diary of radio pollution
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都会派では、ありません。
ずっと家を探していて、仕事場の位置関係から絞ってゆき、候補の場所の物件を漁って、何軒が内見し、ようやく見つけた。
いくつかあった条件として、不便であろうと静かな場所は外せなかった。そうなると、この東京という所は、物件数がガクンと減る。そもそも、そのような所に住みたい人間が来るような街ではないのだろう。しかし、その中でも良い物件は少なからずあるもので、いくつか妥協した点もあったが、ようやく我が城を手に入れた。
狭くても、己の空間がある幸せ。
koji
次は、埼玉か。
世は三連休の初日。暦とは無縁の生活だが、たまたま休みだったので、以前から行きたかった鎌倉へと自転車で向かう。
前日の深夜まで準備や仕事等をしていたので寝るのが遅くなり、予定より少し睡眠時間が少なくなる。体力面での一抹の不安が残りつつも、少し寝坊して出発。
東京を出るまでは順調だったが、神奈川県に入った途端坂だらけで、気分もやや滅入る。何度か上り下りし246号に辿りつく。しばらく走っていると、ロードに乗った人々が現れ、後ろを着いて行くことにする。すると突然、小川の側道に入ってゆく。一人立ち止まり、そこにあった看板を読んでみると、藤沢まで続くサイクリングロードだった。時間短縮のワープ気分。
炎天下の中の昼過ぎ、ようやく江ノ島着。残念ながら水着ではなかったので、とりあえす、海にタッチだけする。
鎌倉へ移動。目的の聖地巡礼をこなし、鳩サブレを買って、時計は17時。足早に鎌倉を立ち去る。
往路とは異なるルートを通ったが為に、少し距離も長く、坂も多かった。とくに、最後のよみうりランド越えは、堪えた。
koji
探す日々。
東京に住んでいるが、今のところ仮住まい。最小限の荷物で暮らしている。実家にあるあれやこれやを持ってきたいのだが、腰を据える場所が決まらないことには、どうにもならない。ふと思い出した時に本のページを捲れないのは、こんなにも苦痛だとは。
条件なんて挙げればキリはなく、ただ毎月の収入だけが決定的に現実を突きつけてくる。仕事場に近い方が移動も少なく楽なのだろうが、どうも都会の生活は駄目なようだ。高いお金を払って駅近、とか興味もなく、自然が溢れていて、静かな場所ではないと日々の暮らしは難しい。
先日、自転車をぶらり漕いでいると、見知らぬ土地へ入り込んだ。幹線道路から少し入っただけで、いわゆる東京の景色は一変、田舎が視界に広がった。心惹かれ、散策してみると静かな夕刻が流れていて、こんな所に住めればな、との想いが湧き上がった。
流浪の東京暮らし。今日も我家を探す。
koji
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