A Will
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2013年03月30日(土)




失恋なら、ずっとしていたようなものだった。




状況を変えたのは、わたし。


墓穴を掘る、とはこのことで、
彼に女の子を紹介したのだから、
当たり前っちゃ、当たり前なんだ。


口説きたくなった、と喜ぶ彼に、
言い様のない嫉妬をした。

じゃぁ、わたしはお役御免ですね。

伝えたら、なんで?と返す彼に呆れもした。



平気でキスしようとする神経が解らないし、
傷付くわたしが面白い反面つまらないのだろう。


男は追うのが好き。


定説じゃん、そんなの。




失恋に特効薬なんてない。

時間が解決するのも知ってる。


けど、変わらず期待させる彼に、
まんまと期待するわたしに、

そうして、期待を叶えてはくれない彼に、

萎んで、膨らんで、萎んで。



やっぱり膨らむ。


好き。




もう少し、バカを見ようと思います。



2013年03月24日(日)




決定的に失恋。

まあ、そうなるしかない恋だったけど。


最後、ちょっと面倒な女になってみた。
わたしなりに駄々をこねた。


それで無理なら、仕方ない。



せっかく、普通のデートに誘ってくれたのに。

直後に失恋だなんて、ついてない。



けど、たぶん許したらダメなんだ。
それを受け入れたら、ホントにダメだ。



笑って手を振ってやる。

笑って挨拶もしてやる。

辛くても悲しくても、いつか来る日が、
今、来ただけで。


想定外じゃないことが、
一番悲しい。



大丈夫。

たぶん大丈夫。


わたしは懲りたりしないから。

大丈夫。



じゃなきゃ、やっぱり悲しいもの。



失恋したよって言って回れないのも、
なんだかんだ辛いね。

明日も明後日も、その後もずっと、
毎日顔を合わせるのに。


小娘じゃないから、平気だけど。

年季が違うけど。



彼も少しくらい寂しがってくれたら
良いな。そんな、ありえない願望。


2013年03月16日(土)




嫌いとか、冷めたとか、
明確な何かで終わるわけじゃなく、

そもそも、終わるための始まりでしかなくて、

徐々に終焉へ近付いているんだなって、


ぼんやりぼんやり思う。



去年、ばかみたいに恋した。

今も、想えば色づくような慕情はある。


けど、慣れは隠せない。
恋愛の慣れは劇的に退屈だもの。


それで良い相手もいるけど、
違うもの。



恋、のようなもの。

そんな感じのもの。



わたしを支配していた衝動は、
確実に小さくなって、
興味だってこんなに色褪せて、



今は、別のものに夢中になりたい。



職場に可愛い男の子が入ってきた。


恋するには、少し違うけど、
すくすく育ちすぎた感じの背の高い子で、
あの腕に抱き締められる女の子は、
どんな気分なんだろう、と考えた。

すっぽり収まってなお余る体に。
屈まなきゃキスも出来ない高さに、

ふと、じっと見詰めて考えてしまう。


見詰めて、焦る姿は愛らしい。
なんでもないよ、と笑うと同じように笑うのも。


彼がいなくて、

寂しいと思っても過ごして行ける。


わたしじゃなくても、
彼は寂しいなんて思わない。



そう実感する度に、悔しいんだけどね。





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