ここのところ、
日曜の昼寝が毎週のお約束になりつつある。
お約束を要求するのは私の身体で、
守っているのは私の頭と、
その他まきこまれたもろもろである。
せっかくの休日をそんなことに使うなんてもったいない!!
という気持ちも、
ここのところ、
ちょっとばかり無理をさせている身体には逆らえないらしい。
そして、それ以上に、
そういう時間をささやかな、
けれど幸せな時間として認識している、
そんな節もある。
そのたもろもろ、と片付けられてしまった方は、
大変不満かもしれない。
それでも、
私にとって、とてもしあわせな時間だ。
日曜日の終わりがやってくることから、
ただ逃げ出したいだけかもしれない。
非常に強い台風6号が日本列島をかすめていきました。
新幹線が止まったり、
高速道路が通行止めになったりはしたけれど、
おおむねの人にとっては、
電車が止まることも、会社をはやく帰れる程のこともなく、
風になにか吹き飛ばされるでも、
雨になにか流されるでもなく過ぎてしまった。
私にいたっては、
窓からほんの少しの時間激しい雨をみて、
駐車場のおおきな水溜りに閉口したくらいで、
残業までこなして、
濡れることすらなかった。
そういうことが、
よかった、とおもう反面、
つまんない、とおもう気持ちの、
ど真ん中でしかめっつらぶら下げてた。
フクザツだ。
でも、
そんな気持ち共有できれば、
明日はきっと晴れる。
そんな気がする。
原因はタバコだとおもう。
もともとニガテだったし、
前の会社は喫煙ルームがあったし、
ここんとこあんまり煙に巻かれることがなかったから。
今の会社は喫煙天国だ。
私以外に煙草を吸わない人間はいない。
私の前任者は煙草が嫌で退職した、
という噂はきっと真実だろう。
午前中にちょっとした諍いがあって、
みんな気が荒れていたのは事実。
おかげでいつも以上に喫煙間隔が短く、
部屋中が白く霞んでいた。
その白い風景が、
煙草のせいなのか、
頭痛のせいなのか。
はじめはよくわからなかった。
とにかく集中力がない。
気付くと眉間の痛みの元に意識を集中している。
こんな注意力散漫な日に、
車の運転はお勧めできない。
退社後は真っ直ぐ家に帰った。
一時間以上、努力はしたんだよ。
布団の上でゴロゴロと、
眠れば早く治るんじゃないかって。
でもPM8:00前。
とてもじゃないけどそうもいかない。
葛藤苦闘、
今に至る、というわけです。
まあ、たまには、
病弱っぽく戦ってみるのもいいかな。
無理しないで、
おとなしくいいこにしています。
無理しないで、
と自分に思えるようになった!
ちょこっとびっくりした。
新しい職場2日目。
先週より30分のんびりできる遅い朝。
繰り返される単純作業。
刻々と過ぎる時間。
道路を隔ててすぐに、
小さな川が流れています。
土手は背の高い草が青々と、
夏の匂いを漂わせています。
今日の、
あの夕立はそんな風景の事務所で過ごしていました。
もちろん窓の外なんか見ていられません。
背後に迫る妙に暗い明かりと、
雨の地面を叩く音に、
そっと気持ちを寄せているだけ。
そこに響く、雷。
空気はのったりと重く、
気温は払っても肌にまとわりつくように苦しい。
それでも、
そんな音に耳を傾けて、
私は少し爽快な気持ちになった。
カサカサと、
単調に紙をめくり続けながら、
遠い夏の記憶を辿った。
花火を見に行きたい、と思った。
夏が、
待ち望んでいた夏がやっと目の前にやってきたのだ。
30分の残業を終えて事務所の外にでると、
半分が雨雲、
半分が透明な空。
白く小さい雲に、
夕陽の残りがオレンジ色に映っている。
濃い緑色の草が
夏の雫に逆さまに映っている。
宵が、
ゆっくりせまっている。
びっくりした。
おめでとう!
うれしい!
自分の事じゃないのにね。
笑っちゃうくらいゴキゲン。
多分、
だれにも負けないくらい、
ちかくで応援してきてて、
その姿を信じてた。
がんばってるの知ってて、
それ以上がんばれなんて言いたくなくて、
それでもがんばるよって言う笑顔が、
いつも逆に私を励ましてた。
おめでとう。
ありがとう。