秋だから、切なくなるのもしょうがない。 人恋しい季節になってしまった。
お風呂に入っていて突然元彼のことを思い出した。 あるとき、髪の毛は短くしないほうが私は好きだけどな、と言ったら、 「いつも夏は短くするんだけど、今年はやめとくよ」と言った。 どうでもいい会話だったけど、思い出してしまった。 私もそれなりに大切にされていた。 その思い出で、ご飯3杯いける。 あまり思い出すのもアレだし、大事にしてくれる人が現れることを願って、 このご飯3杯はちょっと封印しようと思う。
元彼には勝手に憎んだり怒りが収まらなかったりしたけれど、もういい。 いい人にめぐり会えるといいと思うし、私もそうありたい。
誰かを好きになってそれだけでご飯3杯、 最後にそういう気分になったのはいつだろうか。
とりあえず眼福という存在はいるにはいるけど、ご飯3杯には程遠い。 その人の事を考えたら何も手につかない、は望まないけれど、 その人の事を考えて安心でぐっすり眠れる、そういう人がいたらいい。
おしゃべりしなくても外に遊びに行かなくてもいい、 その人だけいてくれたのならいい、 そういう気持ちになってみたい。
久々に眠ったときに夢を見て、ちょっと何かが戻った気がする。 夢は2本立てで、学生時代の友人の実家に遊びに行く夢と、 婚活のイベントで山登りをしてそこで女友達ができる夢だった。 恋愛には程遠い夢だけど、それでも良かった。
最近ずっと自分の進む道のことで悩みっぱなしで、これからも悩むけれど、 そんななかでも、恋はしたい。
友人達はみな家庭を持ち、それぞれ忙しくしている。
色々と積もる話はあるけれど、友人たちにしてみれば、 「何でそんな事で悩むのかわからないし世界が狭い、 やっぱりいい歳で独身なんてそんなもんか」 と思うのではないかと思って、連絡を取っていない。
周囲は私が適齢期過ぎて独身であることを、面と向かっては言わない。 気を使ってもらっているのと同時に、うっかり何か言ったら面倒だ、 そういう両面があるのだと思う。 周囲の微妙な雰囲気は私も察しているが、いやー独身ですみませんね、 なんて言える訳でもない。
当然恋愛相談なんてできるわけもなく、今は恋愛のれの字もないので、 何かうっかり口を開けば「誰か紹介してくださいよ」と言いそうで怖いし、 周囲もそれを疎ましく思うだろうな、と思う。
気持ちは会社の外ばかり向くけれど、実際は仕事に追われて、 実生活が成立しないほどになってきている。 このままではうっかり「婚活できないので会社辞めます」とか言いそうで怖い。
と思って婚活してみたが、婚活市場では私の条件は悪い。 自分だけの努力でどうにもならないものなので、厳しい。 自分のアピールポイントなんてなくて、外見も見栄えがしない。 一体何をしたらいいのか、もうわからない。 男性に求めるものは、金銭的なものでもないし、 包容力(私には女子力と同じぐらい意味がわからない言葉)でもない。 婚活疲れという言葉もあるが、仕事で疲れて婚活で疲れてでは、 何のために生きているのかすらわからない。
孤独ってこういうことかもしれない。 ユニコーンのすばらしい日々を聞いて、またちょっと泣いた。
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