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2010年02月04日(木) ■ |
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Vol.756 マレーシアは逃げていかない |
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おはようございます。りょうちんです。
去年の冬にベトナムのハノイに行った時は、帰国便の飛行機が飛ぶ数時間前にデジカメをなくした。だからハノイで撮った思い出の写真は1枚もない。北京に行った時は、出発前夜にコンタクトレンズをなくす。いつだって相方はそうだ。旅行に行く直前や最中に、大事なものを必ずなくす。肝心な時に。ここぞの時に。 今年の旅行は、マレーシアにしようと決めた。最初は国内旅行にする予定だったのだが。俺は冬休みの3連休をもらうつもりが運良く4連休取れてしまい、それなら海外に行けるとプランを練り始め、日程的にも金銭的にもちょうど良い候補地の中から魅力的なマレーシアに決定と、ここまでは怖いくらいトントン拍子だった。さっそく飛行機とホテルの手配を済ませ、クアラルンプールとマラッカの観光情報を仕入れることに全力を注いだ。簡単なマレー語も覚え、ここまでは完璧だった。 でも、完璧なのは俺だけ。歯車が狂ったのは、出発2日前のこと。相方が熱を出した。大事を取って、翌日は仕事を休ませる。出発前夜、まだ微熱はあるものの薬を飲めば何とか大丈夫だと言う相方に、更なるアクシデントが襲った。パスポートがないと言う。発熱した日の仕事からの帰り、駅か電車の中で見たのが最後で多分その時に落としてしまったかもしれないと青くなっている。あわてていろんな駅や警察にも電話して調べてもらい、念のため家中も引っ掻き回して捜したのだが。飛行機が出発する時間になっても、とうとうパスポートは出てこなかった。 冗談だろ? そもそも子どもじゃないんだから体調管理くらいちゃんとしろよ。百歩譲って熱出したとしても、いくら頭がぼんやりしてても、普通パスポートを落とすか? そう思っても、もうどうしようもない。相方は泣きながら俺に謝った。 激昂と落胆で、ふて寝するしか俺はできなかった。時間があればやりたいことは山ほどあるはずなのに、気持ちがついてこない。でも、もっと落ち込んでいるのは相方に違いないのだ。今回は仕方ない。また休みを取って、一緒にマレーシアに行けばいいんだ。いや、絶対に行く。だって、マレーシアは逃げていかないんだから。
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