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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2007年02月18日(日)
Vol.686 北京的回想・後編

おはようございます。りょうちんです。

前回の続き、北京的回想・後編。
第三日的回想。午前6時の朝ごはん。再びの早朝日壇公園。太極拳・ダンス・中国コマ・剣術・遊具・ポンポン・卓球・羽蹴り・カンフーなどをする健康的な集団。福引で当てたキーホルダー。琉璃廠で買った書道グッズ。つららの下がった洗濯物。胡同の商店で買った調味料とあやしいポコちゃんソーセージ。羽蹴りの羽を買う時に通じた日本語がうれしそうだった店のおばさん。偶然発見して挑んだ混雑したニーハオトイレ。やっぱり広くて感動した天安門広場。北京五輪まであと560日とカウントダウン表示された国家博物館前の塔。青空に映える風になびく赤い中国国旗。巨大な毛沢東の肖像画。天安門に登るのに食品は持ちこめないと促され渋々預けたらたった2元だった俺の荷物。中ではなかったことになっていた天安門事件。大きすぎて到底見切れないと知っていた故宮博物院。改修工事のため幕で覆われちょっとがっかりした宮殿。故宮の中に隠れてあったスタバ。長い階段を上り雄大な故宮を見下ろした景山公園。不安ながらも飛び乗った初めてのバス。前海で見た中国式スケート。ステキな茶芸の茶家傳。筆談で一生懸命会話しようとしてくれた店員のお兄さん。若いのにすばらしかった茶芸の腕前。めちゃくちゃおいしかったウーロン茶。年に一度の臘八粥。動く広告に見とれた地下鉄の壁。食べ方が微妙にわからなかった羊肉しゃぶしゃぶ。満腹でまたもや断念した屋台街。10元に値切ったパンダのマトリョーシカ。がんばって応対してくれた天福茗茶の店員さん。疲れた足を引きずって辿り着いた漢方洲。「正好!」の連発だった全身マッサージ。
最后日的回想。3度目の早朝日壇公園。やってみると結構難しくて結局最後まで仲間に入れなかったダンスの集団。鳥かごをぶら下げたおじさん。おみやげ探しに苦労した王府井のデパート。意外と高かった五輪グッズ。出発ギリギリで頼んだホテルのウェルカムドリンク。ごはんを食べようとしても外に出られなくなっちゃった北京空港。離陸渋滞で出発が遅れた飛行機。帰りたくなかった日本の日常。
北京は広すぎて3泊4日じゃ足りなかった。謝謝北京。再見北京。我想又去北京!



2007年02月08日(木)
Vol.685 北京的回想・前編

おはようございます。りょうちんです。

第一天的回想。飛行機の窓から見えた広大な砂色の大地。もやのかかった真冬の北京空港。天壇公園の回廊でいろんなことをして楽しむ地元の人たち。鮮やかな色使いの祈念殿。平坦な道だと錯覚した丹陛橋。柵があって試せなかった回音壁。何度も手を叩いた三音石。他の観光客と写真のポジションバトルをした圜丘。偽物の時計を売りにきた現地人に初めて通じた中国語の「不要!」。荒い運転が普通だった自動車と違和感がある右側通行。夕食のために素通りで我慢した王府井の屋台街。ジャニーズが好きな清さん。たらふく食べたうますぎる北京ダック。舐めただけで舌がしびれた56度の白酒。行ってみたら高級過ぎたスーパー。壊れていた部屋の洗面台。会話本を見ながら中国語で呼んだフロントへの電話。調子に乗って再度中国語で電話したのに最後はうっかり英語を話しちゃったモーニングコール。
第二日的回想。迷って北口から入った早朝の日壇公園。すぐに見つけられた太極拳の集団。紛れて一緒にやってみた体操。トレーニングマシンになっている遊具で鍛える健康的な中国人。大使館の前に立つりりしい軍人さん。建設中で近くで見れなかった国家体育場と五輪選手村。マイナス7℃の八達嶺。目立っていたオリンピックの看板。それでも壮大な万里の長城。暇そうなラクダとロバ。下手な日本語で話しかける露天商。北八楼を越えると急勾配が続き人が激減した北十二楼まで。そこで仲良くなった中国人の女の子2人。女坂の最終地点で感動的に舞い出した雪。乗ろうかどうか躊躇したスライダー。大笑いした俺のひざ。平気な顔でゴミを投げ捨てた韓国人。南七楼で食べた凍ったみかん。帰りは気を利かせて胡同を回ってくれた梁さん。朝陽劇場裏の店で見つけた超級毛毛虫パン。獅子舞や13人乗り自転車で驚きの連発だった雑技団。耳から離れない閉幕の軽快な音楽。相方とはぐれた夜の三里屯。初めて乗った地下鉄。ケンタッキーで買った桃タルト。わからない中国語でオーダーに四苦八苦した王府井の餃子屋さん。ひと粒多かったおいしい水餃子。22時で閉まっちゃった屋台街。終電を気にして急いで食べた藍&白。
北京的回想・前編はここまで。続きは次回、後編へ続く。



2007年02月03日(土)
Vol.684 見えない壁

おはようございます。りょうちんです。

念願の万里の長城は、北京市街から最も近い八達嶺に挑んだ俺ら。北八楼を過ぎるとさらに急勾配のアップダウンが続き、手すりもなく部分的に凍っている急坂はもはや登山だった。途中まで混雑していた観光客も極端に減り、そんな中で俺らはいつのまにか抜き抜かれする彼女たちと仲良くなった。最初に声をかけてきたのは彼女たち。聞き慣れない会話をする異国人に興味を持ったのか、「Korean?」という質問に俺は「No,I'm from Japan!」と答え、それからはすれ違うたびにお互い簡単な英語で話すようになった。「Are you tired?」とか「It's so great!」とか中学生レベルの英語だったが、中国人の彼女たちと日本人の俺らをつなぐコミュニケーションはそれで十分だった。ひと足先に北十二楼に着いた俺らは、彼女たちを待って小雪舞う中4人で写真を撮りまくる。それぞれが違う公用語を話すにも関わらず、英語で通じ合えた俺らと彼女たちの間に、見えない壁は存在しなかった。
琉璃廠から大柵欄へ抜ける途中で胡同に入りこんだ俺らは、偶然にもそこでニーハオトイレを発見した。市街地では見つけるのが困難との情報だったが、観光客が入ってこない胡同には、昔ながらのものもまだ結構残ってるようだ。レンガ造りの建物の中は、手前が小さい方用、奥が大きい方用。もちろん仕切りの壁や扉はなく、穴だけが4ヵ所あいている。先客は2名いたが、彼らにまじってさっそく俺も挑戦してみた。だがやってみると、開放的過ぎて安心して用が足せるかという当初の心配はどこへやら、とても快適にコトを成し終えた。なぜならそこには、見えない壁があったから。ほんの数十センチ横には尻を出した見ず知らずの人がいるのだが、それをわざわざ見てやろうと考える人なんているわけもなく、仮に目が合ったとしても「ニーハオ!」なんて声をかける空気ではないのだ。用を足している最中の各個人は座禅を組む僧のごとく無の境地に入り、ひとりの世界に閉じこもるものだ。拍子抜けするくらい普通に体験したニーハオトイレに、見えない壁は存在した。
飛行機に乗れば4時間で行ける北京。想像以上に楽しくステキな場所だった。国境という見えない壁を越えて、いつかまた絶対に北京を訪れたい。