間接人員の私が残業をすると社長は嫌がる。
間接人員の私が残業をしても儲けを産まないばかりか、穀潰しもいいところだから。
それでも、この頃…
つねひこに仕事を任すことはせずに残業してWEBログインして伝票発行している。
その時間帯…
WEBは交通渋滞状態で、通常3分で済むところが30分〜1時間かかる。
私がつねひこに任せて定時に帰社する日や、有給休暇の日… つねひこと私のPCは相性が悪いのか、つねひこが触ればエラーだらけで電話のやりとりだけで結局30分以上かかる。 気持ちが休まらないから、極力、任せずに残業した方がまし。
それから… つねひこの処理は、慣れないから私の3倍以上の時間がかかる…。 つねひこは、月に何時間残業しても固定残業としてくくられているから、社長としてはつねひこの方を居残りさせたい。
でも… つねひこのその時間も彼本来の担当部署仕事で、忙しいことを私は知っている。
なんだか… やつれていくつねひこを見るのがいやで「社長に文句を言われたらその時に考えよう。」ずるずると残業を続けている。精神的にしんどい。
今日の残業時も、暑さのせいで開け放した2F事務所窓へ、楽しげな声が飛び込んできた。 どうせ… 画面から画面へ切り替わる時間は亀の歩みのようにノロいものだから、そっと声のする1F外門付近を覗いてみると、つねひこや例の根性悪グループが楽しげにお話ししていた。
「チッ(・д・) また野球観戦かバーベキューの相談かい?」
親の心、子知らずとはこのことだ。(ちょっと違う、それにつねひこは年上だし…。)
帰宅してもだんだん腹が立ってきた。
「君の忙しさを鑑みて気を遣って残業していたのに、随分ひまそうやったなぁ…。私、しばらく有休取ってのんびりさせてもらってもいいかなぁ…?」
われながら、嫌みだと思いながらもささくれだった魂。
すると、つねひこのレスポンスは「派遣バイトの財布がなくなったので(派遣バイトより)最寄りの交番の場所を尋ねられていた。」とのことだった。
ヽd´ι`bノ Oh・・・私の知らぬ間にそんなことが進行していたとは! それにしても、F枝や○ヲちゃん、N井の根性悪グループは楽しげだったYo. ま、元来、人の不幸は嬉しいグループだから、無理もないことかもしれない。
つねひこの前を通って帰っていったG藤さん… わたしより後に帰ったはずのI田さん… 他の派遣バイトのKちゃん…
事情を知っていそうな皆に連絡を取り話しを総合すると…
派遣バイトは、お昼休み、女子更衣室脇においてあるマッサージチェアに財布を置き忘れたらしい。
…とのことだが、相当、ぼけぼけで使いモノにならないとウワサの彼女だから、昼休み財布を最後に使ったロー○ンでの帰り道、どこぞで落としたのやもしれぬ…。 そもそも… なんで財布をマッサージチェアの上に置き去りにするのか? それともカバンごとおいていたのかも定かではない。
私は、入社した当時、女子更衣室にロッカーをもらっているが殆ど使わずに事務所の小さなロッカーで間に合わせている。 女子更衣室の確か、カギはかけてあったはず… 女子更衣室でカギのつぶれたロッカーは事務所の備品用に使用していた。 あっ、あそこは無防備だ。
誰か財布をしっけいしたモノが、中身だけ抜いて無防備なロッカーへ放り込んだらどうしよう?
明日、例のいじわるグループの部署だけ繁忙期のため出社する。 週明け、えん罪をσ(´ρ` )きせられていたらどうしよう?
だんだん不安になってきた。財布の中身は1500円〜2000円。 キャッシュカードとクレジットカード。 カード類は別として、2000円くらいならさしあげるわよ。
いてもたってもいられない気分になってきて、本気でロッカーを確認しに24時間稼働の会社まで戻ろうか?と思ったほどだ。
でも… 「そんな時間帯にごそごそしていたら、逆に疑われるよ!」心ある人達が引き留めるので、思いとどまった。
もしや… 舌を何枚も持っている派遣会社の営業ウーマンが企てた作戦かもしれぬ。
夕刻、営業ウーマンが派遣バイトのタイムシートを引き取りに来た時、既に財布の紛失事件は知っていたはず… 社長も早い時間に知っていたらしい…。 あるいは派遣会社の営業ウーマンのクチから社長に伝わったのかも…。
残念ながら… 弊社のその部門はすでに派遣バイトの間で「あそこに行けば鬼婆2人(F枝と○ヲちゃん)にいじめられる!」とウワサが定着していて、誰も来てくれない。 人数的にそう旨みのない我が社はいつ切られてもおかしくない。 「○○会社さまには、お手の悪い癖の方がいらっしゃいますから。(派遣社員を)派遣できません。」と、断りの理由にされちゃうかも。
それとも… 最終的には○ヲちゃんでさえ蹴落として、ナンバーワンになりたいF枝の策略かも? 社長妹が辞めてしまった今では、最後の目の上のたんこぶは私だ。
あれもこれも考えると、心底、疲れてきた。
こんな会社、もういや。
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