A Will
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2005年07月15日(金) |
まぁ望みどおりってやつですよね。 |
できるだけ、真面目な話は避けたい。
彼は聡いから、そんなわたしの我侭をすんなりと叶えてくれるんだろう。 真面目な話を、だからといって軽々しく話してくれた。感謝。
『電話なんてしてくれなくて良いのに』 『だってお前眠れないんでしょ』 『だからって頼ろうなんて思ってないよ』 『うーそーつーきー』 『嘘じゃありません』 『ならもっと性質わりぃよ。お前はお前の性格の悪さを自覚しろ』
少女漫画の、主人公の女の子を好きになる、報われない男の子みたい。 (主人公の女の子は片思いの相手と結ばれるのだ。十中八九そう出来てる)
彼が私を好いてるのは明白な事実で、 だからって彼はわたし以外の女の子と毎晩のように遊んだりしてる。
嫉妬も何もない。 彼は彼らしく、いつもそうやって楽しんでいるから。
というか、わたしのほうが余程好かれてる自信に溢れてるだけかもしれない。 (性格が悪い・・。言われたとおりだ)
彼がわたしの呼び名に困っているのが、心底から愛しかった。 もうずっと呼び続けた愛称は、彼ともう1人の人しか呼ばなかった。 その呼び名で呼ぶと、わたしが悲しむとでも思っているのかもしれない。
それはあながち間違いではないけれど、まったくの正解でもない。
彼に、その愛称以外で呼ばれることのほうがずっと悲しかったし、 そして、それにも関わらずわたしの呼び名に困る彼が優しいと思った。
結局、彼は観念したように恐る恐る、わたしを呼んだ。 可笑しい。
その倍くらい。愛しい。
その後、彼が遊んだ女の子からマジで告白(通称:マジ告)をされてて 困ってる話とか。 (それについては、わたしは「自業自得」としか言わなかったけど) マジ告はこれで3回目だ、とか。 (絶対嘘に決まってる。みんなひた隠してるだけだと思うよ) モテて辛い、とか。 (ムカつくセリフだけど嘘じゃないし、実際辛いんだろうなって思う。女の子好きだし) なんで女ってすぐに本気になるのかなぁ?とかどうしようもないことを言い出したり。 (お前が期待を持たすからだろう、とは敢えて教えなかった。多分解んないから)
お前はどうやったら落ちるかなぁ、とか。 (落ちてるよ、と笑ったら、嘘つくなって言われる。ほら解ってない)
片思いのままか。お互いに。
2005年07月13日(水) |
惚れ続けるなんて簡単でしょ、と彼は笑った。電話越しに。 |
お前、まだそんなこと言ってるの?
多分、彼はそう言って電話を今すぐにでも切りたかったんだと思う。 出来なかったのは、わたしが切られた後に掛け直すような人間じゃないって 知ってるからだ。切ったら、その時点で終わる。色々なものが。
何でもいいからおいで。
おいで、などと彼は実に軽々しく言葉にする。 彼の言葉はその場その場でいちいち的確すぎる。
彼はわたしを許しもしないし責めることもない。
ただ、優しげに目元を歪めるんだ。 ひずんだような、そんな感じ。
言葉を噤んだりしない彼らしい方法で、 わたしはうっかり救われたり助けられたり守られたりする。
どちらかといえば、傷つくことを期待してたわたしを あっさりと変更させてしまえる、その機敏さを時々恨みたくなる。
ひかり輝かしい。 時々こっそり陰気臭いところまで、すっかりわたしは安心できてしまう。
本当に限りなく反則。
好き、といつか零れ落ちる日が来るのだろう。
そうしたら、本当に何もかもおしまいなのに。 そんなことちっとも望んでやしないのに。
そう遠くない、いつかに、わたしはうっかりと、けれど計画的に、 その一言を溢す日を夢見てるような気さえする。
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