蓮華在水
傷跡|既壊地|未壊地
見透かしてみたり
でも
詮索はしたくないの
笑い合える
二人が好きよ
分かって欲しいのよ
好きだったの
貴方
もう帰れない
移ろうものよ
この世のすべて
あなたも
わたしも
生きているのよ
この一瞬を煌めいて
ごめんなさい
今日は
あなたに抱かれたくないの
彼の声が
私を包み込んでいる
貴方で溢れそうよ
心も体も
潤いを増して行く
その優しさだけ
この胸に宿して
覚えてたのね
貴方の誕生日よ
当然でしょ
おめでとう
『また電話してよ』なんて
甘えた声で言わないで…
避けないで
求めないから
君と一緒にいたいんだ
だから
そんなに切なそうに
微笑むのはよして…
オトコの顔をしないで
私だけの
可愛い人でいて
モノクロの記憶の中で
龍のもと
麗しきかな
舞う華の
あやしの古今に
身染めらるるか
―建仁寺・華展によせて
やっとよ
もうすぐ
あなたの胸に
飛び込んで行くわ
言葉を発すれば
愛しいその名前
ほら
また
君の名を呼んでいる
誉めてくれる?
頑張ったの
君に逢えないけど
負けなかったよ
ねぇ
…大好きだから
捕まえないで
あなたには
絶対に帰らないと誓ったの
もう
忘れようとしていたのに
もっと
君が
かっこいい人なら
惚れるのにね
残念…
分からないのよ
自分のことでさえ
君が唯一の
私の磁石だったんだから
…もう何も見えない
揺らめく世界は
幻
どうかあなたの腕で
私を護って
永久に
あなただけを
時間が取り戻せたらいいのに
そうすれば
一番に君を奪いに行くよ
誰よりも早く
君に云うよ
大好きだって
誰かに取られる前に
そうすれば…
違う今日があったかもしれない
変わったなんて
言わないで
切なくなるから
君は君のまま
真っすぐに生きていればいい
それが私の大好きな君だよ
居て
傍に居て
言葉は要らない
君という
信じる人が居ればいい
いつか
そんなキラキラした瞳で
生きていたわ
わたし
…あなたを失うまでは
あなたが乞うのなら
何もかも
染め上げてあげましょう
決して褪せることの無い
紅い紅い恋心で
音も無く
消えて逝く
かたちなきもの
いつかまた
出逢えますか?
何を見つめていても
君の笑顔が横切る
ねぇ
私に振り向いて
今日と明日の境に
闇を駆け抜ける光
君は今誰と居る?
終電を待つ
ひとり
また
君が居ない明日が来る
虚しく消えて逝く言の葉が
君に届けばいいのに
こんなに沢山の想い
全部君に届けばいい
そうすれば
君を失わずに済んだのかな…
まだ間に合う?
朝一番の笑顔を
君の名を呼ぶためらい
気づいて
胸の奥に秘めた
伝えてはならないこの想い
君はそれで幸せなの…?
君に会いたいのです
今日言えなかったこと
昨日言えなかったこと
全部話したい
笑って聴いてくれるでしょう?
会いたいの
愛しい人
あなたの瞳にはもう
私は居なくて
私の夜明けにはもう
あなたが居なくて
昨日を取り戻したい
叶わない祈りを捧ぐ
願わくは…
2004年10月03日(日) |
ラスト・クウォーター。 |
下弦の月が
誘う
あの人は
探してた温もり
朧に
君の笑顔の揺れる
その瞳の輝きに
儚い未来を夢見て
今はその手を離さないで
めぐる季節に
揺らめく心
君が居てくれるなら
揺ぎ無きもの。
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