ふすまのおく
細々、ぼそぼそ書いてます。

2022年06月19日(日)

最近変な夢を見るのは噂のあいつの所業かとちょっと考えてしまった。
盛大に漏らす夢とか、見たことなかったから本当にびっくりするんだよ。


一年前のこの頃父が余命宣告を受けた後、コロナが蔓延状況がひどい中でも、
(先がないから)会える人には会っていい、と許可をもらい病室に見舞いに行った。

その頃父は時々朦朧として、私が誰かがかろうじて分かるというときもあった。
父の調子がいい時に、大谷選手のホームランの数や、他愛もない事を話した。
母はこの頃は絶望しながらでもやらなければならないことをやるという、
ちょっと思い返すと泣けてしまうような状況だった。

私はその頃何もかもうまく回らず、今思い出しても苦しい事しか記憶にない。
仕事の影響で皮膚がただれ、睡眠もうまく取れず、仕事自体もうまくいかず精神的にも底。
それでも「辞めたい」と仕事先の同僚にも、母にもそんなこと一言も言えなかった。
その頃の支えが、趣味で一緒になった5人の仲間。
全員に色々な事情があり、それもちょっと共通していて、
他愛もない話をするだけでずいぶん救われた。
今は転職をして少し距離が遠くなってしまったが、時々会って楽しく過ごせている。
現在の職場の同僚は、以前一緒に勤めていたことがある同僚で、
思いがけず、仕事の面だけでなく助けてもらえた。


あの頃の私が一年後こうなっているとは、思いもよらなかった。
一応、生きていて良かった。
幸せかどうかはわからないが、これでよかったと思うしかない。
わずかの間に家族が二人も減るなんていう事が起こらなくてよかった。


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襖 [MAIL]