たまの日々

2002年09月26日(木) 平日

今日の午前中に起きてしまった脱線事故の余波は、
私の帰りの電車にも残っていました。
隣の路線で起きた事故のせいで、
ダイヤは乱れ、駅に人々は彷徨い、
やってきた電車はいつもの半分しか車両がなかった。

ぎゅうぎゅうとつめこまれた。
乗客はなんだかカサカサしていた。
鞄が当たっただの、半歩譲らなかっただので、
口汚く罵り合っているひとたちがいた。
見た目どちらも本当に普通の人で、
こんなことで叫びあわなきゃならないことがとてもかなしかった。

一刻もはやくやめてほしかった。
でもどうしたらいいかわからなかった。
結局、何もできなかった。

買い物に行った。
家に帰った。
うさうさが待っていた。
ごはんをあげた。
お風呂はいった。
日記を書き始めた。
そして終わったら、
お布団を敷いて眠る。

そんな平日。






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2002年09月25日(水) もっと、もっとさきへ

今日は警察署にいってきた。
あっ、でもわるいことしたからとかじゃないよ。
会社の受付嬢が一日警察署長に任命されたので、
その撮影と取材をかねて、
青空の下のおでかけだ。
なんてことのない、
けれど働いた気になるたのしい仕事だ。

思えばこの半年、
いろんなことがあったなあ。
うれしいことも、
どうにもヘコんだことも、
いろいろ。
転職につぐ転職でココロごと擦り切れて、
自分を信じられなくて苦しかったりもした。
今だって、
今の仕事の前任は英語もバリバリ、
旦那もイギリス人という才女で、
重役にも一目置かれてるような人だったのに、
逃げるように、引継ぎだって3日しかしてくれずにやめちゃって。
そのくせやめる直前の彼女と、
今の私を比較されちゃうと、
ほんともう泣いちゃいたくなるよ。
わからなくて当然なのに、
出来て当然だと思われてる辛さ。
何度転職しても、こういうのはやっぱ慣れないよ。

それでも、
なんとか仕事が軌道に乗ってきて、
ひとつ、またひとつと、
信頼を獲得していって、
正式に半年の契約更新をいただいた。
それはとてもしあわせなことです。

でも、
今の仕事につくかどうか、
本当にほんとうに悩んだ。
自分自身をかけらも信用できなかった。
自分の事、ほんとうに駄目な人間だと思ってた。
辛い仕事に耐えられない私が、
転職なんかしたって、次の仕事も勤まるはずないって。

今日も青空が気持ちよかった。
でも明日から天気は下り坂らしい。
週末はどうなのかな。
先日買ったあたらしい車がやってくる日は、
ぴかぴかお空だといいな。

こんなこと私に言われたら、
わらっちゃうかもしれないけど、
ばかばかしくなっちゃうかもしれないけど、
でも言うよ。
あのね、
なんにも聞かないで、
自分で駄目だって決めないで。
正直、
駄目なトコだっていっぱいあるかもしんないけどさ、
それでも負けないくらいいいトコあるんだから、
そんなの、
実際見てみなきゃ、さわってみなきゃ、
わかんないでしょ。
だから勝手に未来を決め付けないで。
もっともっと、
先の自分を自由にしてあげようよ。
やってみなきゃほんとのことなんて
わかんないかもしんないよ。

そう思わない?






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2002年09月20日(金) でも

ごめん。

突然やってきた。
もう今は無い、
ただ鮮烈すぎる過去のフラッシュバック。
だれにも上手く伝えられない。
もちろん理解なんかしてもらえない、
強烈な恐怖。
ノイズが大きくなる。
心拍数が上がる。
歯を食いしばる。
泣き声を押し殺す。
だから秋は嫌い。
カンペキに戸締りして、
毛布に包まって震えているしかできない。

SOSを出していいよと、
言ってくれるの解ってるけど、
忙しそうだから、
こんなことで気をそがせたくないから。
どうにもならないって、判ってるから。
でも本当は、
そんな理由でもどんな理由でも、
期待して、
裏切られるのが怖いから。

怖さで指が緊張して上手く動かない。
昔、こういうとき、
震えながら膝を抱えてうずくまって、
自分の手首を自分で握り締めすぎて、
左手が青ざめたことがあった。
それを思えば大丈夫。
ゆっくりだけど、
まだ自分をコントロールできる。



少し落ち着いた。
ごめん。
自分でも、おかしいと思う。
過去は、過去でしかなくて、
あんなこと、
いまは起こるはずなくて、
しかもその頃は、
そんなこと恐れもせずひとりで戦ってきたのに。
うまく切り抜けてこれたのに。
もう5年も前のことで、
思い出さない日々がずっと続いていたのに。

どこかにいきたい。
でもどこにもいけない。
嘘。
きっとみんなやさしくしてくれる。
けれど甘えられない。
甘えちゃいけない。
巻き込んじゃいけない。
それ以上に、
そこは私の場所じゃない。
そこは私の場所じゃないから。

でも。
だから。
本当は、
こうやって書かないことのほうがラク。
気付いてもらえなくて、
我慢して、我慢し切れなくて、
暴れまくるほうがラク。
信じてもらえないよりは。
でも、
こういうこともあるって、
耐えようとしてる、振り切ろうとしてる。
でも逃げ切れないでいること、
知ってほしいから、
怖いけど、勇気を出して。


でも。




2002年09月19日(木) とどまらないで

月曜日がお休みだったおかげで、
今週はちょっぴり短い。
会社帰りに約束もたくさんあったし、
もうすぐ新しい車もくるしね。

今日も気持ちの良い天気のいちにちでした.
お昼やすみに昨夜あった友人から、
えらいねってメールでほめられた。
辛くても微笑んでるから。
見習わなくちゃって。

ちっともえらくないよ。
見習うことないよ。
だってべつに辛くないもん。
辛いと思ってないもん。
でもそれは言えなかった。

今日も夕陽が大きかった。
建物の間から見え隠れした。
ゆっくりみつめたいと思った。
何も気にすることなく、
何に追われることなく。

日が暮れて、
今まで乗っていた深緑色の軽自動車を、
買い取ってもらったお店に持っていった。
もう、買い手が付いているって、
お店の人が教えてくれた。
どこかですれちがうかもしれない。
そういうことがうれしい。
がんばって走ってね。
元気でね。

とまってはいられない。
それでも今がたのしければ、
きっと未来はもっとしあわせだ。
何かを得たり失ったりしながら、
とどまらないであるいていこう。
無理してとまっていることなんかない。
とどまり続ける必要なんて無い。
行きたいところへ行けばいい。

あるいは、
そこにいつづければいい。
どっちも、
おなじことだから。






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2002年09月17日(火) ぎゅっと

細かい雨が降り注ぐ中、
ぱしゃぱしゃ跳ね飛ばして帰り道を急いだ。
みんな傘をさしていて、
私の両手は自由だった。

歴史的な会談、
廻る地球、
霧雨に湿った服を着替えたら、
少しあたたかくなった。

ほんのりとあたたかいもの。
今、たいせつなもの。
手放せないもの。
ゆるがないもの。
近いもの。

雨で濡れた前髪のむこうで、
くっきりそこにみえる。

手を。
肩を。
こころを。

ずっと、
ぎゅっと。



2002年09月11日(水) ツギ

次は、
なにを話して笑わせようか考えてる。

とくになんにも言ってくれないけど、
考えすぎかもしれないけれど、
ここ数日、
元気がないみたいだから、
私にいったいなにができるのか、
次に何を繰り出そうか、
本気で捜している。

ナイショにしてたけど、
なにしてるの、
と笑われるのが実はすきで、
ああでもそれじゃあ、
私はうれしいけどちっとも役に立ってないか。

もどかしい。
それでもきっと思いつく。
そしてきっと実行する。

次、
そしてまた次。



2002年09月09日(月) 九月

大人になると、
勉強はかくも楽しいものか。

週末のたびに、
あちこちの車のディーラーへ通い、
新車に試乗し、
パネルやシートにあれやこれやと文句をつけ、
フロントまわりやリヤをみて一喜一憂する。
カタログを比較し、
自分好みの車をピックアップして、
装備をチェックし、
お買い得なグレードを探す。
気に入った車種をしぼり、見積もりをとる。
雑誌を何誌も読んで値引き率を知る。
インターネットや新聞を調べて、
自分に有利な情報をあつめる。

大きな買い物なので、
私はとても真剣だ。
決算期、というのも、
駆け引きをよりスリリングにする。
もちろん相手はもっと真剣だ。

集中することはとてもたのしい。

九月。
どこまでも突き抜けるような、
空。
想いの、
駆け巡る秋。
私のニガテな季節。
自分をごまかしきれなくなる、
自分の中に降りていくような、
ひんやりとした地下への螺旋階段を思わせる季節。

何かに集中しきってしまう時間はたのしい。






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2002年09月05日(木) 喉の奥

とてつもなく健康的な毎日だ。
早寝、早起き。
合計1時間以上のウォーキング。
背筋を伸ばして大きく手を振る。
まだまだ太陽が暑くて、
簡単にシャツに汗がにじむ。
反射する日差しがまぶしくて目を細める。
ノースリーブからむき出しの腕が、
どこに遊びに行った訳でもないのに、
気持ちよく日焼けした。

毎日、
時間が足りない。
周りを見る余裕ができた分だけ、余計に足りない。

どうしてもつたわらない。
とてももどかしい。
直接言葉にできない。
もどかしい。



2002年09月04日(水) ちかいもの

夕方の坂道をゆるゆると登って家に帰った。
もう、夕陽は落ちていて、
空に明るさだけがあたたかく残っていた。

窓を全部開け放って風を通し
適当に夕食を作ってひとりで食べ、
デザートのりんごはうさうさと分け合い、
洗濯機をごうんごうん回す。
TVがいつのまにかニュースからバラエティーにかわっている。

眠気がそっと打ち寄せてくる。
気付けは外は夜だ。
昼間とはうってかわって涼やかな風が揺れている。

静かな夜。
私には、
さみしいものだけがそっと寄り添ってくる。

私にちかいもの。
私と手をつなぐもの。
私の手に入れた自由。
そのすべて。






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2002年09月03日(火) いちにち

夜を、
とても短く、とてつもなく長く感じる。
長く静かな秋になりそうです。

秋なんて、すきじゃない。
去年も今年も、
自分をうしなってばっかりだ。

仕事に行って、眠る。
その繰り返し。

風が、
風だけが訪れる。






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