はっきりした夢を見た。
快晴のなか、自転車で遠い目的地から帰ってくる。 何が目的だったのか良くわからないけれど、達成感があり、 あとは家に帰るだけという夢。
延々と続く山道や農道を、ママチャリじゃなくてちゃんとした自転車で、 ペダルを爽快に漕いでいたけれど、なんかもうずーっと農道で、 行きはこんなに長い道じゃなかったけどもう飽きた、と思いながら漕ぎ続け、 道の駅みたいな所にたどり着いた。
半袖でいたので、いい天気過ぎて腕が真っ黒に日焼けしていて、 しまった!日焼け止め塗らなかった!と思ったところで目が覚めた。
いい天気の中の自転車は最高だと思うけれど、目が覚めて、 日焼けしたのが夢だったのがわかって心底安心した。
端午の節句が過ぎても強めの風のなかを泳ぐ鯉のぼりを見て、 桃の節句へと連想が広がって思い出したことがあった。
今住んでいるあたりでは節句は月遅れだと聞いているので、 世間で言う節句が過ぎても、きっと大丈夫なんだろうな、と思ってはいる。
昔、彼氏と結婚話が出たあたりの桃の節句の頃、 ひな壇をそのまま出すのは体力的にちょっと大変だったから、 母はお雛様とお内裏様だけを床の間に出して飾ってくれた。 (過去、実家に姉も私もいないのに、3月にお雛様を飾っていてくれたこともあった)
きっとこれが最後に私が見るお雛様だと思ってくれたのだと思う。 その気遣いが嬉しくて、お雛様とお内裏様の写メを彼氏に見せたりした。 色々噛み合わない部分はあったけれど、そのまま嫁ぐのだと思っていた。 それはそれで、幸せだった。
雛人形をしまうのが遅れるといき遅れるという、 母も私もそれが怖くて、3/3を過ぎたらさっさと雛人形をしまった。 その甲斐もなく、未だに「結婚できなーい」と言っては周囲を引かせている。 雛人形を飾った母の気持ちに、応えられないでいる。 そんなふうに、鯉のぼりを見ただけで色々思って泣きそうになったけれど、 周囲の目が気になって何事もなかったかのように振舞った。
室内にいる間は荒天で、雷も聞こえてきたときもあったというのに、 三泊四日の行程で、雨が降って困ったのは一番移動時間が短かった1回だけ。
晴れ女まではいかなくても雨女じゃないし、 天気には不自由しないというのは今回も確認した。 自分のしたいことや意志があって何か遠くに行こうとすると、 天気予報では雨マークが出ても大抵のケースは傘が必要ない。 それでも一応天気予報は信じて、傘を持って出るけれど。 今回のことでも、ちょっと自信を持ってしまった。
私と一緒に行動すると雨降らなくていいですよ、どうでしょう?と、 妙齢の男性に売り込みをかけたい気分でいっぱいだ。 (ただ、前彼は荒天を呼ぶ男で、付き合っている間は、大雪や大雨や、 異常高温や異常低温が襲ってきて自分の力が失われたような気がした。)
連休で、ようやく桜を堪能することができた、本当に良かった。 日本人だから、桜を見ると心が華やぐのはあたりまえのことで、 春が来たのを見た目で感じる事ができるのは幸せな事だと思った。
彼女が残した車を、他の家族が乗っている、それは悪い事ではなくて、 大切に乗られているんだなと思って、しんみりした気分になった。
|