会いたい人
何気なく見ていたバラエティー番組で「会いたい人と再会する」というものをやっていました。 そういえば、私が今会いたい人は誰だろう。 なんてことをフト思いました。
会いたい人は何人か居ます。 まずは小・中学校と一度も「走ること」で勝てなかった友達。 いつも土曜日は彼女の家で漫画を読んでいました。そして沢山の心霊現象を体験しました。 いじめられたときも、かばってくれました。 中学生になって私はテニス部に入り、彼女はそのまま陸上部に行きました。 走るのが速かったはずなのに、途中で砲丸投げと円盤投げに転身。 「走ることでは一番になれそうにない。でもこれなら一番になれるかもしれないから」 と言っていた彼女は校庭の隅で黙々と砲丸と円盤を投げ続け。 その姿は彼女らしくなかったけど、いつの間にか市の大会の上位入賞常連者になっていました。 私はレギュラーと準レギュラーを行き来して、レギュラーに定着したのは3年になってからでした。 2回戦より先に進んだことがありませんでした。一度だけ市でベスト36くらいに入ったくらい。
今この人に一番会いたいかもしれない、というのは小学校の時に通っていた塾の国語の先生。 全然塾の先生らしくなく、すごくラフで砕けていて。 そんな先生が凄く好きで、褒められたくてめちゃくちゃ頑張っていました。 おかげで月例のテストで国語だけはいつも学年3番以内に入っていました。 でもどうしても一番にはなれなくて。(国語の女王、ってのが居たんです) 初めて女王を抜いたときはめちゃくちゃ褒めてくれて嬉しかったですね。 工藤静香が好きで、修飾語の小テストは全て静香ネタだったんです。例えば「主語・述語・修飾語の関係を書きなさい」というテストで ・工藤静香はかわいいです。 ・工藤静香はとてもかわいいです。 ・工藤静香は目がたれていてとてもかわいいです。 ・工藤静香は目がたれていて歌がうまくて細くてとてもかわいいです。 等々延々と「工藤静香」と「かわいい」に係る修飾語を挙げさせられていた覚えが鮮烈にあります。 ・・・結婚するって知ったときはどう思ったのか聞きたいところですが。 実は、私がコバナシを書くきっかけになったのはこの先生で。 私の書き調も全てその先生が元になっています。 私は先生の書く物語がとても好きだったんです。
・・・二人とも今は、何をやっているのでしょうか。 ・・・何処に居るのでしょうか。
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