぁ〜〜〜



そういえば。。。
実はここのサイトも1歳を迎えました!
(わ〜〜〜〜おめでと〜〜〜〜〜〜〜〜パチパチパチ)
前サイトは、1年を目前にして閉鎖したこともあり、1年越えは「初」の快挙(?)です。
(途中数ヶ月間放置してあったじゃんとか言うのは却下)
これもひとえにお越し頂いている皆様のおかげ。
その賜物と思っております。
そろそろ息切れするかもしれませんが(謎)
今後ともよろしくお願いいたします。

(と言いつつ・・・更新頻度が激減している今日この頃・・・汗)





2003年12月06日(土)
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