diary of radio pollution
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ようやく到着。
五月の連休に注文した革の財布と革のキーホルダーが届く。以前、鞄を購入したブランド。
革の鞄は経年により、素敵な風合いになっているが、新しくやって来た二つの製品も楽しみだ。
毎回、作家の方に無理を聞いてもらい、細部の仕様をこちらの望み通りに変更してもらっている。いつも、ここがこうであれば欲しいのに、と購入を諦めるところを、そのように変えてくれる。もちろん、作家が考えたデザインを否定することになるのだが、それを受け入れてくれること、また理想を実現してくれることが、このブランドを愛用する理由でもある。
どの角度から眺めてみても、満足している。
koji
江戸へと続く。
昨日とは方角が異なる用事を済ます為、外出。湿気が重い大気の中、自転車を漕ぐ。
まずは、お役所。気になることを聞きに行ったのだが、的を射た回答ではなく、何やら良くわからないことを言われる。文句の一つでも言おうか、とも思ったが、どうでもよくなる。それにしても暑い。暑さのせいにしておく。
その後、通りかかった古書店に立ち寄ると、以前にも来たことがあるお店だと気付く。東京へ来る前だから、数年前になる。資料を二冊購入。
その後、一件用事を済ませ、知り合いのお店が数個先の駅近くにあるので、電話を入れ、伺うことにする。
店を構えたとは聞いていたが、初めて行くので、手土産に和菓子屋を探すが見つからず、老舗感が漂う洋菓子屋を見つけたので、洋菓子を購入。暑い最中、生クリームなので急ぐ。
店は知り合いの人柄、扱う商品、それらのように優しい雰囲気。あまりに居心地が良いのと、募る話もあったので、つい長居をしてしまう。
一年半前、一緒に山へ行った話で盛り上がり、晩夏、また山へ行く予定を立てる。それにしても、随分、山とはご無沙汰している。
帰路、旧街道をぶらり自転車を漕いでいると、ところどころに残る街道の面影に見入る。年月は経っても、どこか情緒を感じる。
夕刻、江戸の外れの街道にて。
koji
豪華本の巣窟。
週の仕事最終日の悪習、夜更かし、いや早朝まで更かし、朝まで、ついドキュメントを見てしまう。
正午起床、洗濯後、外出。煙草買出し、図書返却と一部延長、都議選期日前投票。炎天下、肌がジリジリと焼ける中、自転車で遠出。
都内の洒落た街の外れにあるカフェへ珈琲を飲みに行く。本来ならロケーションが最高な立地なのだが、向かいに立てられた工事用フェンスやら、目の前で繰り広げられる道路工事。砂塵が巻き上がるのを遠目に、テラスで焼けながらホット珈琲を飲む。ここには知り合いが働いていて、休憩時間と言いつつ、つい長話をしてしまう。その後、読書。
目の前の空が広く、何時間でも座っていられる程、良い時間を過す。
日が傾いてきたので、帰路へ。
道中、チェーン店の古本屋へ入り、実家にはあるが、こちらにはない文庫を探すが見つからず、何となく店内を見ていると、気になる一冊発見。中を見ると、最近探している類の資料がぎっしり詰まった豪華本。売値も定価の五分の一程度だったので購入することに。そして、さらに棚を見ていると、完全に我が趣味の一冊を発見。写真集、こちらもまた豪華本で、定価二万円が売値八千円。さすがに、今すぐ必要としている本でもないので、今回は諦めることにする。
高価な本という理由もあったが、まず何よりも、買ったら最後、全てほったらかして旅に出たくなる魅力的な本だった、ということが諦めた理由かもしれない。
koji
憩いの場。
梅雨の晴れ間は忙しく、労働の疲労感。
帰り道、最近お気に入りのルートを使わなかったので、最寄の古書店へ行くことにする。
ここには以前訪れた際、欲しい本があった。その時は、少し値段が高い気がしたので購入しなかった。まぁ千五百円なのだが。
そして、今回その本は、まだ売れ残っていた。現代人は見向きもしなさそうな内容だから当然だろう。しかし、資料として十分に価値のある本なので、思い切って買うことにする。まぁ千五百円なのだが。
おそらく、今すぐ必要なことはなさそうだが、手元に置いておきたい本。しかも、こればかりは、デジタルではどうにもならない一品。
古本一冊買うにも、あれこれ考え、楽しんでいる。ネット通販にて、お目当てをクリック一つで買うのは便利だが、古書店の棚の隅々まで見る時間の余裕をいつまでも持ち続けていたい。
koji
適度な固さと低さ。
先日からようやく雨が降り出した。梅雨の少し肌寒いのが心地よい。京都の気温を見ると、予報が三十五度。思い返せば、そのような気候だった。
ひたすら本を読んでいる。個人的な調べものと、半分仕事の作業と、二種類の読書。読書用の椅子、もしくはソファが欲しいが、見渡せど置く場所などない。しかも、すでに椅子三脚。
来月は部屋の更新。当面、読書用の椅子は置けそうにない。
koji
そろそろか。
髭が長い。この国において、今や髭を伸ばすことは、あまり良しとはされず、また伸ばしていても変わり者と見られる気がする。そんなこんなで、社会的地位はまったくないが、いやないからか髭だけは立派に伸びている。
伸ばしていると困ることもある。食事の際に口に入ってくること、あと煙草に火を点ける際に燃えること。つい先程、後者をやらかしてしまった。鼻の下の髭先が、一部焼けて白くなっている。
こうなると、少し整えようかと鋏を持ち出す。
日々、髭と楽しく暮らしている。
koji
半年経ったな。
どうも部屋が乱雑になり始め、集中出来ないので、思い立って大掃除をすることにする。
まずは、布団関連の洗濯。外はよく晴れている。窓もドアも開け放し、部屋の隅から掃除を始める。これまでほったらかしになっていた箇所にも手をつけ、机の下にも潜り込み、埃を取り、雑巾で拭き上げて、至る所に積まれている本を片付け、ボロボロになった雑巾で自転車も綺麗にする。先日、スリックタイヤに変えたので、益々どこか遠くへ行きたくなる。
そして、最後に風呂、トイレを掃除し、終了。
部屋が新鮮だ。
koji
四冊借りる。
払ってばかりの税金の元を取ろう、とかそんなことではなく、どうしても見つからない内容の本を探していて、ふと気付く。図書館があった。
調べて行ってみると意外な場所にあり、とりあえずカウンターにてカードを発行してもらう。そして事務的な説明を聞き、いざ本棚へ。
そこそこ揃う。しかし、探している本は、ここにもない。
探している、ということだが、そもそも存在しているかもわからない本で、しかし、専門書でありそうな気がするだけに、その見えない幻影を追いかけている。はたして、あるのだろうか。
そうなると、ここは東京、次は国会図書館か。
koji
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