diary of radio pollution
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2011年02月26日(土) 京都

ここしか知らない。

生まれてこの方、この街の他に住んだことがない。もちろん、ツアーだの旅行だの方々へ行っていたので、ここ以外の街の風土を感じたことはあっても、住んではいないので、それは知らないに等しい。

十代の頃、この街を去る機会を阻まれた。無理やりにでも出て行くこともできたであろうが、それはしなかった。色々なことを考え過ぎて、心は疲れてしまっていた。それでも、有難いことに素晴らしい人々と出会い、考えも気持ちも大きく変わった。その頃から今でも関係の続く友人もいる。疎遠になったり、どこへ行ってしまったかもわからない人もいるが、この場を借りて感謝の気持ちを。

一人、この世界のどこかにいるであろう人に。これを読んでいることを願いつつ。最後の手紙には書ききれなかったお礼を。本当に、ありがとうございました。


明日、京都を去ります。今後も仕事や用事で帰ってくることもあるけれど、一旦、離れます。東京は吉祥寺にあるキチムというお店にいます。

koji


2011年02月11日(金) Von voyage

昨年、開店した出町にあるkito cafeへ。

いつか自分の店を持ちたい、と言っていた古い友人。ここ数年は会えなかったが、共通の友人から開店の話を聞いて、折を見て訪ねた。

階段を上がり、ドアを開けて入るなり、すっかり老けたであろうこの顔に気付き、懐かしい声が迎えてくれる。こじんまりとしたカウンター席に座り、早速積もる話に花が咲く。そして、いつも互いの旅の思い出が語られる。モロッコ、メキシコと会話の線は地球上を繋ぐ。

旅をして、感じたことが、芽となり、育まれていく。店内へと続く階段は彼女の旅の軌跡であり、新たな輝かしい旅が、これからも珈琲の香りと共に続くことを願う。

koji


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