蓮華在水
傷跡|既壊地|未壊地
無理なの
私
あの子に恋してる
…それが愚かな想いでも
今でもまだ
君でいっぱいよ
大好き
もう一度
私に振り向いて
その掌を私に…
大嫌い
天敵よ
二度と
あなたになんて微笑まないわ
全部分かってるよ
私えらいから
君を困らせたりはしない
だから
イイ子イイ子して
やさしく
髪を撫でて
抱きしめていて
この涙が涸れるまで
乾涸びた花のように
朽ち果てて逝くのよ
君という
源泉を失って
こんな未来は夢にも見なかった
真っ白で
真っ黒で
君の笑顔が
幻の様で
色褪せた世界が
私を呑み込んで逝く
中途半端
やめなよ
そんなこと
私
一人でもがき苦しんでる
…君が好きよ
気づかないふりをした
君だけは
傍にいてくれると思ってた
行かないで
行かないで
私を見捨てないで
愛してるの
こんなにも
言葉にならないくらい
愛していたのよ…
君はあの子のものになった
終わってしまえば跡形も無く
記憶の片隅に
ほのか
彼岸花の紅が
頬を染めてゆく
君はいづこ
私を染めてゆく
紅き情熱の君
いま会いにゆきます
そんな目をしないで
切なくなる
こんなにも
会いたくて仕方が無い
四六時中
君の瞳を追いかけていたい
応答せよ
君の声が
此処になくては厭
応答せよ
今直ぐに
私を愛して
見つめ合う毎に
とくん
君が好きよ
内秘めたる優しさ
愁いを帯びた微笑み
すべてが愛しい
ずっと
私の傍にいて
夢の終わりは
あなたの終わり
恋路の果てに
託された未来は…
愛の記憶をセピアに変えて
何にもない
終わって逝く
儚くて
涙ほろり
遠い日の記憶
秘密の薔薇園
そこが
私の別天地
今更遅いって
あの頃から分かっていたはず
自分が一番分かっているでしょう
もう
ダメなのよ
本気で流す涙の色も知らないで…
雷轟
切り裂く天地
この果てに
君が微笑んでいてくれれば
世界は一瞬で晴れ渡る
この頃
勘の冴える自分が嫌い
何も知らずに
幸せでいることも
必要なのにね
君に
好きな子ができるなんて
そんなの淋しい
思い過ごしであって欲しいわ
もっと
静寂を愛しなさい
無を
愛しなさい
このままでは何もみえない
あのかすれ声も
細い指も
白い肌も
忘れてしまうわ
愛を交わした部屋も
まだそこに在る
今にも
笑顔のあなたが現れそうで…
あの頃のまま
要らないわ
きっと
あなた以外の愛なんて
受け入れられないのよ
この身体
この心
愛おしい
初めてのあの夜…
云わなきゃダメだよなんて
子供に後押しされて
臆病なわたし
云えるわけないわ
…失いたくなくて
不甲斐無い
わたし
いつまでたっても
ダメな子よね
きっとまた
あなたを追いかけるわ…
その透明さ
儚さ
燃ゆる命
なんとも美しい
愛の物語
愛しき人
あなたは何処…
神よ
我を護りたまへ
一心に貴方を思ふ
純粋がうへに
解かれ得ぬ愛を
どうか
この手をとつて…
脳波を惑はす
地の神
怒りたまふな
この命
余りに無力で
余りに醜い
あなたが一番存じておるはず
怒りたまふな
棄てられるのなら
なにもかも
いいよ
初めから
なんにもなかったのだから
束の間
開放感
それでもなお
迫り来る恐威
いいへ
もう
どふなつてもよいのてす
このくさつたこころ
わたしは
はやく
じゆふになりたい
かなわない
その威力
こんな小さな私は
立ち上がることすら出来ない
助けて
私
生きたいの
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