女王様、デビューする - 2005年04月21日(木) ついにデビューしちゃいました♥ …っと言っても、TV番組に女医ドル(※注1)として出演するオファーが来たわけではありませんし、雑誌MISSが『是非小誌の女医リーナ(※注2)特集に!』とか申し込んできた訳でもありません。 〔※1:女医+アイドル の造語。マスコミにアイドルよろしく登場し医学知識と美貌をふりまく…らしい。元ミス日本で整形外科医の西川史子が代表格か?〕 〔※2:世界文化社による『仕事・プライベート共にポジティブに生きる、グローバルなヤマトナデシコ“エグゼリーナ”』+女医 の造語。もはや訳分かりません。可処分所得高そう…〕 ま、お誘いが来ても不思議じゃないですけど! おほほほほ!! ↑こういうのを誇大妄想と言います …何かって言うと、何のことはない、一人当直デビューでした。 《Debutante〜レイナ女王様の華麗な一夜》 19:00 某内科の先生から、今夜がヤマと思われる末期癌の患者さんを 頼まれる。今日から出張で、コールに応えられないのだそう。 その足で患者さんとご家族に紹介していただく 20:30 ぷらぷらと外来に下りていくと、丁度外科系の患者さんが来院。 一緒に診察させていただく。精神的ストレスによる症状と思われた 点滴治療により軽快。帰宅 21:40 病棟からコール『消化器内科の患者さんの呼吸が止まってます!』 全力で駆けつけたが、もう亡くなっておられた。主治医にお任せ 22:00 例のターミナル患者さんを見回りに行く。下顎呼吸…『聴覚は 最期まで残るものです、沢山お話ししてあげてください』 23:55 コール。心拍数血圧ともに低下。いよいよか 0:25 心停止。モニタを切り、儀式のように徴候を調べ、宣告をした 泣き叫ぶご家族。わたしも切ない。至りませんで…と最敬礼 0:40 自分の名前で死亡診断書を書いた。大学の法医学実習以来だ… 2:00 血液内科病棟から、ターミナル患者さんの心拍数・血圧低下の報告 蘇生は不要だが主治医が来るまでみていて欲しいとの事 2:30 血液内科の主治医到着。患者さんを引き継ぐ。心拍数20台 6:20 消化器内科病棟から。末期癌の患者さんがとても痛がっていて、 麻薬の処方が追加で必要になったとのこと。印鑑持ってダッシュ! 7:00 1年生研修医から助けてコール。 『CO2ナルコーシスの患者さんなんですけど、血ガスが取れません…』 よしよしお姉さんがやってあげよう。でも何でこんな早くに病棟に? 『看護師さんに頼んで採血手伝わせてもらってるんです〜』 偉いねえ!頑張れ。きっとすぐに上手になるよ 7:55 救急外来から呼び出し。『心臓発作の患者さんです!』 う…循環器は苦手ですが…来て貰ってください(涙) 8:15〜 30分前からの動悸、胸痛、心窩部不快感、嘔気。脈拍微弱 12誘導心電図をとるとPSVT(発作性上室性頻拍)か…。ST低下あり。 血液検査、末梢ルートキープ、循環器内科のDr.に助けを求めつつ マニュアル通りにお薬を注射してみたけど効果イマイチ。 追加を悩んでいると循環器内科部長が助けに来てくださった! 『大丈夫や!怖がらずにドンと行け』…おぉ!治まった♪ 胸部レントゲンをオーダーして、循環器外来へお送りする 9:10 当直日誌をまとめ、終了。でもこれから通常業務だよ… 外来がひびいて麻酔には遅刻…。W先生、伝言ありがとう まぁ、こうやって振り返ると比較的平和…でもないけど、少なくとも自分の想像の域を超えたとんでもないことは起こっていませんし、そこそこ無難な夜だったと言えるでしょう。 しかし正直、緊張しすぎて自分が病気になりそうでした。 |
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