R女王様の秘密のお部屋...Dr.R

 

 

職業選択の自由、アハハン♪ - 2005年08月29日(月)

タイトルネタが懐かしくても気にしな〜い。

素人さんで、時々この↓ように誤解されている方をお見受けします。
『お医者さんって、専門は大学に入学するときに決まるんでしょ?
外科専攻とか小児科専攻とか』

ちゃいますねん。
学生時代は医学部医学科ということで一絡げですねん。

従来の研修制度では、医師国家試験に合格するとすぐ『入局』と言って、大抵は大学の”医局(ex. 第3内科、整形外科、眼科ナドナドナド)”に籍を置くことになっていたので、専攻は卒業を控えたあたりで決めていたようです。

が、昨年度からの新制度では、各科をぐるぐる廻る決まりになっているため、研修医は表だっては医局に所属していないことになっています。

それを良いことに、決断を先延ばしにしてきた女王様。
今頃になって、将来どうする?次は何処で働く??という問題に直面。
いやー、実は概ね決めてたはずだったんですけどね。
ここに来てちょっと迷いが生じてきましてね。いやはや。。。

あぁ考えれば考えるほどドツボ…誰か勝手に決めてくれないかしら〜

と思っていたら、こんなものが!!おお!



ええ。当然のごとく、やってみましたとも。みましたともさ。





















・・・・・・・。



・・・・・・・。




はい却下!






一瞬で終わっちゃったょ… orz


いやいや、取り立ててそこの科がどうこうということは無いのですけど、
(…本当はちょっぴりあるけど)
何より自分に適性があるとはとても思えまへん
やっぱ人任せはダメでしたねっ。当たり前か。

職業選択の自由は職業選択の自己責任。
そろそろ決断の時かもしれません。はい。

でも本当はもうちょっと時間が欲しい。。。













...

いちばん悲しい仕事 - 2005年08月25日(木)

私は能力と判断の限り患者に利益すると思う養生法をとり、
悪くて有害と知る方法を決してとらない。
頼まれても死に導くような薬を与えない。それを覚らせることもしない。
同様に婦人を流産に導く道具を与えない。

                      『ヒポクラテスの誓い(原文:小川鼎三訳)』より

病院が比較的”都市部”と言えるところにある故か。
はたまた、時期的にそういうシーズンなのか。

とみに人工妊娠中絶の手術件数が多い気がする今日この頃。

言うまでもなく、医師として行うのが最も辛い手術でしょう。
I産婦人科部長は、胎盤鉗子で子宮の中の胎児を挟んだ感触があると
悲しそうに、深い深いため息をひとつ吐きます。

あの手術は、目視下に行うわけではありません。
ゾンデという、細い棒のような器械を使って、子宮の深さを測り、それを目安に手探りで中身を挟んだり掻き出したりするわけです。

妊娠中の子宮というのは豆腐のように柔らかいので、細心の注意を払っても、何年かに一回は穿孔の事故が起こります。
手術が成功しても、子宮の中の傷跡が癒着してしまうAsherman症候群となって、その後、不妊に苦しむかもしれません。
簡単なようでありながら、リスクが確実に伴います。

それ以上に罪悪感も強く、術後しばらくはスタッフも落ち込みます。
仕事ですから、患者さんには悟られないよう努力しますが・・・。





そうは思っても、出来る限りやりたくない仕事には変わりなさそう。
結局は医者(…というか、私?)のエゴですが。


...

禁煙ポスター騒動に思うこと - 2005年08月14日(日)

遅ればせながら本年度の6月30日分7月1日分7月2日分をそれぞれアップしました。
お時間のある方は、どうぞ。


杉田かおる、厚労省にも捨てられる!?

女優杉田かおる(40)と投資会社社長の鮎川純太氏(44)の離婚に、厚生労働省が困惑している。杉田は同省所管の財団法人が作製した禁煙ポスターに登場、「セレブは、吸わない。」と訴えている。テレビなどで夫の悪口を言い続けた末の泥沼離婚に、厚労省関係者からは「禁煙運動のイメージが悪くなる」との声も上がっている。

《 中 略 》

杉田と鮎川氏が離婚発表したことで、厚労省関係者からは「セレブではなくなり、禁煙運動のイメージが悪くなる」との声も上がったという。結核予防会は「セレブの意味は単なる金持ちの女性ではなく、人に奉仕する気持ちのある女性、心のセレブだと解釈しているので何の問題もない」と続投させる意向だが、周囲の反応次第では、撤去や回収を検討する可能性もある。

《 中 略 》


 日産コンツェルン創業者の孫の鮎川氏と結婚したことでセレブ婚と話題になり、今回のポスターのモデルにも起用された。しかし「口がくさい」など夫の悪口を言い続けて三くだり半を突きつけられた杉田が、結核予防会の言うような「心のセレブ」なのだろうか。
(日刊スポーツ) - 8月14日9時58分更新


厚労省が困惑しているなんて言うから、何事かと思いました。
広告塔となる人間のイメージダウンは、確かに切実な問題ですね。

でも…、

心のセレブ

って何よ?

どうして後付けしたように言い訳するんでしょうか。みっともない。
本来、celebrityは有名人・著名人の事です。芸能人はセレブでええねん!

とりあえず医者の立場としては、本来のアピールポイント――
病気のリスクを増やしたくないのなら、
タバコは吸うべきでない

と、言いたいことはこれに尽きます。


やるな、厚生労働省…。


...

弱き者よ、汝の名は… - 2005年08月06日(土)

あぁあぁぁぁ。
すみませんすみません。
随分間が開いてしまいました…。

本来、私のスケジュールは

6月:地域医療
7月:小児科
8〜9月:産婦人科


だったはずなのに、地域医療の途中で日記がストップしてますよ…。



これじゃ小学生の時の夏休みの宿題(※注1)じゃないか orz
〔※1:最初の2,3日はやる気を出して計画表通りかそれ以上にきちんとやっているが、その後ヨレヨレになり、8月31日になって慌てるという王道パターンですわ。わたくし、読書感想文などは始業式の朝、出かける前に書いておりましたの。ほほほ!〕

え、ええと、おいおい埋めて行きましょう。。。
ネタは用意してありますし。。。





意志弱き者よ、汝の名はレイナ





ってシェイクスピア(※注2)をパロってる場合じゃないでしょうよ、自分。
〔※2:『Frailty, thy name is woman.』 出典はハムレットですね。〕

はい。すみませーん。

てな訳で、今月から産婦人科におります。
ぼちぼち此方の方も書いていきますので、呆れずお付き合い下さいませ。


...




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