たまの日々

2003年12月19日(金) いいことおしえてもらった

今夜は雪が降るんだって!
ときおり窓からのぞく冬の夜空は、
心なしかざわざわとしている。

先日、
3ヶ月ぶりくらいに中学の友達に電話をした。
もうすぐ引っ越すから、
今のうちにこっちにも遊びにおいでよと。
夫もこどももある身なので、
ちょっと相談してみるよ、と。
ところが翌日、こどもが発熱。
せっかくのんびり会おうと思ったのに、
またもや延期となってしまった。

幾分落ち込んだ声で電話をくれた友人は、
いろいろと自由になれないのとこぼしていた。
こどもがいるのって、
自分の自由にちっともなれないのよって。
私は笑って、
でも今一番したいことは何?
こどもといっしょにいて、
いっぱいはじめてをみることじゃないの?
ほんとうにしたいことをする自由なんて、
手に入れてるひとはほんとうにすくないんだから。

子育てをしてるとね、
自分が考えてることが正しいのかどうかわからなくなるって
彼女は困ったように言う。
だから話せてよかった。
思いつめるより、
相手にも自分にもやさしくなっていいんだって、
いいことおしえてもらった。
ありがとう。
やさしさを分けてもらった、って。

そして笑って電話を切った。

昔から、
ちょっとカンペキ主義で、
素直すぎるくらい素直で、
そんな彼女がうらやましかった。
でも絶対そうなれない自分を知ってた。
そんな自分の性格の悪さがきらいだった。
上質のカシミヤにさわったときみたいに、
あたたかくやさしい彼女の考え方に憧れていた。
自分のあたまのなかはささくれだっていて、
はずかしかった。

ずっとやさしくなりたいと思っていた。
やさしくされたい以上に、
やさしくなりたいと思っていた。
けれどやさしいってどういうことだかわからなかった。
それでもただやさしくなりたい。
今以上に、これ以上に。

私もまた、
自分の考えていることが正しいのかよくわからない。
さまよってつまづいて、
どんどん狭くて険しい道に入り込んでいる。

私も、
彼女も、
きみも、

みんなきっと迷っている。
そして闘っている。
自分と、
自分の考える自分自身で。

みんなやさしい。
だからみんなきっとまちがってない。

いいことおしえてもらった。

私こそ、ありがとう。


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