A Will
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2004年10月24日(日) 日常的な片思い。

瞳が綺麗。という言葉を時々聞く。

ふぅん。とか
あぁそう。とか

それほど、どうとも思わない言葉だけど。




もしも。

言い切った横顔を綺麗だと思ったなら、
その瞳は綺麗だと信じても良いような気がする。


一点の曇りのない瞳を、なぜだか『信用がおけない』と思って、
漠然とした理由のみで、寂しいと思った。





わたしが泣いた理由。
そんなことに、君が気づくとは思えないし、
その考えは間違っていなかったけれど。

嘯く君を
力いっぱい抱きしめたいと思った。




君が「うたかた」だと称した日々に、君はもういないけどさ。

そんなことに、わたしも慣れちゃったんだけどさ。


終わってしまった君に。
君が取り残していった場所に。


どうということもない、日常的な君に
わたし、まだ、恋をしてイタイ。




2004年10月14日(木) 欲望の曖昧な対象。

ほろ苦い人。

魅力的だと思ったから、だまされた。




だまされたら、喜んで笑顔を作ってくれたのが嬉しくて。

それにまた、ほだされた。










その人はよく笑った。
拗ねたみたいな口許が、ふわっと歪んで、
幼さを通り超えて、あどけない顔になるのが好きだった。










「もー全部どーでもいー」
そんな言葉も彼が言うと、なにか真面目で、
もっとはっきりといえば悲壮感が漂っていて、

だからきっと、それは単純な所有と言う欲望の対象じゃなかった。はず。




終わっていくものの、ただ中。
えぇと、そういうのってなんていうんだっけ?


「うたかた?」







『笑う君に眩しくて昏まされた。』

そう書いてある、中学生の頃のわたしの日記。

『一秒でも長く、一緒にいたいと祈ってしまった。』








彼が彼の人生で4度目の失恋をしたとき。
彼は初めて煙草を吸ったと言う。

「なんとなく暇だから」

泣いたような、泣き出しそうな声で
でも彼が傷ついてるようには見えなかった。


どちらかと言えば、その印象は。
“感傷”を楽しんでいるだけにすら見えた。







しろくて、さえざえとしていた。

いつだって。



それが、彼の表層だとして。

わたしが知ってるのそのくらい。



奥まで冷えてるのかと考えたら、この気持ちに収集がつかなくなる。














『不確かな欲望。時々抑えきれないんじゃないかって怖くなる。
 大人になればわかる、かな』


不確かは、確か、に変わることはなくって。
ただ、名前だけは見つかったりする。不意に。意地の悪い方法で。



戯れ、馴れ合い、取り込んだ憂鬱。

そういった名前のもの。





“大人になればわかる、かな”


そう淡い期待を残してたけど。
それの正体を、わたしまだ知らない。


2004年10月06日(水) 日々記。

はぁ。

       日々。 過ぎてるよね。





昨日の地震に誕生日プレゼントで貰ったぬいぐるみを頭に乗せて
そうやって寝てた。
わたし確かにしあわせかもしれない。





このあいだ。
わたし、こーちゃんの部屋のベッドで寝てて。
それで裸だった。

あんまり驚かなかったことに驚いて。
こーちゃんの携帯が鳴ってることにも驚いた。

うるさいよーって隣で寝てるこーちゃん起こして(こんなことまずありえないのに)。
電話とるのを確認して、それでまたうとうとしてた。

こーちゃんは怒ったみたいに相槌うってた。
機嫌わりぃ、とか思って見上げたら目が合った。

睨まれたのかと思ったけど。
違った。


「京くん死んだって」

一言。

沈黙。








「えぇっと・・それは。自殺?」





目が覚めた。

ひどい夢だな。とおもった。
でも、今までで一番良心的な夢だった気もする。


好きな人が。京ちゃんがまた死んで。
そのときわたしは別の(この場合、好きな人の弟)と寝てた。
でも、ちょっと冗長的かもしれない。



これを、実際にこーちゃんに教えてあげたら
「なんで自殺か、なんて聞いたの?」って
心のそこから不思議そうに聞かれたけれど。


自殺じゃないほうが不思議だったと思う。

誰か、でも、何か、でも。
他の何かに殺される、なんて可能性が一番低い世界に住んでいたように、
わたしには思えただけなんだけど。

好きだったからかな。






夜中歩いた。

近所が工事中だってことを除けば、
すごく平和だと思った。

足音、させないように歩こうと思ったけど。
難しいね。




時々、洗濯物を干したままの家があって、
縁起とかそんなものよりも、生活を選んだことがちょっと羨ましかった。
わたしも夜中に洗濯しようかな。
夜中に洗濯機まわすの。

かなしいかな?







寒いと眠い。

寒いのを嫌いじゃないと言った。
寒いのを心強いと思ってた。

寒いの好き。

好き?





本当は寒いのよりも乾燥してるのが好きなんだろうけどね。
かさかさしてて、誤魔化せる気がするんだもん。

冬は、古本みたいだと、いつも思う。
本当に、本なら良いと、よく思う。




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