たまの日々

2003年01月30日(木) 眠り

仕事を終えて電車に乗り、
駅を出ると今日もまたさらさらと雪が舞い降りていた。
先日の雪が道の脇に寄せられて白い山を作っていた。

あと数十頁で終わる重い本を抱えて家に急いだ。
ストーブをつけて、なんとか暖をとろうとするのに、
部屋はちっとも暖かくならない。
本を読み終わった。
少しほろりとした。
こういう話にはやっぱりとても弱い。

かまくらがつくりたい

さらさらと降る雪を見ながらそう思った。

週末だったらいいのに。
そう思った。

友人に電話してかまくらをつくろう。

だけど実際にはそんなことしない私が居る。
きっと週末だってできないだろう。

ほしいものが見つかっているのに、
手をだす勇気もない。
自分が嫌だ。

・・・

ただあたたかい眠りだけを、
子どものように守られるだけの時間を、
夢みている自分がいる。

・・・ようなきがする。



2003年01月29日(水) うたた寝

今週もやっと真ん中を過ぎた。
やれやれ。

月曜日は午後から取材。
火曜はパーティーの撮影。
今日は受付の女の子の交代要員。
なんだかんんだでとても忙しい。

そこでこの雪だ。
陽がすっかり沈んだ街で、
電車から降りると、街といわず道といわず、
総てを白く覆っていましった。

小走りに家に帰り、
ストーブをつけ、
読みかけの本を1時間程読んだ。

窓の外は吹雪だ。
風の音がときおり響く。

なかなか暖まらない部屋で、
ひとり本を読む。
雪で覆われた街はとても静かだ。

毎日、
早く寝ても遅く寝ても、2時間30分おきに目が覚める。
私は、
毎日何度もうたた寝を繰り返しながら、
夢を繋ぐように生きている。

そんな気がした。

静かな夜に。



2003年01月21日(火) 突飛な空想

月曜日は普通に仕事をしたけれど、
今日は午後から外でコンサートの取材だった。
明日は初校をあげて、
あさっては有給だ。

あさっては中学時代の友人の家に遊びにいく。
子どもへのお土産に、
うちで埋もれていたピカチュウをもっていこう。

街を歩きながら、
毎日机に向かっているなんて、ホントにできないと思った。
私には、
まっとうな仕事をするだけの忍耐力が欠けているらしい。
現在の自分の立っている位置に、感謝。
ああしたい、こうしたいは、
待ってるだけでは絶対にかなわない。
何をするかにかかっているんだってこと、再確認。

それにしても、
ここのところ、ひとり派遣社員であるということを考えている。
その不安定な立場。
何かがあったとき、誰も頼れない、
自分を強くすることだけが、
自分を守るすべだっていうこと。

会社も、地位も、何もない、
私は突然の異変のなかで、どうやって自分の身を守っていこう?

何かが起きたときのことを考えながら、
できれば何も起きないでほしいと願う。
私のこの空想は、
突飛で、意味のないものであってほしいと思う。



2003年01月20日(月) らしい、ということ。

木曜日の夜は広報課と重役のささやかな新年会。
金曜は7時最初の新幹線で東京へ。
真っ青な空と群青色の富士に映える白い雪。
東京のラッシュ。
品川で降りて、ここにも生えている新しい高層ビル郡を見上げた。

常務の取材。
とても緊張した。
それでも好感は持ってもらえたらしい。
昼ごはんをごちそうになり、
アメリカにいるという愛犬の写真をみせてもらった。

常務は、
取材中もその後も、
東京の重要性、利便性を話す。
どんなに地方ががんばっても、
やっぱり世界的な都市、TOKYOには勝てない。
そんな気がした。
これ以上失うものがなにもなくなったら、
東京に住みたい、と思った。

・・・。
先立つものがなかった。
お金、稼がなきゃね。

13時過ぎにやっと開放されて、
さてこれから何をしようかと考えた。
横浜に遊びに行こうか、
上野で博物館めぐりをしようか、
鎌倉を散策しようか考えて、
どれもお金がかかるなあ、とちょとヘコんだ。
高速バスで帰ろうかと思ったけど、
名古屋まで帰れるバスはもう深夜までなかった。
せっかく東京まで来たのだから、
何かたのしいことをして帰りたい。
普通ではできないことをしたい。
そう、うんうんうん、と悩んでひらめいた。

東海道線を鈍行で下る。
ひたすら下る。
品川、横浜、茅ヶ崎、小田原、熱海。
電車から海が見えた頃にはごきげんだった。
想像したよりずっと水は澄んでいた。

三島から先はうとうとと眠ってしまった。
静岡に入ってからは長かった。
夕陽を浴びる富士山は美しかったが、
太陽が沈んでしまうとさみしくなった。

19時過ぎにはなんとか名古屋に着いた。
熱いラーメンが食べたくなった。

私らしい、
ちいさな、旅。






2003年01月13日(月) 浮き立つ空

繁華街の夜は冬で、
電球がきらきらと刺さっていた。
ぐいぐいとかきわけて
人ごみをすり抜けた。

気持ちよかった。

空を見上げた。

今週もがんばろう。



2003年01月10日(金) 太陽

少しずつ、
少しずつ太陽と一緒の時間が長くなってくる。
最悪の頃と比べたら、
驚くほど朝も夕も明るくなっている。

そういうことに一喜一憂している。

そして忘れている。

一日は今日も昨日も明日も、
24時間でしかないということ。

私は、
私でしかなかったということ。

本当にひとりぼっちでなくなったりなんてしないってこと。

どんなにそうじゃないと思っていても。
どんなに人を信じても。



2003年01月04日(土) うたかた

あっ、と言う間に夕陽が畳に落ちている。
あんなにたのしみにしていた冬休みも明日まで。
決してぼーっとしていた訳ではないけれど、
あんまりにも早すぎてただただおどろいてしまう。
月曜日から、
また朝早く起きて仕事にいくのだ。
ちっともぴんとこない。

毎日たのしかったから短かったのだろうか?
あたたかい日々でした。

日常のうたかた?
夢のようにとりとめなく、
くるくると虹色に映る。

今日の夜と、明日。
たいせつにたのしもう。


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