A Will
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2005年01月30日(日) 女悦。

月が綺麗でした。

手を伸ばせば触れそう、と思って、
手に入ったら食べたい、と思ったのです。


だから手を伸ばしたら、その手を握られました。
冷たい手でした。
私には月と同じくらい綺麗に見えました。


ただ、それだけでした。



私、眠たかった。
私、疲れてた。

もうやめて、と言ったら口を塞がれました。
それが、ものすごく優しくてびっくりしました。
おとなしくしていようと決めたのです。



声が。誰の声だかわからなかった。
私の声でした。

あぁ、こんな声も出せるのだと笑いたかった。



笑いたくて、笑いたくて、でも私泣いていました。

月が綺麗だった。
手が冷たかった。
とても優しかった。

だから、私、泣いていました。



それが、私の初めて知った悦びでした。


2005年01月23日(日) プロポーズ。

げ。と隣にいた彼が呟いた。

「どうしたの?」

「ん?んん〜。字を間違えた。妻って毒に似てない?」


妻。


毒。


まぁ・・・確かに。ちょっとは。


「「僕の妻になってください」って書こうと思ったんだけどな」

「それプロポーズ?」

「うん」


だったら、間違えるなよ。妻と毒。



「答えは?」

「ちょっと待ってて」


紙とペンを借りて、同じように文字を書く。





「げ」

「どうした?」

「「わたしの夫になってください」って書こうと思ったんだけどさ」

「うん」

「夫と失って文字間違えちゃった、似てるよね」


2005年01月08日(土) おめでとうございます。

あぁ、すごく前に年明けしてますね。


お年玉がもらえない年齢になってたことに、漠然と安心しました。
明日、成人式が行われるのが、もう他人事じゃなくなりました。

涙がでそうです。





銀座線に乗りながら、窓の外を見ても、つまらないと思いました。
東京はわたしには似合わないと思いました。



寒い外から、暖かい家に入るのがこんなに幸せだと思いませんでした。

やっぱり涙がでそうです。





ウーロン茶が飲みたいです。
チョコレートが食べたいです。
綺麗になりたいです。



今日もあなたが好きです。







おせんべいを食べました。
梅酒を飲みました。

お風呂に入って早く寝ないといけない時間になりました。
明日は早起きしなてはいけないのです。




今年の抱負は、愛しい人になる、が良いなと思いました。



ようやく、泣けたみたいです。






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