たまの日々

2002年05月28日(火) たからもの

うちの電子ペット、
うさうさ3はおつかいに出すたびに宝物をもらってくる。
望遠鏡や井戸、影に誰かの手紙。
虹のかけら。

私もたくさんたからものをあつめてる。
海でまあるくなったガラスの破片や、
かたっぽだけのピアス。
100円のリング。
シャボン玉。
そしてたくさんの記憶。

昨日の夜、
制限速度オーバーでR41を飛ばしている頃、
友人から電話がかかってきた。
すいと電話を取ってでると、
「なんだ、やけに元気がいいな、いいことでもあったの?」
っていわれちゃった。
これも、たからもの効果。

たからものを胸に、
きらきらとする眠りに落ちた。
覚めなければいいとさえおもいながら。

だれかにとってガラクタみたいだってかまわない。
たいせつな、
たからもの。






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2002年05月22日(水) うつむく左肩

うつむく左肩。天気予報が逆転したままだ。
晴れが雨になってしまった。

なんにも良いことが思いつかない。
雨に打たれてすんすんと鼻をならす捨て犬のように、
打ちひしがれて時間を噛み締める。

前に進んでいる気がしない。
でも、
何をしても前に進める気がしない。
だれにも、
振り向いてもらえる気がしない。

何をすればいいのかもわからない。

ただ、とまどって
うつむく左肩。






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2002年05月21日(火) ささやかな抵抗

痛みが、
ココロを蹴飛ばしている。
目覚めろ、理解しろ。
このままでいいのか。

傷は、
私にとってなんていうこともない。
ただ苦しいだけ。ただ痛いだけ。
少し不便なだけ。
大丈夫、耐えられる。

だけど痛みが、
隠していたもの、忘れているフリをしているものを、
無理やり認識させる。
お前は、
自分を信じないでいったい何を信じようとしてるっていうんだ。
なぜ耐えようとするんだ。
こんなになってまで、
何を守ろうっていうんだ。

崩すなんて簡単だ。

電車が揺れる。
時折、鞄や背中が、
私の肩に当たる。
心の中で、
デューク、と呟く。
デューク、デュークと架空の犬の名前を心で叫ぶ。
涙が止まらなくて、
ただ繰り返す。

痛みが、
いつまでも私を蹴り続ける。
電車が揺れる。
気付け、理解しろ、信じろ。

だけど。






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2002年05月20日(月) ストレス連鎖

ストレス連鎖。
新しい週が始まって、
朝、目覚めた瞬間のあの虚脱感や、
めまいがするほど窮屈に感じる会社へのエレベーターや、
毎日の、
コンビニのお弁当や、
そんなことまでがたのしくない。

たのしくないことが、
どこまでも連鎖していく。
そういえばあんまりきちんとしたご飯たべてないや。
変に早く目が覚めて寝不足気味だし。
緊張が続きすぎてるせいで、気持ちが静まらないからかな。
ちょっとしたことにもびくびくして、
不安になってるのかもしれない。

いかんいかんと必死に立て直す。
ナマイキやつよがりが、
周りに不愉快を、私に後悔をつのらせる。

ますますもって、
ストレス連鎖。






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2002年05月17日(金) loss

息をする事、
選択する事、
前に進む事。

だけどそういう事のために、
いつもいろんなもの失い続けている。

わるい事ではないんだけど、
なんとなく気持ちが重い。

失うかわりに、
私はいろんなものを手にいれているはずなのに、
手からこぼしたものばかりを、
惜しんでいる。

手のひらの大きさは決まっている。
すべてを包むことはできない。
だからたいせつなものを落とさないように、
全力で考える。
ほんとうにうしないたくないものは、いったいなんなのか。

だけどときどきなにがたいせつなのかわからなくなる。
なにもかも捨ててあたらしいなにかを掴みたくなる。
さっきこぼしてしまった、
溶けてしまったものがいちばんたいせつな気になる。

ケーキを半分に切る。
半分になったのをまた半分に切る。
そのまた半分を半分に、半分を半分に。
理論上、どこまでも半分に切ることができる。
中学校で習った、質量保存の法則。
切っても切っても決して消えることはない。

なんてね。
消しちゃうのは簡単。
たべちゃえばいい。

ケーキはおいしくたべるもの。






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2002年05月16日(木) 夏色

いそがしそうな気配をびしばし感じるよ。
それほどいそがしくもない私は、
なんとなく居心地が悪い。
いっそ陽だまりの猫みたいに、
関係ないって顔して欠伸をしていられたらって、
ちょこっとおもってみたりする。

わらいながらごはんをたべたり、
仕事して、おこったり、
夏みたいだってうかれてみたり。

穏やかな初夏の一日。

そうだ!
海にいこう。
ただのんびりしよう。
そして夕陽を見ようね。
海に向かって下る坂道を、
そんなときくらいは
ゆっくりゆっくり、くだろうね。






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2002年05月14日(火) 犬の鼻

朝な夕なと、
規則正しく揺られる電車で本を読む。
サン=テグジュペリは決意を胸に夜間飛行を、
私は睡眠不足に、ゆめとうつつを飛び廻る。

見たことのない、地上の星。
いつもより近い月。
雲の海。
地球へ放電する静電気。

毎日の中に、
わくわくの微粒子を嗅ぎ取る。
私の鼻は犬より鋭い。






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2002年05月13日(月) 泥睡

畳の上で大の字に寝転ぶ。
からだ中の総てのちからを抜く。
砂地に吸い込まれる水のように、
自分の体重と、今日一日が、
沁みこんでゆく。

密度の濃い初夏の陽射し。
ざわざわと揺れる深緑の葉。
夕暮れの草むらに騒ぐ夏の虫。

うさうさのはしってくる足音。
髪の匂いをかいでいる。
さくっ。
こらこら、
それは私の髪の毛。食べちゃだめ。

ひょいと抱き上げてお腹の上に乗っける。
うさうさが、
鼻をぴすぴす鳴らして胸の上、
私の顔の前まで甘えてよってくる。
ここちのよい重さ。
きもちのよいあたたかさ。
おでこを撫でる。
うさうさは目を細める。

うさうさを、甘えさせる私。
その全面的信頼。あたたかい鼓動。
うさうさを、包んでいるつもりの私は、
実は、うさうさに抱きしめられている。
うさうさに、甘えさせてもらっている。
うさうさに甘えている。

少し照れくさい。
たいせつに抱きしめて、
すとんと眠りに落ちてゆく






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2002年05月10日(金) 六月まで

今週はほんとうにがんばった。
ひとりパソコンの前にどっかり座り、
気持ちよく汗をかいた缶ビールで祝杯をあげる。
外は雨の音。
ときおり、車が水溜りを裂く音がする。

私がつくった初めての社内報が今日刷り上ってきた。
試行錯誤を繰り返し、
不安と妥協をないまぜにして、
ゼロから創り出した苦心の紙切れ。
会心の作では決してないけれど、
周りの反応は上々でホッとする。

部署の日常業務もひとりでこなせるようになったし、
電話や書類もさばけるようになった。

ホームページ改善プロジェクトのほうも、
悩んだり困ったり相談したり、
遅々とはしながらなんとか足を引っ張らない程度についていっている。
議事録作りも少しこなれてきた。

契約を1ヶ月更新した。
これで6月末まではこの会社にご厄介にならなければならない。
この決断が正しかったか、
今はまだ私にはわからない。

2を聞いて10を知ろうとする努力。
100点を取らなければならないプレッシャー。

仕事が終わって、
ひとり乗ったエレベーターの扉が閉まる瞬間、
緊張が解けて世界が揺れた。
下りのエレベーター、
重力の変化のせいかもしれない。

6月まで。






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2002年05月09日(木) せかいのいろ

最高気温24度。
朝の天気予報ですっかり気分だけは夏になってしまった。
Tシャツにジーンズ、
足元はコンバースというご機嫌ないでたちでいざ出勤。

三階から軽やかに階段を駆け下りて、第一の失敗。
雨上がりのひんやりとした空気が半袖の腕をさっと包む。
一枚はおってくればよかった!
後悔するが戻ればいつもの電車に乗れる保証はない。

一気に走って最初の角を曲がる。
鞄の中に手を突っ込んで、定期入れと財布の確認。
うん、ちゃんとある。
あれ?ない、ない!私のケータイ!

そこからはほんと気もそぞろ。
朝の満員電車で考えて送るメールも、
お昼休みの唯一のたのしみも、
仕事がんばったごほうび、
ひとりきりエレベーターに乗った瞬間確認する新着メールも。
みんなおあずけ。

たったこれだけのことが、世界の色までかえてしまう。
不思議。

そういう驚きや発見を繰り返しながら、
私は週末へ向かって全速力で駆けてゆく。






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2002年05月08日(水) 仕事のしあわせ

仕事は、
たのしくないけど、つらくない。
会社のことをかんがえると、
あさ、どうしてもおきられない。

いいことが先にあって、
そこにいく通過点にどうしても会社があるから、
がんばる。
そういう気持ち。

仕事って、
こういうもんじゃないって
信じてたのになあ。

いつかそうする。
今は準備期間。






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2002年05月05日(日) ごまかし

半年振りに神戸にいった。
北野の細くてキツイ坂道をひとりで黙々と歩いた。
あちこちに私好みの古きよき建物が、
鬱蒼とした樹木や高い塀の向こうに潜んでいる。

のんびり友人と歩くのもわるくないけれど、
観光地然とした鮮やかな建物より、
荒れた庭の向こうで蔦にからみつかれた二階家や、
崩れかけた塀や、古びた玄関先の装飾なんかが気になって仕方がない。

みんなを引っ張りまわすのは気が引ける。
こういう本物の歴史を積もらせた街で、
嘘をつくのはよくない。
いろんなことを誤魔化す努力はいらない。
真実をきっちりとみつめてあるきたい。






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2002年05月03日(金) マンゴ

マンゴが気になる。

きっかけはTVだ。
動物ものの番組で、
ウサギに食べさせると、
胃の中の毛(毛づくろいのときに飲み込んだ)を溶かす効果があるらしい。
後日いったペットショップで、乾燥マンゴを売っていた。
もちろん早速購入。
すごい笑顔が隠せなくてレジでひとり照れてた。

うさうさはすごい勢いでマンゴをたべる。
とてもうれしい。

次。
お花見のひとだかり。
屋台の中の一軒。
フルーツを切って割り箸にさして売っている店。
パイナップル、オレンジ、メロン。
そこにマンゴもあった。
綺麗な橙色。
もちろん購入。
種がひらべったい。
南国フルーツ特有の味。

うさうさのことをおもいながらたべる。
共通の好物を発見!

そして今日。
家の近所のスーパーで発見。
一個、100円也。
濃い緑の人工芝の上で、
生き生きと異彩を放っている。

夏は近い。






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2002年05月01日(水)

ほんの出来心ではじめた、
くだらないストライキがただいま進行中。
あんまりにもコドモじみて情けない。
誰にも気付かれないでいる、という安堵と、
ナンデワカンナインダ!という幼稚なプライド。
ぐるぐる。
ささやかな、おあそび。

でも、
暇つぶし、なんかじゃないよ。
暇なんかないもん。
ぼんやりしてるとみんなおいてくよ。
毎日クダラナイなんていうヤツ、
今日もなんにもなかったなんていうヤツ、
みんな置き去りにしてもっと高いところへいこう。







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