最近、いちばんびっくりしたこと。
お歳暮をもらったこと。
派遣社員でみんなの顔色伺いながら、 ボーナスも交通費もなくへいこら働く私には、 全く無縁なお歳暮。 これは、 いつもお世話になっている人のご両親からいただきました。 とてつもなくびっくりしました。 お会いしたことはもちろんないし、 間接的に多大なご迷惑をかけているもの、 挨拶もせず心苦しく思っている矢先のことでした。 だから、 とてもとてもありがたくうれしく、 じんと沁みました。
大掃除を昨日までに済ませて、 今日はドライブに行きました。 雪が触れるところまで車を飛ばしていって、 川原でちいさなゆきだるまをつくりました。 帰りにはおおきな旅館の温泉で、 じっくりと身体をあたためました。 広い浴場にはだれもいなくて、 とうとうとあふれる白濁の湯が、 青緑色の石を敷いた床にゆったりと流れていきました。 ざあざあと新しく流れ出すお湯の音で耳を洗いながら、 今年一年をゆっくりと思い返しました。
とにかく疲れた一年でした。 転職に次ぐ転職、そしてまた転職。 失ったものも多い一年でした。 それでも、 あたたかい湯船のなかで、 今年も去年よりは少ししあわせになったと思えました。
家に帰って今から、 おいしい蕎麦を茹でるところです。 私は、私の大好きなひとたちに、 今年もいろんなかたちでたくさん支えられ、助けられました。 みんな、ありがとう。 そして、 こんな私と、 もしよかったら一緒にあそびましょう。 そしてたくさんたくさんたくさん、 いっしょにわらいましょう。
やっと火曜日が終わった。 月曜日が祝日だったから、今週はじめての出勤だったのに。 週末まで、とおいなあ。
そういえばクリスマスイブだ。 ともだちから電話かかってきた。 留守電にB'Zのクリスマスソングが入ってた。 ちょっとわらった。 TVは特番ばっかりでつまんない。 ひとりで過ごすイブ。 みんな、どうしてるのかな? わらってるといいな。 そう遠くから祈ってみる。
明日は女3人ですき焼きパーティー。 みんなでわいわいするんだ。 明日の夜は、とおいなあ。
とおいなあ。
いろんなことに、そう思う今日この頃。
午前中は雑務をこなして、 午後は総合研究所の部長と若手研究員の取材。 相変わらずものすごく緊張して、 悪いことしか頭に浮かんでこなくて、 ストレスに息切れしていた。
それでも私がたったひとつ偉いと思えるところは、 決して相手にそういう自分をみせないこと。 これはもう鉄則。 びくびくしながらインタビューされても、 答える気にはなれないからね。 笑顔。 肯定とあいづち。 明るいトーンで言葉を発すること。 あきさせないような会話。 自分から、懐をひらくこと。 他にもなにかあるかもしれない。 だけどいつも反射的にそうしてるから、 本当のところは良くわからない。
仕事も遊びもそれ以外も、 相手に愛されながらすることは大抵上手くいく。 いつだってそうだ。 逆に、 嫌われながら、反感をもたれながら、疑われながら、 あるいは全く無視されながら、 一緒に何かを創りあげるのはとてもむつかしい。 当たり前のことすら当たり前にできない。
初めてのひとと話をするのはとてもどきどきする。 だけど決して怯えたところは見せない。 ただ、その人のことを信じる。 ただ、好きになる。 一生懸命話を聞く。 笑顔でいる。 決して、疑わない。 何もかもを受け入れる。
インタビューはとても和やかに、 気持ちよく終わった。 最後にお茶をごちそうになって、 笑って別れた。
家に帰って、 けれど、 どっと疲れた。
はじめてのひとに愛されようと思うのはとても疲れる。
疲れないで、 ひとに愛されることは私にはできないのだろうか? せめて身近な人々には、 嘘も無理もなく、 ただ愛されることはできないのだろうか? このままで認めてもらえないのだろうか? ありのままを信じてもらえないのだろうか?
この願いは、 まちがっているのだろうか?
2002年12月12日(木) |
どうにもならないとき |
ツイてないとき、 上手くいかないとき、 良い事のないとき。 調子の悪いときは何をやっても上手くいかない。 ささいな失敗や不運が積み重なって、 自分が無能で、だめで、どうしようもないヤツに思えてくる。 野井戸の底でぽっかりと小さく青い空を、 口をあけたまま、 あこがれながら見続けることしか出来ない気がする。
どうやったら、 ここを抜けられるのかなあ。
一週間に一度しか書かないなんて、 日記とは呼べないなあ。 反省。
日記を書きたい、 伝えたい。 そういう気持ちはあふれるほどあるのに、 近頃、 ココロに余裕が無くて、 日記を書きたい気持ちになかなかなれないのです。 かっこ悪い姿はあんまりみせたくないもん。 でもこうゆうの、 イケナイ状態。
それでも伝えたいことはたくさんありました。 八百屋さんで漂ってきた甘い苺の香りとか、 シスアドの勉強はじめたこととか、 少しずつ伸びるチューリップの芽や、 駅へ向かう道のまだ朝日を浴びない青い空気、 この冬、はじめての雪。
熱いお風呂にざぶりと沈み、 ゆっくり自分を取り戻す。 縮こまった血管が少しずつ息を吹き返す。 一番、 ラクに呼吸ができる瞬間。
近頃、 ひとりの時間を拡大しながら生活している気がする。 ひとりの食事ひとりの仕事ひとりの家でひとりの生活。 静かで穏やかで、 なにも変わらない日々。 さみしくて、 傷つかない、傷つくことすらない、 無菌室の中のような生活。 TVの音だけが駆け巡る、 会話のない生活。
それでも短い夜が、 私を眠りに引きずり込む。
明日もまた、朝は早い。
暖房の効いたあたたかい部屋で、 のんびりと月9なんか見ちゃって、 あらら。 チューリップがまた少し芽が伸びてる。 順調、順調。
外はしんと冷たく、 静かな街。
こんな穏やかな気持ちになれるのはひさしぶり。 ここのところずっと、 カサカサしちゃって、 風が吹いてもヒリヒリして。 つらかった。
元気になれない自分は嫌いです。 そして、 元気じゃない私のことは、 やっぱり誰も好きになってはくれないとおもってる。 だから、 私はかっこ悪いところは見せたくない。 せっぱつまってどうにもならなくって、 じたばた悪あがきするとき以外はね。
だけどそれは、 とても孤独です。 心閉ざし、 ときには嘘をついて。 そしてとても疲れます。 私は、 ひとりぼっちはすきじゃないです。 とても。
つらいです。
信じられないだろうけど、 理由も理屈もかなぐり捨てて、 あなたにとって理解できないことを私が叫ぶとき、 私はあなたを信じているのです。 それはもう、全面的に。 こんなかっこ悪い私でも、 どうしようもない、ちっともなんともならない私でも、 きっと、 すこしくらいは、 すきでいてくれる。 耳を傾けてくれる。
そう、信じている。
そこから先は、 あなたの世界。
不安にさいなまれながら、 何かを期待して登る、 暗い屋根裏へのはしごの先に、 いったい何が待っているのだろう。
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