フライングペンギンダイアリー
夏心からり



   フィルター越しの未来

 人の目を意識した文を書くのは、自分にとって意味があることだと思っているので、日記は続けています。
 でも最近、インターネットという媒体を通して自分の意見を伝えることや他人の考えを読み取ることって難しいなあ、とつくづく思います。

 ……すみません真面目モード入ってます。
 しばらくしたらお馬鹿モードに切り替わるので、「またか」と思ってやって下さい。

 ◇◆◇

 キスイヤこと、よみうりテレビの「キスだけじゃイヤッ!」に、高知県の女の子が出演していました。
 その子がバリバリの土佐弁で話していて、「あ、懐かしい〜!」と思って見ていたんです。
 でも、聞きなれた言葉のはずなのになぜか違和感があって、「あれ?おかしいな、そんなに大阪弁に染まったかな……」と思って見続けていたら、原因が分かりました。
 バラエティ番組って話した言葉が下に表示されますよね。アレです。
 方言が文字になると、ものすごい違和感があるんです。
 そしてお互い土佐弁で話しているならまだしも、一人だけで話しているので浮いてしまって、違和感が増すばかり。
 地域にあってこその方言なのかなあ、と思ってしまった夜でした。

 でも大阪弁はテレビでもよく聞きますよね。
 あれは特に違和感が無いので、単純に自分が地元の言葉を特別視しているだけなのかも、とも思います。


2004年06月28日(月)



   悪あがき

 久しぶりにTOP絵を変更。
 風鈴をイメージして、夏らしく描いてみました。

 ◇◆◇

 お酒はめちゃくちゃ弱いのに、おつまみは大好きなので、お酒が進みそうな料理をよく食べます。
 今日はなぜか急にちくわの天ぷらが食べたくなったので、青のりをいっぱい入れて揚げました。
 お酒が飲める人から言わせると、「つまみだけ食べるなんてもったいない!」のだそうですが、普通にそれだけで食べてます。
 ご飯がおいしいと幸せです。単純。

 ◇◆◇

 忙しくて本を読む時間がないなら、移動時間に読めばいいんだ! と今更ながら気がついたので、江國香織さんの「ウエハースの椅子」を電車の中で読みました。
 いったん読み始めると集中するので、移動時間が短く感じました。まさに一石二鳥。もっと早くやれば良かった! 今まではただボーッとしていたんです。なんてもったいないことをしていたんでしょう。

 さて、解説でも書かれているんですが、この小説、ストーリーは特に無いです。
 多少の変化はありますが、なにがどうなったか説明するほどでもない日常が描かれた作品なのです。
 だから「面白かった」というよりは「良かった」というのが感想です。
 江國さんの作品は、そういう日常の風景や感覚などを文にしていることが多くて、私はその文章そのものが好きなので、ストーリーはあまり重視して読みません。
 早く結論を知りたくなるような小説ではなく、場面場面を楽しむ小説なんですね。
 他の作家さんの小説でそういう楽しみ方をしたことはないので、私にとっては特別な作家さんです。


2004年06月26日(土)



   久しぶりに芸術面を刺激され

 何気なくテレビのチャンネルを回していたら、映画「ハリー・ポッター」の一作目「賢者の石」が放映されていました。
 そういえば明日公開なんですよね、「アズカバンの囚人」。上手い宣伝です。
 原作が巻を追うにつれてどんどん分厚くなっていってるので、映画がどうなっているのかちょっと気になってます。
 いっぱいいっぱいの内容になってないと良いのですが。

 それにしても、一作目を見た後に三作目のCMを見ると、三人ともかなり大人っぽくなってますね!
 制服を着くずしたりして、ちょっと生意気ざかりな雰囲気が何とも言えません。
 ロン君は声変わりしてますし。
 時間があったら見てきたいなーと思ってます。

 ◇◆◇

 立ち寄った本屋さんの棚に「これは!」と思う本があったので、迷わず買ってきました。
 江國香織さんの小説「ウエハースの椅子」です。
 久しぶりに本を買いましたよ。しかもパラパラとめくってみた時に、「あ、これ読みたい!」と強く感じたのも久しぶりでした。
 思った以上に活字に飢えているみたいですね……。
 江國さんの作品は描写が好きなんで、集めているのもあるんですが。
 読み終わったらまた感想を書きますね〜。今から楽しみです♪


2004年06月25日(金)



   これが素なんだ

 飛び飛びに日記を書いてはいるものの、毎回とても久しぶりな気持ちがするのは、きっと執筆をほったらかしている罪悪感からでしょう。
 ああ、4月になって新生活が始まったらいっぱい小説書けるー! と思っていた私はどこへやら……。
 このままでいくと、7月の後半まで忙しさノンストップです。
 本当にすみません。

 一言メールはちゃんと読んでます。
 もったいなくて、ありがたくて、涙が出そうです。
 本当にありがとうございます!
「書きたい」っていう気持ちは薄れていないので、どうか気長に待っていてやってください。

 ◇◆◇

 新聞の一番上に書いてある「夕刊」の文字が タモリ に見えたりしちゃった私はちょっと疲れているんでしょうか。
 隣にいた友人に言ったら爆笑されましたが。

 そして帰りのバスで、降りる際に運転手さんに「ありがとうございました」というつもりが「お疲れ様でした」と言ってしまって、気まずいったらもう……。


2004年06月24日(木)



   台風過ぎて

 限定TOP終了しましたー。

 さて、台風来ましたね!
 珍しく関西地方に直撃。公立の学校はほとんどが休校だったようです。
 私もいきなり一日ぽっかりと休みになってしまって、お休み気分になりきれず、有意義に過ごせませんでした……。
 時間の使い方が上手くなりたいです。

 それはそうと、台風のニュースを見るたびに地元の高知がテレビに出るので、とても懐かしいです。
「あ、これはあの場所だな」とすぐ分かるもので。
 一応実家に電話をしたら、「いま台風の目よー」と朗らかな母の声。
 そんなもんです(笑)


2004年06月22日(火)



   百万分の一の灯夜

 せっかくなので、久しぶりにTOPも変えてみました。
 でも変わったのはTOPだけなので、他はそのまんまです。
 ページを切り替えるといきなり明るくなるので、目に優しくないサイト構成になってしまっています……ごめんなさい。
 21日までの限定TOPです。

 ◇◆◇

 1000000人のキャンドルナイトに、家で参加していました。
 電気を全部消して、キャンドルを一個だけ灯して、二時間。
 普段は全く意識してないけどすごく明るい中で生活してるんだなあ、とか色々考えました。
 二時間が過ぎて、電気をつけた時、なんだか名残惜しいような気持ちになりました。
 久しぶりにまったりとした時間を過ごすことができて、すごく充実した気分です。
 たまにはいいですね、こういうの。

 ◇◆◇

 小説サイトと明言していいのか疑問になるほど更新していません。すみません……。
 ああ、更新履歴が目に痛い……。


2004年06月19日(土)



   キャンドルを買いに

 去年参加できなかった、1000000人のキャンドルナイトに参加してみたいと思ってます。
 って言っても家でですけどね。
“2004年の夏至の日、6月19、20、21日夜、8時から10時の2時間、みんなでいっせいに電気をけしましょう”というイベントです。
 3日全部はちょっと無理かもしれませんが、たまにはこんな時間のすごし方もいいかな、と思います。

 ◇◆◇

 サントリーの伊右衛門を買ってみました。
 普段は緑茶をあまり買わないのですが、後味が優しくてなかなかおいしいです。

 CMの印象が強すぎて、味を冷静に判断できていない可能性大ですが(笑)

 でもCMって、いざ「見たい!」と思ってもタイミングよくやってませんよね。
 そこで公式ページにあるCMを見たのですが、そこにある30秒バージョンと、テレビで放映されている15秒バージョンではちょっと内容が違うのに気がついてこれまたビックリ。
 ただ短くしただけじゃなくて、話が繋がっているんです。
「上手い作り方してるな〜」と感心してしまいました。
 今から次が楽しみです(笑)


2004年06月16日(水)



   渋好み

 ここ連日ウィルスメールが何個も届くので、メールアドレスを変えようかなと思案中。
 しかし同じヤフーでも、サイトで使っていないアドレスには全く来ていないので、何とか変えないで済むように対策を練ってみます。

 ◇◆◇

 伊右衛門さん@サントリーに惚れそうです。
 前のCMを見たときから「あ、なんかいいなぁー」と思っていたのですが、今日新しいCMを見てさらにドキドキ。
 黙して語らず、仕事はきっちりこなす。渋いです。渋すぎです。渋いオジサマ大好きです。
 奥さんがまたかわいいんだなこれが〜。

 とまあ、たかが30秒にも満たないCM映像にまんまと翻弄&洗脳されている私なのでした。

 なんだか最近、渋いオヤジに趣味が傾いているような気がしてなりません。
 映画「壬生義士伝」といい、小説「鬼平犯科帳」といい。
 視野が広がるのは良いことだと思うんですが……かなり複雑な気持ちです。

 ああでもやっぱり伊右衛門さんカッコいい!
 明日お茶を買ってみようと思います!(←実はまだ飲んだことがない人)

 燃焼系アミノ式といい、サントリーはCMがうまいですよね。
 ちなみに燃焼系アミノ式は歴代CMのアンケート中みたいです。
 私は「空中挙式」篇が一番好きです。幸せそうで。


2004年06月14日(月)



   脳味噌変換機能

 久しぶりに短編の感想をいただきました。ありがとうございます!
魔法炸裂大作戦」みたいなのをまた書いて欲しいとのことで、勿体無いお言葉です。
 実はこれ、短編連作で連載する予定もあって、設定とかもかなり決めてはいるんですが……伸びに伸びていつになることやらアハハ(遠い目)

 ともあれ頂いたメッセージがとても嬉しかったので、パソコンの隅っこからギャグネタを引っ張り出してきて、加筆修正中にございます。
 久しくギャグを書いてないので面白いかどうかは微妙ですが、正統派ファンタジーに見せかけたギャグコメディーです。

 連載シリアスに疲れると、ブチ壊れギャグに走るのがいつものパターン。
 そしてじっくり書いたものより、勢いで書いたもののほうが評判がいいんですよね……なんでだろう。

 ◇◆◇

 Yahoo!の検索システムが変わって、使いづらくなったと思うのは私だけですか?
 今までそれで通っていたサイトさんがヒットしなくなって不便です。
 おかげでGoogleを使うようになってしまいましたよ。

 ちなみに検索といえば、キッズgooでヒットはしますが表示されません。このサイト。
 フィルタリングに引っ掛かっちゃってるんですね……ちょっと悲しい。
 しかし日記は表示されます。ちょっと嬉しい。でも複雑。

 ◇◆◇

 小説を書く時は、歌詞のない音楽を聞きます。
 歌詞が聞こえるとそっちに気を取られてしまうので。
 歌詞がなくて作品の雰囲気に合った音楽、というとクラシックやらゲーム音楽やらになってしまいます。
 それにしても、音楽って情景が目に浮かぶから不思議ですよね。
 音楽に限らず、絵や小説そのものも好きですが、その中でさらに想像の余地のあるものはもっと好きです。


2004年06月13日(日)



   遠い星の空に

 久しぶりに週末に余裕があるので小説を書いているのですが、久しぶりなので思うように書けず、一人で焦っております。
 話の展開は決まっているのにうまく繋げないと、すごくイライラしますね。
 私はまず風景などのイメージを頭に浮かべて、それから文章にするので、時間があくと感覚が鈍ってしまって、その変換がうまくいかないのです。
 そういえば、他の方はどうやって書いてるんでしょうね??
 今度どこかで聞いてみよう……。

 上記の考え方って、漫画のほうが合ってるんじゃないかと時々思います。
 でも画力がないので無理無理。
 そしてイメージを浮かべるといっても、細部までは考えていないので漫画にすると穴が見えまくりでしょうね(笑)
 手抜きをしているわけではありませんが、小説はある一点(登場人物の一人とか)からだけ見たことを書いて物語りにするので、書き分けが便利です。

 ちょくちょく一言フォームのメッセージを頂いております。
 今の私には勿体無いです。ありがとうございます!
 マイペースで頑張りますね。

 ◇◆◇

 最近やってるネットゲームのご紹介。
 ドラゴン育成Webゲーム「竜の風歌2」@Garyu Town
 去年公開されたゲームです。
 地球から遠く離れた星に住む竜を通信ネットを通じて育てる、という設定。
 餌をあげて、話をして(四択ですが)、資金調達をして、試合に出て、冒険をして……と、色々なことができます。
 大きくなるにつれて姿が変わっていきますし、仲良くなると色々話してくれるので、ドラゴン好きにはたまりませんよ!
 少しずつ進めているのでまだ途中なんですが、まったり楽しんでやってます。
 1をやったことが無くても問題ないようなので、時間があればどうぞ〜。

 他のプレイヤーさんのドラゴンと試合をしたり、冒険中に会ったりすることがあるのですが、ドラゴンの名前が個性的で面白いです。
 私は「ウィン」にしました。
 ……ええ、「飛べない鳥の舞う空に」の彼女と同じ名前です。
 実はこの名前、小説に使う前はドラゴンの名前だったんですよ。
 スーパーファミコンの「バハムートラグーン」に出てくるドラゴンに使っていたんです。
 その頃からこの名前が結構気に入ってまして、後に書いた小説に名前を取ったんです。
 だから私としては、こっち(ゲーム)の方がしっくりきたりします……ごめんな、ウィン。

 ◇◆◇

 雑誌「ダ・ヴィンチ」を読んでみたら、忙しく時を過ごしている間にいっぱい新刊が出ていたのが発覚。
 時々本屋には寄っているのですが、知らないタイトルの本ばかりが載っていて焦りました。
 時間ができたら読みあさりたいです。


2004年06月12日(土)



   台風と蛍

 台風が来ているというのに、蛍を見に山奥に行ってました。
 いやーもー、すごい雨! 容赦なくずぶ濡れ! しかも暗くて道が見えない!
 ちょっぴり死ぬかと思いました(微笑み)
 しかし川に着いた時には雨も小降りになり、静かな雨音の中で飛ぶ蛍を見ることができました!
 いいですねー蛍。
「蛍だけは虫じゃない。あれは絶対虫じゃない」
 と一人の友人が断言しておりましたが、あの淡い光を見ていると
「そうだね〜……」
 と言ってしまいたくなる気持ちになるから、不思議です。

 しばらくすると雨が上がって、無事に帰ってこれました。
 また来年も行きたいです。


2004年06月11日(金)



   そこに誰かが

 情報が広がるのも早ければ、流行が広がるのも早いネットの世界。
 オンラインノベルのサイトでも同じですね。
 思い出すだけでも、一言メールフォーム、日記、アンケート、ハーボット、100の質問&お題、お題競作企画、ゲーム、占い(順番あってないかも)……と来て、最近はブログやウェブ拍手が流行ってるみたいです。
 この二つ、最近よく見かけるようになりました。
 ようやくブログの便利さが分かったので色々読んで回ってますし、ウェブ拍手の手軽さも分かったので、積極的に使ってます。

 でも、自分のところに置くかどうか決めるのに時間がかかるんですね、私は(笑)
 かなり昔の話ですが、この日記も設置するまで随分悩みましたし。
 長い目で見てから決めるか、と思っていたら次の流行が来ちゃうんですよ、これが。
 そして乗り遅れる、と。

 そんな私は、小学生の時にウォークマンを買おうかどうしようか悩んで、そのうちCDウォークマンが発売されて、また悩んでいるうちにMDウォークマンが発売になって、ついにはネットワークウォークマンまで発売されてしまい、機会を逃し続けている人です。
 笑ってやって下さい……。

 ◇◆◇

 ここのところすごく暑いから、今日は涼しい恰好で行くぞ! と思ったら今日に限って寒かった……。
 いつものことです。

 以前「花束を持ってる人を見かけたことがない」と日記で書いたんですが、今日電車に乗ったら床と座席に白い花びらが落ちていて、思わず和んでしまいました。
 どんな人がどんな顔で花束を持ってここに座ってたんだろう、と思うと、寒さがほんの少し和らぎました。
 そんな日常のヒトコマ。


2004年06月08日(火)



   マッタリかつシャッキリ

 近所のスーパーが立て続けに潰れてしまって、生活が非常にピンチな状態だったんですが、今週中に新しいスーパーがオープンすることが分かりました!
 ポストにチラシが入っていたんです。
 広告が来て本当に嬉しいと思ったことなんて、初めてです(笑)
 これでこれからも生きていけます!

 いや、一人暮らしにとって切実なんですよ。近所での食糧確保。
 所帯じみた話ですみません。
 雨が降ったら「うわあああ洗濯物ー!」と思ってしまう、そんなヤツです。

 ◇◆◇

 メモ更新。
 こちらもまったり運営中。
 しかしまったりし過ぎるとメモの意味がなくなるので、なるべく頻繁に更新しますハイ(笑)

 そうそう、個人的に「待ってました!」なイベントが。
 6月20日〜30日、共同運営お絵かき掲示板でオンライン小説キャラクタまつりが開催されますよ!
 ここのお絵描き掲示板、密かに応援しているんですが、最近はオンライン小説に関係のない書き込みが多い様子でちょっと残念……このお祭を機会に、また盛り上がるといいなあ〜と思ってます。


2004年06月07日(月)



   六月上旬にして敗北

 あまりの暑さに耐えかねて、ついにクーラーをつけてしまいました。
 お風呂あがりに、つい。
 誰も見ていないのに、「負けた」と思ってしまうのはなんででしょう?
 でもすごく敗北感があるんです、六月の初めに冷房。ああ。

 かなりどうでもいいですけど、「お風呂あがり」を「アフロあがり」と打ち間違えてしまって、一人で爆笑。
 どっちかと言うと、アフロあがりは涼しそうですよね。

 ◇◆◇

 ちょっと思い出したので、昔の話でも。
 私がはじめて書いた小説は、小学生のころ文集用に書いた短い話だと思います。
 文集はいくつか作ったのですが、その中に自分で物語を書きましょう、という企画があったのです。
 なにぶん幼いですから、私はそのころ見ていたアニメ「ニルスの不思議な旅」やら「ルドルフとイッパイアッテナ」やらにモロ影響を受けた、動物ものを書いていました。
 登場人物は自分とその友達数人で構成されていて、名前もそのままか、ほんのちょっともじった程度のものでした。
 他の友達も同じような話を書いてました。
 女の子は動物ものが多くて、男の子だったらゲームとか戦隊ものとかドラゴンボールとかに似た話を書いていましたね。
 面白かったのは、作品を読めばその子の友達事情が分かる代物だったこと。
 登場人物は仲の良い子ばかりで、物語の中で特別な扱いを受けていたからです。 もちろんその逆もありました。仲の悪い子が悪役として登場する場合もありまったのです。
 でも皆が皆そんな感じの話を書いていたので、そのことについては問題は起こりませんでした。

 あの頃は、物語の主人公が自分そのものでした。
 なんでも自分の思い通りにできるのが嬉しくて、かなり長い話を書いたのを覚えています。
 だから、最初から最後まで自分の好きなように書けさえすれば満足だったのです。
 それを読んだ人がどう思うかなんて、深く考えませんでした。
 頭の中で物語を考えて、それを書いて形にするのが楽しかったのです。
 自分が楽しいから書く。それだけでした。

 その考えがいつ変わったのか、覚えていません。
 でも今では、自分だけが楽しければいいやとは思わなくなりました。
 もちろん自分が書いていて楽しいのは大前提ですが、それだけのものは書きたいとは思いません。
 今では主人公が自分自身という話は全く書いていませんし、これからも書く予定はありません。
 それが良いことなのか悪いことなのかはちょっと分かりませんが、誰でも見れるネット上に自分の作品を置いているわけですから、自分はこの考えでやっていけばいいかなと思ってます。

 でも、自分の経験や感じたことを流用したり、自分なりの価値観をを話の中に投影することはよくあるので、考えが変わったと言っても、根っこは同じなのかもしれませんね。


2004年06月06日(日)



   一夜にして復活

 昨日の今日でアレなんですが……風邪、治りました。
 水分をとりつつひたすら寝たのが良かったみたいです。
 ありがとう、ポカリスエット(1.5リットル)!

 無理しちゃいかんかな、と思いつつも、用事があったのでちょっと外に出ました。
 すると、駅のホームで泣きながら文庫本「アンネの日記」を読んでいるお姉さんを見かけました。
 マスカラをつけていたので、涙を拭くのがかなり大変そうでした。
 それでもお姉さんは読むのをやめようとはしませんでした。
 インターネットで不幸な事故が続いてばかりいて、少し気が滅入っていたので、それを見て何だか嬉しくなってしまいました。
 ネットで小説を公開している私が言うのもなんですが、やっぱり手にとって読む文章っていいですよね。
 厚みがあって、重さがあって、感触があって、確かな存在があって。

 うーん、なんだか最近難しいことばっかり考えているような気がします……。
 あ、もしかして普段あまり考えないようなことを考えたから頭がついていけなくなって、風邪をひいたかな?(そんな馬鹿な)


2004年06月05日(土)



   風邪ひき馬鹿

 また風邪ひきました……。
 ひいては治り、ひいては治りを繰り返しています。
「馬鹿は風邪をひかない」という言葉がありますが、ここまで繰り返し風邪をひいているほうが馬鹿に思えてきます……とほほ。
 最近忙しくて日記すらもあまり更新していなくて申し訳ないですが、しばらくお待ちくださいませ。

 ちなみに、病気の時はポカリスエット愛用です。
 小さい時に温泉でのぼせたことがあって、たまたまそばにいたお姉さんが「大丈夫?」と下さったのが、ポカリなのです。
 ポカリよりもアクエリアスのほうが好き、って人も多いようですが、あの運命(?)の日から、私はポカリ一筋です。
 またお世話になるよ、ポカリ。


2004年06月04日(金)



   例え嘘でも

 近所の映画館が1,000円DAYだったので、映画「ビッグ・フィッシュ」を見てきました。
 いつも人生のお伽話ばかりしている父親と、それにうんざりしている息子の物語。
 監督がティム・バートンということで前から見たいなあと思っていたんですが、良かったですよ〜!
 ストーリーも良かったですけど、それ以上に作品全体の雰囲気がすごく良かったです。
 剣も魔法も竜も勇者も出てこないけれど、まぎれもなくファンタジーですね、これは。
 そういう作品を久しぶりに見た気がします。
 お伽話がいっぱい詰まっているのでそれぞれの話も楽しめますし、現実の世界の話も見逃せません。
 急展開がある話ではないので、あまり好きじゃない人もいるかもしれませんが、ほのぼのしんみりファンタジーがお好きな方にはお勧めです。

 映画の中で花が出てくるシーンがあるんですが、女の子ってやっぱり花に憧れますよね〜。
 でも実際に花をあげている(もしくは持っている)人を見たことがないので、現実はどうなのか非常に気になるところです。
 ちなみにティム・バートン作品ではおなじみの、無駄にガチャガチャ動く発明マシーンも出てきますよー(笑)

 見終わった後で色々考えたりしました。
 嘘は嘘でも、皆が笑顔になるような嘘ならいいですよね。
 本当にあったことじゃなくても、でっちあげた作り話でも、それを聞いた人が暖かい気持ちになれるのなら。
 そしてふと、小説も同じかな、と思ったんです。
 小説は事実ではなく、フィクションです。
 作り話です。でっちあげです。嘘っぱちです。
 でも、そこには皆が共感したり、笑ったり泣いたりする真実があると思うんですよね。
 そういうことを、大切にしたいです。


2004年06月01日(火)
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