A Will
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解りきったことを、それでも確かめて、 傷つかなきゃ解らないこともある。
とうとう飽きられた予感。
出来れば的中しないで欲しいけど、 当たると思う。こんなときは。
明日、やだな。
会いたくない。
会いたくないよ。
けど、良い。 望んだはず。
強がりだとしても。
辛くなると解って、それでも手放せなかった。 彼が飽きるまでは付き合おうと、 そう決めていたんだから。
そっか。
飽きちゃったか。
キツいし、辛い。
こうなったら、失恋をバネに、 綺麗になるしかないね。
期待しない、なんて出来ない。
今も。
けど、連絡しないし近づかない。
なんの繋がりもない他人に、なるんだ。
わたし、あんまり許さないって得意じゃない。
許してしまったほうが、 よほど、容易くて楽チンだ。
けど。ね。
許さない、ようにしたいんだ。
わたしが、わたしを許さない。
手も振らず、さよならだ。
言い聞かせてるの。情けないね。 けど、毎日顔を合わせて、 恋心だけ忘れるのは、まだキツい。
待ちわびてしまう、わたしが嫌い。
今まで、男の人のアドレスを消すなんて、 そんなことしなかった。
それも、意識的な消去なんて。
メールアドレスを消した。
番号は、仕事の関係で消せなかったけれど、 私用で電話することなんてないから構わない。
メールを出来ない。
そういう状況にならなきゃ、 わたしは、寂しいなんて理由でメールするから。
返信に期待して、 バカバカしいほど待つから。
いやだ。
待つのも期待も、 それらが報われてしまうことも、 まったく報われないことも。
どっちもいやだ。
女って面倒臭いのよ。
わたしが言ったときに、彼は頷いていた。
きっと、彼の思う面倒臭さとは違う。
困らせたりしなかった。 煩わせることなんて、しなかった。
だから、彼は言う。
嫌いになんかなれないでしょ?
って。 たかを括って、笑う。
そうだよ。 嫌いになんかなれないから。
でも、好きなまま離れることなんて簡単。
面倒臭いのよ、女って。
桜が見たくて、夜見に行った。
誰もいない、満開の桜。
風が強くて、吹かれながら、 ふと、このまま死んでしまっても良い、と思えた。
3分後には変わってしまいそうな思い付き。
だって、桜の下だもの。
なんとなく、この世にいなくなった男の子に 想いを馳せた。
会えるなら、何もかも捨てて、 その胸に飛び込む気でいたわたしは、 もう、いない。
けど、あるいは、 やっぱり飛び込んでしまうかもしれない。
会いたくて、会いたくて、 夢でなんか会いたくなくて、
永遠だった、と思ってる。
もうよく思い出せなくて、 大人びて見えた彼。
けど、今、思えば、 息が詰まりそうなほど、あどけなかった。
やっぱり、死んでしまっても良い。
思い残すことだらけで、 未練だらけで、 やり残しばかりだけど。
後悔も、ぜんぶ、置き忘れて、
ふっと、息が止まってしまえば良いのに。
春死なん。
うん。わたしも、息が止まってしまうなら、 それは春が良いわ。
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