diary of radio pollution
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前夜、大晦日の徹夜に向けて夜通し裁縫をして過ごす。外は大雪とも知らずに。
起床後、東君から電話。外は大雪ですよ、と。窓を開けて、驚愕。一面、銀世界、吹雪。これから、録音後に行われる予定の梅田君、テニスコーツ主催の「オールナイト11」会場への機材搬入の予定なのに、さてどうするか。とりあえず、車にタイヤチェーン装着を試みるが、強力ゴム相手に大苦戦。かなり時間を掛けて完成するが、車庫を出て周辺を走ってみて運転は危険だ、と諦めることを東君に報告。タクシーで、搬入してもらうことにする。
とりあえず、搬入以外の準備をするため、アウトドア用品店へと雪山対策グッズを買いに出かける。ついでに、携帯ラジオ等の備品も購入。その足で会場へと移動、セッティング完了後の東君と落ち合い晩御飯、ミーティング。各々帰宅し再集合。
雪のために色々とスケジュールが狂い、さらに東君はパソコンの不調等の個人的な災難が降り掛かる。そんな状況の中、準備していたので、出発してからあれこれ忘れ物に気付く。とりあえず、録音するため必要な最低限の機材はしっかりと準備されていたので、雪道を振り返らずに自転車を漕いで進む。登山道近くに自転車を置いて、歩いて進む。やはり雪が厄介だ。登山口にある自販機の灯りを頼りに、防雪準備。
過去に一度、雪の鞍馬貴船間を歩いた経験はあるが、その時の比ではない程の積雪。踝ぐらいまでは、かるく埋まってしまう。もちろん普段よりも歩行速度は激減だが、諸々の準備で予定に遅れが生じているので急いで登る。
登頂後、先ずはインナーを着替え、カイロを貼って着込む。そして、準備に取り掛かる。二本の大きなスタンドにマイクを取り付け、機材と繋ぎ、一本目が完成後、早速、東君はセッティングへ。その間、もう一つの準備。当初の予定とは色々と異なっていたが、上手く準備完了。
ビバークポイントから二箇所のマイク設置地点へ携帯ラジオを各々鳴らしながら別れて進む。ラジオの音声は、後の編集作業時に同期用の目安となる。ちなみに、時報は電話ごとに若干の誤差が生じたので、ラジオを採用。チャンネルはAMのNHK、紅白歌合戦。
登山中から除夜の鐘は聞こえていたが、マイクセッティング後にようやくゆっくりと聴く。贅沢な時間。
年を越してからしばらくすると、大学生らしき集団がやって来て騒ぎ出したので、ある程度の時間はそのまま楽しんでもらった。しばらくしてからこちらの録音をしている事情について話しかけると、すんなりと理解してもらえた。欲を言えば、静かな環境を独占したかったが、公共の場はあらゆる人に平等に与えられなければならない。若い彼らにも、楽しい時間を過ごす権利は存在する。若人が去ってからは、誰も来なかった。温かいスープを飲みながら夜景を楽しむ。
時間はあっという間に過ぎ去る。撤収準備に取り掛かる。マイク回収後、夜景とマイクをバックに記念撮影。
下山後、急いで東君の家でデータ移行同期作業。この時点で会場のタイムテーブルから遅れを取っていたが、色々と配慮してもらう。作業終了時刻四時過ぎ。さらに急いで会場へ自転車で向かう。アイスバーンと悪戦苦闘。
会場へ到着するとテニスのライブ中だった。後で聞いた話だと、その姿は探検家が帰還したようだった、とのこと。録音に必要な機材一式は置いてきていたので、下山後そのままの姿だったら、よりそれらしく見えていたはずだろう。
ライブ途中から東君の音源が絡みつつ、そのままの流れで除夜の鐘ライブ。
イベント終了後、みんなに山で撮影した写真を見せたら、合成写真だと言われる。たしかに夜景と二人の姿には、下手糞なフォトショップ加工の感があった。
懐かしい面々とも別れた後、自転車を漕ぎながら家路へと向かう中、街中には、青空と雪景色、元旦の光景があった。
koji
師走も、いよいよ晦日。
今年も長かった年末のお勤めが無事に終了した。事故も無く、身体も毎日のケアが功を奏したのか乗り切れた。
しかし、現在腰が痛い。連日、就寝前に裁縫をしていて、じっと集中している姿勢が駄目だったようだ。とりあえず、手縫いの裁縫は終了したが、次はミシン作業が待ち構えている。全ては、明日の大晦日の為に。
寒波がやって来ているようで寒い。明日はもっと冷えて、雪予報。
koji
映画のサントラのようなもの。
先日、久しぶりにギターを手に取ってみた。何となくイメージが頭の中にあり、それを追ってみたのだが、いざ奏でてみると音はあっさり通り過ぎる。
作曲する際、頭に残る音の響きがなければ、それは続けられない。逆に、例え一音でも情景が見えたなら、それはいずれ曲になる。
歌詞がある程度完成している状態から音を探すので、音と歌詞が一致しなければ、それは駄目な組み合わせだった、と。
無地のキャンバスを目の前にした絵描き、石の塊に向かう彫刻家等、そんな古典的なやり方でしか曲を編み出せないので、日々、歌詞を読みながら頭に音を描く。あと少しで掴めそうなのだが。
koji
寒い冬のルーティーン。
最近、毎日通る道には猫がたくさんいる。寒い朝には、その腹の辺りにモフモフと顔を埋めてみたくなる。きっと太陽の匂いがするのだろう。
昨年の今頃は、身体の限界に挑み、そして年明け後、見事に惨敗したのだが、今年は、毎日の身体のケアにより、何とか過ごせている。ただ、無茶なスケジュールをこなすことが出来ず、物足りない毎日。本を読もうにも、一ページで寝てしまうだろう。
様々なことを我慢する日々も、後の報われる日のことを考えると嫌いではないが、今は身体も時間も窮屈なので、その訪れるであろう日がやけに遠く感じる。
いつものことだが、国外逃亡旅行したくて仕方がない。だいたい帰国後半年なんて、いつもそんな気分だったか。
koji
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